滴草由実

ニュー・シングル
「TAKE ME TAKE ME」

9.25 Release!




7月2日にリリースしたデビュー・シングル「Don't you wanna see me tonight?」では、COOLなトラックと圧倒的なヴォーカルが反響を呼び、月間FM局パワープレイ30局獲得という日本音楽史上最多記録を打ち立てた滴草由実。そんな彼女の2ndシングル・リリースが早くも決定! デビュー作と同様、自身が歌詞を手掛けている「TAKE ME TAKE ME」は、“世間とか周りよりも全て自分だって思うから、たとえ弱い私でも、強がっている私でも、実は泣き虫な私でも、君は君でいればいいんだよっていうことを伝えたかった”と本人も語るように、さり気ない言葉の中には、世の中に対する疑問や夢に向かって葛藤する将来への不安など、未来へ前進するために誰もが一度は経験する思いが込められている。またサウンド面では、Aメロの洗練されたヴォーカルと耳に残るサビ部分とが絶妙なバランスを見せている。デビュー前からほぼ毎月行うライヴでは、既に知られている天性ともいうべき歌唱力と音感。その音の魅力を存分に感じられる1曲に仕上がっている。

●「THURSDAY LIVE」や「里菜・祭り 2003」などライヴ活動が活発ですが、ライヴの感想や勉強になっている事などを教えて下さい。
滴草由実(以下滴草):THURSDAY LIVEが始まってから早いものでもう半年経っていて、あっという間って感じなんですけど、その間に凄く色んな事を学んだなぁと思ってます。洋楽のカヴァーがほとんどなので、それそっくりに歌うのではなく、全ての曲1つ1つで自分を出る様に歌っています。ライヴ中はとても緊張してドキドキしながら歌っているんですけど、でもそれが終わると、何とも言えない達成感や、楽しさを毎回感じています。この前出演させて頂いた「里菜1祭り 2003」という愛内さんのライヴでは、また愛内さんと共演できたし、宇徳さんや上原さん、三枝さんとも共演出来て、凄く嬉しかったです! しかもその日は愛内さんの誕生日だったので、HAPPYで楽しいライヴでした!

●愛内さんのライヴを間近で見るのはすごく勉強になるんじゃないですか?
滴草:私は愛内さんのライヴを見る度に、「さすがだぁ〜。凄いなぁ〜」って口に出ちゃうんです。愛内さんにしかない、パワーのあるパフォーマンスや、ノリや勢いのある歌とサウンド、そしてあの笑顔で、ライヴが終わるとライヴ前より気持ちが明るくなっている様な、元気になるなぁ〜って感じ。それを感じるだけじゃなく、やっぱり学んだ事もありました。例えば、自分を支えてくれる人達への感謝の気持ちを、態度や言葉でしっかり心を込めて伝えている所や、歌う時の真剣さなど。そういうのに気付いていく度に、自分への何かを掻き立てられるような、なんかすごく歌に対して意欲が湧いてくるのが分かりました。愛内里菜さんはとても尊敬している先輩です!

●今後どのようなステージを行っていく事が理想ですか?
滴草:私はデビュー前からライヴには出させてもらっているんですが、一曲一曲を大切に心を込めて体全身で歌うんだ!って思って歌っていて、今はまだ歌にばかり集中している状態なんです。すごく緊張するし、MCもうまく話せない……。でも、ステージに立つからには歌う曲の説明や、このステージに立ててすごく嬉しい! 今こんな気持ち!とか、自分を少しでも出したいし、観に来てくれている人達にも楽しんでもらいたい。だから、今の私にはないパフォーマンスみたいなものを勉強しつつ、でも一曲一曲は大切に!っていうのはこれからも忘れないで、「私だけの世界」のライヴが出来るようになりたい。そして、私がローリン・ヒルを尊敬している様に、逆に尊敬してもらえるような自分に誇りが持てるアーティストになりたい。

●これまでのステージで印象に残っている事はありますか?
滴草:私がバラードを歌っている時、ライトの明かりで客席の中にカップルがチラっと見えたんですけど、その2人が肩に頭を乗せ合って、なんかうっとりしながら、いいムードになって聴いていた時があったりして、そういうのは印象深かったですね。ちなみにその時の曲は「Lovin' You」でした。v
●ステージを重ねる事によって、滴草さんの中に芽生えたものは何かありますか?
滴草:デビューした後、気持ちの中で、プロになったということで凄く変わりました! 本番前は必ず気合いを入れて、精一杯、歌に一点集中して歌っています。

