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2003年1月15日にシングル「風のない海で抱きしめて」の発表後、ライヴ・ハウス・サーキット「R-Live」、武道館・大阪フェスティバルホールで倉木麻衣・GARNET CROWらと共演した「GIZA studioバレンタインコンサート」と立て続けにライヴを行い、2003年の序盤から早くもヒートアップしている愛内里菜。そのステージの勢いがそのまま表れたような、ポジティヴな歌詞とサウンドが全開となったニュー・シングル「FULL JUMP」が5月14日にリリースされる。
“FULL JUMP＝全速力で”といった意味が込められている今作は、スピーディーでスリリングなサウンドに、各楽器の鮮烈な音色と伸びのある愛内のヴォ−カルが重なった爽快なナンバーとなった。さらにこれまで以上にポジティヴさを出した歌詞と相まって、くすぶっていた気持ちを吹き飛ばし、躊躇していた背中を押してくれる、そんな力強さで迫ってくる。
愛内里菜が初めてライヴを行ったのは2001年の「愛内里菜クラブサーキット2001“Be Happy”」。その名の通り全国9ケ所のクラブで行われたライヴ・イベントで、5曲しか披露されなかったが、これが初ライヴ・ツアーとなった。この経験によって生まれたのが、夢を掴みたい気持ちを全面に見せたパワフル・ナンバー「Run up」。さらに2ndアルバム『POWER OF WORDS』に収録されている「Can you feel the POWER OF WORDS?」は、ライヴで感じた言葉プラス感情がテーマとなって作り上げられた。昨年2002年も全国ツアー「RINA AIUCHI LIVE TOUR 2002“POWER OF WORDS”」を行い、“より身近で”という愛内のたっての希望で2003年1月には「R-Live」を決行した。「FULL JUMP」には、これらの影響がより濃く出ていると感じた。
「生きてくことのひたむきさっていうか、精一杯の勇気で立ち上がろうっていう、そこの1本に絞って書きました。ライヴをして、そこがすごく伝えたかったんですよね。春にはそろそろこんな感じの曲が歌いたいなと思って、制作は去年の12月から取り掛かっていたんですけど、歌詞は3回ぐらい書き直して。1月〜2月にかけてはかなりライヴ・モードだったので、ライヴやみんなの顔を思い浮かべながら、自然と歌詞がメッセージ・モードに入っちゃいましたね。みんなと近い場所でライヴをすると、強くなれるというよりも、“一瞬強くなれる”時があるんです。その時の気持ちがここには込められているのかもしれないです。作品には、その時々の里菜の素直でありのままを綴ってるつもりです」
「Run up」の時は“開きかけた手の平に 僕たちは 輝く 未来をつかめるだろう”と不安や葛藤がありながらも未来を掴もうとする姿が描かれていたが、「FULL JUMP」では“走れ夢へ！つかめ愛を！”と同じ「掴む」といった単語一つを取っても、彼女の内面がよりパワーアップしている事が伺える歌詞に変化している。もちろん、綺麗ごとや未来だけを見つめていられる人はいない。愛内らしくその狭間で渦巻く様々な想いも描いている。今作では“時々こんなに多くの言葉と感情をもって生まれてきたこと疲れるかい？”や、“急いでは見失う”“確かなモノ欲しがる”といった“生きてく癖”を綴ったりしている。
「“間違いのないように”“迷いのないように”生きて行きましょう!!、なんて無理でしょ。だから間違いや迷いを恐れて拒否して生きてるんじゃなくて、そこにぶつかって当たり前なの、悔しいけど……。“FULL”っていうのは、ダメなものも全部大切にして欲しい意味も込めているんです。例えダメでも“FULL”でぶつかれた心地良さがあると思うし、それによって可能性が見えてきて選ぶこともできるし、色んな自分を発見する事もできる。そういう両方の事をちゃんとわかってもらえる歌詞を書きたいなって思いました」
どんな結果になろうと、それを受け止める姿勢を持つ事。それも強さであり成長。悲しいかな、結果を求められるのがこの世の常だけれど、例えダメな結果でもそれを活かして自分自身を評価したり、新たな道を見い出したりする事ができると彼女は言う。そんな想いも重なり、このナンバーを聴くと“何かを始めなきゃ……”と心地良い焦りのような余韻を残してくれる。
カップリング「HIMAWARI」は、どんな事があっても太陽に向かって咲くひまわりの花になぞらえた歌詞になっており、「FULL JUMP」とはまた違った視点での励まし系ソングに仕上がった。
