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5月28日にリリースされた倉木麻衣ニュー・シングル「風のららら」。先月号に引き続き今月号でも大特集！ 今作について、そして遂にラストを迎えるライヴ・ツアー「Mai Kuraki FAIRY TALE Tour 02-03」についてコメントして貰った。
●3、4、5月の連続リリースのラスト・シングルとなりますが、この曲は既に1月から「名探偵コナン」でオンエア中のものですが、いつ頃からレコーディングは始まっていたのですか？
倉木麻衣（以下倉木）：去年の夏頃に楽曲を提供して頂いていたのですが、初めて聴いたイメージから、まず「風のららら」というタイトルを決めました。それから秋頃に、TV on air versionの歌入れに取り掛かって、Cybersoundヴァージョンの歌入れには、今年の春あたりにライヴの合間を縫って取り組みました。
●曲を聴いた時のイメージや風景、色などはありましたか？ また“風”という事で、こんな香りが浮かんできたというのもあれば教えて下さい。
倉木：初めて聴いた時は、清々しい風と海が見える丘、そして映画「魔女の宅急便」に出てくる街並みが浮かびました。あと、色は“青・緑・赤・白”、香りは“ココナッツの香り（笑）と潮の香り”がイメージされました。
●タイトル「風のららら」とは、どういう所から浮かんで来た言葉ですか？
倉木：曲を聴きながら、インスピレーションで、“風”→“・・・”（てん、てん、てん）と言葉に表せない音色だったり気持ちを、何となく“ららら”かなって感じて付けました。込めた意味としては、自然の壮大さと気持ちが続いていくことです。
●「Time after〜」「Kiss」は情景やその1シーンが浮かんでくるような鮮やかな描写の歌詞でしたが、「風のららら」は細かな風景などは描かず、心情面を描いている気がしたのですが、今作の歌詞で伝えたかった事、気を付けた点などを教えて下さい。
倉木：自然の景色を感じながら“過去”を思い出したり、風が背中を押してくれて決心するみたいな人の気持ちと、その時々の感情で見え方や、感じ方が変わってくる自然を描こうと思いました。
●歌詞で一番気にいっているフレーズは？
倉木：“拗ねてい〜た〜♪”のフレーズ。この言葉を実際サビに乗せて歌ったら意外とハマったので（笑）。
●サビ部分の呼応するようなヴォーカルが、歌詞の気持ちをさらに伝えるように、そして確かめるような感じですが、ヴォーカル録りはどのように進めていきましたか？
倉木：今回はサビがクロスして展開していくので、まずは本線を歌って、あとで追っかけの部分を別チャンネルで録るみたいに数回に分けて行いました。あと、最初はハーモニーを入れたり、重ねたりと試していたんですが、最終的にはシンプルに歌を伝える形を選びました。
●TVヴァージョンとは違ったサウンド展開となっていますが、アレンジは色々と試したのでしょうか？ このスタイルになったのはどうしてですか？
倉木：今年、私が音楽で目指す夏はクールダウンした夏で、情熱的な暑い夏というよりは、サンセットビーチが似合うような、夏の心地良い風や空気感が似合う雰囲気を目指しているんです。だから、TV on air versionのギター・サウンドが印象的な躍動感溢れるサウンドとは別に、Cybersoundが手掛けてくれたウッド・ベースやピアノが使われているアコースティックなヴァージョンをシングルとして出すことに決めました。
●C/W「gonna keep on tryin'」はYOKOさんらしいサウンドですが、曲を聴いた時のイメージは？
倉木：レールの上を走る汽車のイメージかな……。肩の力を抜いてRelaxできる感じがしました。
●歌詞はかなり力強い内容になっていて、「風のららら」と対になった流れがある作品かなと感じましたが、この曲に込めた想いを教えて下さい。
倉木：未来の事って分からないと思うんだけど、やっぱりいい方向に進むのも、失敗してしまうのも、やってみないことには何も始まらないと思うんです。そういう何事にも臆病にならずに挑戦し続けたいっていう気持ちと、皆にも挑戦して欲しいという思いを込めて書きました。
●この曲はライヴ中に制作していたのですか？ 歌詞を見ていてすごくアグレッシヴ・モードだと感じたので……。
倉木：そうですね、ライヴ公演の合間の1日か2日で歌詞を書いて、翌日1日で歌い終えました。
●この号が出る頃には、「FAIRY TALE」ツアーも残り3本ですが、最終日6月15日の千葉は、倉木さんはどーなっていると思いますか？ ラストは涙が止まらないのでは?!
倉木：長期に渡るツアーだったので、演出だったり、曲順も公演を重ねるごとに変化して、成長してきたと思うんだけど、その今までの経験の集大成というか、私の中にある全部を出し切る気持ちで悔いのないステージになっていればと思います。思いっきり楽しみたいし、楽しんでもらえたら嬉しいですよね。もしかしたら、今までの色々な想いが高まって泣いちゃうかも知れないけど、きちんと最後まで歌えるように頑張ります。
●まだ気が早いですが、現時点で「FAIRY TALE」ツアーで印象に残っている会場があれば教えて下さい。
倉木：全公演それぞれに思い出があるんですけど、最近で言うと、鹿児島での皆の熱い声援は印象的でした。オープニングでステージに出てきた時の声援が今までで一番大きかったかも。
●「やって良かった！」と思う事がもちろんたくさんあると思いますが、とっさに「やって良かった！」と一番に思い浮かぶコレというものは何ですか？
倉木：「Feel fine!」を歌うときにスタンド・マイクから、ハンド・マイクに変えて良かった（笑）。けっこうこの曲の時に飛び跳ねたりするので、口がマイクからブレなくなって、身動きが取りやすくなったし、そのお陰か、来てくれた皆のノリもすごく良くなった気がします。
●ライヴが終わると次は倉木さんが大好きな夏が来るので、また何か色々と考えているのかなと思うのですが、ちょっとだけ今後の予定を教えて下さい！
倉木：7月9日に4枚目のアルバムをリリースします。ツアーの合間に、制作スタッフともすごい集中力で作りました！ 今までとは違ったテイストの楽曲がたくさん入っているので、是非楽しみにしていて下さい。しかも今回は、日本語、英語だけじゃなく、スペイン語にも挑戦しています！
●今年も「SEA BREEZE」のCMに出演していますが、一番好きなシーンはどこですか？
倉木：「なんで走んの〜？」っていうところ(笑）。
●沖縄に行くのは何回目ですか？ 大好きな海と夏にひと足早く会えたわけですが、ずっと撮影でしたか？ 何か少しでも息抜きはできましたか？
倉木：前回プライベートで旅行に行った事があったので、2回目になります。沖縄では、太陽が沈むまでずっと撮影してましたね。ただ、最後の1日はオフを頂いたので、遊覧船に乗ったりしました。舩の底に窓がついていて、そこから海中の魚が見学出来るんです。凄いカラフルな魚がいたり、サンゴ礁に囲まれた海底を見たら、ますますスキューバーダイビングをやりたくなりました。
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