B'z

New Maxi Single「熱き鼓動の果て」

Now on sale!


 円熟の闘魂を響かせる「熱き鼓動の果て」



この記事が出る頃には、既に開催されているワールドカップ。日韓ともにサッカーの熱い闘いが繰り広げられていることだろう。これで低迷している日本経済も少しは持ち直すのだろうか? そこの所はよく分からないが、日本中が今、熱い期待と希望をスポーツや何か強力なものに求めているのは事実だろう。  そんな時節にいよいよリリースされた、B'zのニュー・シングル「熱き鼓動の果て」。前作シングル「GOLD」からおおむね9ヶ月振りとなる久々の新作は、今の音楽業界の状況から言えば、忘れ去られてしまってもおかしくないリリース・タームの中で、別格的に待望視されていた作品だ。  「熱き鼓動の果て」は、そのタイトルからして、昨年リリースされ大ヒットした「ultra soul」「GOLD」からの流れを汲む作品だろう。そのネーミングの力強い響きは、スポーツ魂を鼓舞し、体育会系の人たちの目頭をきっと熱くするに違いない。  また、一聴してまず聴こえてくる、勢い良く息を吸う音からいきなり歌い出す稲葉浩志の肉声に、僕らは肉体の鼓動を感じるだろう。“熱き鼓動の果てに”と、突然タイトルのサビ・メロが耳に飛び込んでくる歌い出しも、直球勝負の潔さを備えていて新鮮だ。冒頭からストレートなメロディを耳にすれば、誰もがこの曲を覚えて、口づさみたくなるに違いない。  しかもサウンドは、心臓の鼓動が目覚めからウォーミンング・アップを経て徐々に活力を得ていくようだ。ヴォーカルとギターだけの出だし。そこから徐々に楽器が増えて厚みを増し、中盤部からはテンポ・アップして全開で突っ走る。加えて、そこに山木秀夫氏のドラムが絶妙に絡んでくる。このドラマティックなサウンドの変化! この曲から生み出されるメロディの爽快感は例えようもなくCOOL。近年、B'zが編み出したサウンドの完成型として記憶に刻まれるべきクオリティを保っている。  片や、稲葉浩志の歌詞に目を移せば、“汗がひとすじ 頬をつたい落ちて 迷いとともに どっかにとんで消える”“圧倒的孤独を 味わいつくして〜”の句は戦うプレイヤー達の心情を想起させ、“もうすぐ もう少しで 晴れ渡る空の下で会える”という言葉は、プレイヤーにも観衆にもどちらの心情をも納得させる。“どしゃぶりの雨だって 君となら 喜んで濡れよう”という言葉にはラヴ・ソングの趣きもある。つまりこの歌詞には、あらゆるスポーツ・フィールドでの使用に適応し、かつB'zのライヴ・シーンをも想像させ、しかも普遍的なラヴ・ソングとしての結末も考えられるという多機能にして“感動”の要素が随所に散りばめられているのだ。  しかし、そこはもちろん、能力だけではスポーツ選手が勝ち進んではいけないのと同様に、その能力プラス絶え間ない鍛練・才能・実力、そして運もあってこそ初めて達成されるもの。B'zのナンバーがただ時流に乗るだけではなく、永く人々に愛されるのはそういったスポーツ的要素が含まれている事を、この新曲は雄弁に伝えている。  どの分野でもそうだが、頂点に立てば立つほどそれを維持していくのは難しい。今や押しも押されもせぬビッグ・アーティストとなった、B'z。しかし彼らは、今もその手綱を緩めない。この熱き楽曲のリリースを筆頭に、今年もまた様々な夢と希望を僕らに投げ掛ける。6月27日のエアロスミスとの共演、そして7月からあのビリー・シーンやシェーン・ガラースを従えてのスタジアム&ドーム・ツアー。どちらにもB'zならではの、世界を股にかけるミュージシャン・シップの熱き闘魂が感じられて頼もしい。  新曲「熱き鼓動の果て」には、B'zの夢と僕らの夢が共感し合える場所がある。再び現れたB'zのファンタジスタなサウンドに、この夏、酔いしれてみないか? (音楽ライター 斉田才)

■B'z LIVE-GYM 2002 GREEN 〜GO★FIGHT★WIN〜

・7月 8日(月)さいたまスーパーアリーナ
・7月13日(土)ナゴヤドーム
・7月14日(日)ナゴヤドーム
・7月20日(土)広島ビッグアーチ
・7月28日(日)札幌ドーム
・8月 3日(土)静岡スタジアム エコパ
・8月10日(土)大分スポパーク21・ビッグアイ
・8月14日(水)沖縄コンベンションセンター
・8月20日(火)福岡ドーム
・8月24日(土)新潟スタジアム ビッグスワン
・8月30日(金)横浜国際総合競技場
・8月31日(土)横浜国際総合競技場
・9月 8日(日)大阪ドーム
・9月 9日(月)大阪ドーム
Tour Support Members:Takanobu Masuda(Keyboards)/Billy Sheehan(Bass)/Shane Gaalaas(Drums)

★2002 FIFA WORLD CUP KOREA/JAPAN TM OFFICIAL CONCERT INTERNATIONAL DAY
ワールドカップのオフィシャルコンサートでB'zがエアロスミスと共演!!
●日時:6月27日(木)<開場15:00/開演17:00>
●場所:東京スタジアム
●出演:B'z、AEROSMITH
●チケットインフォメーションダイヤル:0180-993-364/24時間音声テープ対応

★TV情報

・Viewsic 「in Focus」B'z特集…6月5日(水)23:00〜23:30(初回放送)
 <リピート放送6/6(木)、6/10(月)>
・Space Shower TV「SING」B'z特集…6月11日(火)23:00〜24:00
 <リピート放送6/16(日)、6/17(月)>

★楽曲提供

・プレステ2 恋愛シミュレーションゲーム「ときめきメモリアル Girl's Side」(6月20日発売)にB'zが「SIGNAL」(オープニング・テーマ)、「美しき世界」(エンディング・テーマ)の2曲を提供しています!