「優しくて穏やかな感じで「FULL JUMP」とは対称的な雰囲気なんですけど、同じ応援ソングにしたかったんです。「FULL JUMP」が何かを始める前に気分を盛り上げるのにいい感じなら、こっちの「HIMAWARI」は始めた事がちょっと失敗しちゃったり、挫折を感じてしまった時、辛くなった時に聴いて欲しい曲です。里菜はひまわりが一番好きなんだけど、それは強さや優しさ、大らかさ輝かしさといった自分が必要としているものをすごく感じる花だから。花言葉自体にも“ただ一点だけを見つめて真直ぐに輝く”っていう意味もあるし、自分が必要としている部分をみんなに見せ続けてくれる花ってイメージだから好きだし、自分もそうなりたい」
このコメントからも、また歌詞中でも“勇気の花”と綴っている事からも、愛内にとっては憧れ的な存在でもあるひまわりの花。“どんな日も 太陽に向かいつづける ひまわりの花 揺るぎない信念のように心に咲かせつづけよう”――愛内もこの誇り高い花のように、自分の信念を持って作品を生み続けていこうと決意を新たにしたのであろう。こちらの作品では、語りかけるような優しい空気が漂うヴォ−カルへと変化している点にも注目して聴いて欲しい。
そろそろ5月病があちこちで蔓延しそうな時期。春から新境地に身を移した人は、かなり疲れやダメージが出ている頃なのでは？ そんな時、それぞれのシチュエーションに応じて、喝を入れて欲しかったり背中を押して欲しい方は「FULL JUMP」、優しく励まされてちょっとひと呼吸してから次に進みたい方は「HIMAWARI」と、この2タイプの応援ソングを聴き分けてエネルギーを貯えてみてはいかがだろうか。
今作はもちろん、愛内作品の原動力となるライヴ。改めて「R-Live」を振り返って貰った。
「会場が小さい分、みんなの空気や雰囲気が、もぉ目に見えてしっかり感じるんで、会場ごとにまったく違う！ 毎回すごく新鮮で全然読めなくてけっこう緊張してたりしました。みんなのリアルを感じて、1人でも多くの気持ちを汲み取って、自分の感情だけじゃなくてみんなの顔を見て、そこで歌い方を変えてみたりしたのが今までとは違う点でしたね」
愛内と話をしていると、オーディエンス、ファンに対する熱い想いというのが他のアーティストよりも強く伝わってくる。「FULL JUMP」の歌詞の中にも“地球にはともに越えてくべき人がいて僕にとってそれが君だった”と記されたフレーズがあり、これは明らかにファンに対する気持ちが綴られている。
「もちろん、ファンでいてくれるみなさんは毎日を越えてくパワーになっています!! 歌詞の通り、お互いの存在を理解して心の支えにし合っていければいいですね」
お互いが支え合える関係――これが愛内里菜のリスナーとの理想の姿となっている。そのためにも楽曲制作も大切だけれど、やっぱり一体感を感じられるライヴは必須！ 4月4日には六本木のヴェルファーレでのイベント「ViVi night VI Fresh Spring! 2003」に出演し、既に新曲「FULL JUMP」を披露していた。そして、何といっても彼女のバースデーの7月31日に開催が決定した「里菜1祭り2003」！ これが「風のない海で抱きしめて」の取材時に言っていた、“小祭りの後の大祭り”の事なのだろうか?! 大好きな夏とも相まって、どんな内容になるのか？ 花だらけの“里菜みこし”は登場するのか?! 日本4大祭りが誕生するのか……?! 夏の楽しみが既に1つ出来てしまった。とは言っても、他にもまだまだ何か飛び出すのでは……そんな予感も持ちつつ、お祭りの当日をわくわくしながら待ちたいと思う。
★オマケ★
●「THE BASEBALL 2003」（日本テレビ系）でオンエアされているTVヴァ−ジョンでは、巨人の二岡選手がバックコーラスとして参加していますね！
愛内：イメージ・ソングで使用されることになった曲を、その場所で活躍されている方に一緒に作り上げて頂けたってことが、すごく嬉しかったです。
●愛内さんは野球はどこのチームが好きですか？
愛内：パパが巨人の大大大大ファンなので、家族みんな自然と巨人ファンになっている！というか、ならなきゃ怖い……（笑）。パパの気分は巨人のみなさんにかかっているのでいつも祈る思いでいます。
●恒例のファッション・チェック！ 春、夏の注目ファッションは？
愛内：セクシー・スポーティ!! ミニ・スカートにスポーツ・テイストなものを合わせて元気にセクシーにまとめてるよ！ ……といっても派手過ぎてある意味まとまってないんだけど。adidas、GAS、DIESEL、ANNA SUIが最近のお気に入り
●最近のマイ・ブームは？
愛内：もぉ、何が何でもパインちゃん1 うちのわん子です!! 一緒に住み始めて、そろそろ4ケ月くらいかな。1日でも会えないと、もお、めちゃくちゃ寂しくて眠れない。テレビのお仕事で大阪から東京に行くのがこれからは辛くなりそう。あっ、ちなみにパインはティーカッププードルっていって、めちゃくちゃおチビな犬です。今、1.7Kg!! これでもデカい方なんです……。
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