いよいよ6月12日にデビューとなった三枝夕夏 IN db。デビュー前から本誌が注目してきたヴォーカル三枝夕夏に今の心境、そしてこれからについて語ってもらった。
●当初、db(デシベル)として3ピース・ユニットで活動されると聞いていましたが、ソロで活動される事なったんですか?
三枝夕夏(以下三枝):はい。実はメンバー2人から、表舞台に出るよりも裏方として、レコーディングや制作活動に専念したいという意向があって。それでみんなで話し合い、今後は“デシベル”という一つの音楽プロジェクトとして、一緒に制作を続けていこうという事になりました。
●三枝さんの中で何か戸惑いとかはありましたか?
三枝:形態はあまり気にならないですね。メンバーとはこれからも、デシベルっていうプロジェクトをもとに、より良い作品を作っていきたいと思うし、今はとてもいい環境で作品作りをさせて頂いていると思います。
●いよいよデビューですが、今の心境は?
三枝:ずっとアーティストになる事を夢見てきたので、やっぱりデビューという大きな一歩を踏み出せたのはとても嬉しいし、信じられない気分です。でも決してこれがゴールではないから、毎日毎日を大切にしていきたいなって思っています。
●三枝さんにとって、現段階でのゴールって、何か見えてるんですか?
三枝:私自身、これまで歌によって色々な影響を受けてきました。ただ自分が好きだから歌うだけじゃ、ただの自己満足じゃないですか。やっぱり何かメッセージを伝えたいし、少しでも聴いて下さる方を勇気づけられたりするアーティストになりたいって思っています。
●この夏は「Magic Summer」というメッセージを伝えていきたいと、先月号で話されていましたが。
三枝:はい。夏って新しい冒険ができたり、いつもより大胆になれたり、何だかいつもとちょっと違う自分になれちゃう季節だと思うんです。だから、そんな不思議な魔法が起きる季節に、ちょっとだけ勇気を出してなりたい自分や、今までと違う新しい自分に挑戦してみようよっていう提案です。もし失敗しても“だって夏なんだも〜ん”って、あっけらかんと夏のせいにしちゃえる気がするんですよね(笑)。私自身、夢に向かってストレートには歩めずに、立ち止まっている時期もありました。結局、一歩踏み出すのは自分自身の勇気や決断力でしかないと思うんです。この夏はそんなメッセージを作品を通して伝えていきたいと思っています。
●夢の第一歩を踏み出したと思ったら、HOTROD BEACH PARTYの企画アルバムへの参加など、急スピードで進んでいってる感じですね。
三枝:HOTROD BEACH PARTYの企画アルバムのお話は、びっくりしました。フェイバリット・アーティストにビーチボーイズを挙げているから、声をかけて頂けたのかなぁ〜?とか一人で色々考えたりして。とにかくみなさんの足をひっぱらないよう必死でがんばりました。とてもいい経験になり、感謝の気持ちで一杯です。
●今回はジャン&ディーンの「SURF CITY」をカヴァーされていますが、いかがでしたか?
三枝:最初にオリジナルを聴いた時、初夏の感じを受けました。その雰囲気を大切に歌おうと思ったのですが、全英語詞の曲をレコーディングするのは初めてだったので、発音やリズムなどとても苦労しました。日本語の曲は歌詞一語一語を大切に歌うよう心掛けているのですが、今回のカヴァーではフィーリングやリズムを一番大切に歌ってみました。
●「SURFIN' USA」でも倉木麻衣さんなどと共に参加されていますよね。
三枝:はい。個性を出すのと、全体のバランスを取るのと、その辺がとても難しくて苦労しました……。最後の“カモ〜ン!”がいいねってスタッフの方達には言われているので、是非聴いてみて下さい。
●では最後にデビュー・シングルについてスバリ聴き所を。
三枝:人って本当に好きな人や好きなモノに出逢った時、無条件に強くなれたり、素直になれたり、優しくなれると思うんです。この夏何かに挑戦したいなぁとか、ちょっと今までと違う自分になりたいなぁと思っている方に是非聴いて頂きたいですね。またカップリング曲「Change the life」の方では、一曲の中で世界のリゾート地をぐるりと一周できる楽しい歌詞になっています。その中に、この夏私が提案していきたい「Magic Summer」のメッセージを入れてみたので、そちらも是非聴いてみて下さい。
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