Special Edition!! 「熱き鼓動の果て」プロモーション・ビデオ撮影レポート!!

4月19日、B'zのニュー・シングル「熱き鼓動の果て」のプロモーション・ビデオ(PV)が、都内のレコーディング・スタジオと某ビルの屋上にて撮影されました。今回はその撮影の模様をレポートします!  まず午前はレコーディング・スタジオでの撮影。スタッフはなんと朝の4時入りで、メンバーも朝の7時入りという過酷なスケジュール。ここではブースに入って、曲前半の静の部分のプレイ・シーンが撮影されています。全体を通して参加しているのは松本さん稲葉さんの他に、ドラムに山木秀夫さん、ベースに吉田健さん。身近なスタジオでの撮影となった訳ですが、逆に松本さんにはそれが新鮮だったとか。すべてのセッティングが済み、撮影は8時30分頃からスタート。何テイクかを撮るとOKというスムーズな運びとなりました。  今作は色へのこだわりを持った“フィルム”撮影が行われています。さらにいつもと変わったシーンも入っています……。PVをご覧になった方はお分かりだと思いますが、この曲はスタジオでプレイ途中に松本さんが「天気がいいので屋上で演奏しましょうか」と提案する台詞が入っているのです。開放的な曲の雰囲気から屋上で演奏するシーンを撮る事になったために、メンバーが屋上へ移動するシーンも含めて、作品の流れに違和感をなくすためにこの台詞が入れられたそうですが、このシーンはかなり貴重です!!  その台詞を受けて午後からはビルの屋上での撮影となりますが、これが非常に大掛かりなものになっていました。まずクレーン・カメラを2台とハンディ・カメラ1台(もちろん3台全てがフィルム)の計3台のカメラがメンバーの姿を追い掛けていました。特に1台のクレーン・カメラは24mもある世界最大のもので、オリンピックでは必ず使用されている(映画「タイタニック」でも使用)世界にも5台しかないもの。今回の撮影に使用されたカメラは“アキラ・クレーン”と名付けられている、アジア圏に1台しかない貴重なものだとか! そんな巨大なクレーンは設置するのも大変で、前日に半日掛けて業務用のクレーンを使って隣のビルの屋上に搬入されたそうです。空撮のようなダイナミックな映像は、このアキラ・クレーンによるものなのです。  午後のシーンはお昼休憩と機材のセッティングが終わった15時30分頃からのスタートとなりました。PVでも映されていましたが、このビルの近くには学校があったため、B'zの撮影だと察知したもの凄い数の生徒さんたちが窓際に集まって大騒ぎしていました。階段を昇って屋上に現れたメンバーは、生徒さんたちの悲鳴に手を挙げて答え、まるでライヴのオーディエンスに見立てるかのように演奏のシーンは始まりました。ダイナミックに動く2台のクレーン・カメラと、メンバーに密着するように追うハンディ・カメラが、様々な動きで表情豊かな映像を切り取っているのがその場のカメラ・ワークからも伝わってきました。特に激しく動くメンバーに密着するように追っていたハンディ・カメラは、カメラマンが腰にカメラを固定し、さらに後ろから1人がそのカメラマンを支えて動き回るという、非常にアクティヴな撮影方法となっていました。空から大きな画面で演奏の動きをダイナミックに捉えている一方で、メンバーに寄り添うようなカメラ・ワーク――この3台がどのようなシーンを映し出し、それぞれが絡み合っているのかは、是非PVでご覧下さい。  いよいよ太陽が隠れようとしている17時頃、今度は松本さんのソロ・シーンへと移りました。いつもより気温が低く風が吹いていた上、日も暮れかけて相当寒くなっていたので、この時間になると上着を来たスタッフでさえも震えていたのですが、撮影中、松本さんはずっとタンクトップ姿。風が吹く寒い中でも、何も言わずにそのまま立っている姿が目に焼き付いています(もちろんスタッフがすぐに上着を渡していました)。またカメラのセッティングなどで待ち時間があると、ずっとギターを弾いていたのも印象的でした。ラストはセットとして置かれていた巨大スピーカーの上で、松本さんと稲葉さんの2人がそれぞれスピーカーの上で座ったり歩いたりしているシーン。淡い夕焼け空へと移り変わった空をバックにした、かなり雰囲気のある映像になっている事が見ていても分かりました。17時45分、このシーンをもって撮影は全て終了! スタッフの拍手を背に、「お疲れ様でした」と何度も頭を下げて2人は現場を後にしました。  ダイナミックな撮影方法と共に、メンバーがプレビューの時に空の色の美しさに感動していたと言うフィルム撮影による映像美の2つの面でも堪能して欲しい作品へと仕上がっていますので、 The MUSIC272などの番組で是非「熱き鼓動の果て」のPVをチェックしてみて下さい!



B'z

New Maxi Single
「熱き鼓動の果て」
now on sale!

VERMILLION RECORDS BMCV-3002
¥1,260(tax in)


1.熱き鼓動の果て
2.夜よ明けないで
 3.挑めよ儚いこの時に


*TV ASAHI NETWORK SPORTS 2002 テーマソング
パンパシ水泳横浜 2002 大会公式テーマソング