●デビュー曲「Don't you wanna〜」が史上最多FM局パワープレイを獲っていたのですが、滴草さんはこれを聞いてどんな気持ちでしたか?
滴草:最初は、パワープレイが17局とか聞いていたんですが、日が経つごとに、20、24、27、28局!?と増えてきて、これはスッスゴイ!!って思ってたら、次の日に史上最多の30局を獲った!と聞いた時はかなり驚きました!! すっごい嬉しかったし、色んな人に感謝を感じました!! ありがとうございました!!!

●ラジオで流れ、TVスポットもオンエアされていたのですが、周囲の反響はいかがですか?
滴草:親戚も友達も、沢山の人たちが私の曲を聴いたりしてくれて、「しずくの歌、毎日聴きながら仕事してるんだよ〜!」とか「声がいい」とか言ってくれて嬉しかった。

●今は客観的に自分の曲を聴ける状態になっていると思いますが、現在の心境は?
滴草:やっぱり気に入っている。でももっともっと、心に残る様な、胸を打つ様な良い歌を作っていきたいと思っています。私にとって“心に残る様な、胸を打つ様な良い歌”というのは、例えば恋愛songだったら、荒れてた波を一瞬にして静めるぐらい苦しくて、でも優しく切ないメロディ。これがまず心に残る。そして、自分の感じた事のある、経験した事のある想いや、風景が表れている歌詞。それを見た時に、心の奥から溢れてくる思い出や切なさとか共感で胸を打たれます。そういう歌は、何年経っても、時代が変わっても愛されるし永遠に消えないって思ってます。だから、こういう歌を作りたい。私の中でそういう存在の歌は、マライア・キャリーの「Hero」ですね。この曲を初めて歌詞を見ながら聴いた時は鳥肌が立ちました。なぜか涙が出てきて、すごく切なくなって、その瞬間にはもう大好きになったのを覚えています。

●リリース日である7月2日はどのように過ごしていましたか?
滴草:7月2日! レコード屋、見に行きましたよ〜! 試聴もしちゃいました。かなり感動しました。でも半分信じられなくて、一時不思議な感じでいましたね。

●2ndシングル「TAKE ME TAKE ME」が9月25日に発売されますが、この曲を選んだ理由は? レコーディングはいつ頃から掛かっていたのですか?
滴草:なんだか、かっこいいんだけど明るい曲を作りたくて、自分も歌っていて勇気が出る曲、踏み出せなかった一歩をポンッて押してくれる様な歌にしたかった。この曲のレコーディングは、早く作りたかったのでデビュー前から制作に取り組んでました。

●曲を聴いたファースト・インプレッションは?
滴草:良い! 詞がすぐ書きたくなった!! AメロBメロがとてもブラックな感じで、すごく後ノリのサウンドだったので、実はもうその時点で気に入ってしまって、かっこイイ〜って思っていたから、サビの部分で明るく変わり、自然に青い空とその大きな空にはばたいている白い鳥が浮かびました。はやく作詞して、それを当てはめてすぐ歌ってみたいなぁ〜って感じました! 仮ヴォーカルを自分で録るのが楽しみでした!!

●タイトル「TAKE ME TAKE ME」の意味とここに込めた想いを教えて下さい。
滴草:この曲は、私が小さい頃から思っていた事、最近の自分の感じていた事などを詞にのせたもので、小さい頃は、別に人に話すんじゃなくて、心の中とか頭の中で色んなものに対して疑問を抱く事が多くて、今思い返せば自分と同じ人間っていうのを一番疑問視していたかなぁ〜って思うんです。一人じゃ何も出来ないからって人に合わせて、流されて、いつの間にか自分を見失ったり、どうして人の目って、地位とか名誉とか富とか見掛けだけで、人をいかにも分かったかのように判断するんだろうって……。まだまだ沢山あるけど、そんなの今じゃ溢れ返っていて私がこう考えたってどうにかなる訳でもないけど、でも最終的には、世間とか周りよりも全て自分だって思うから、たとえ弱い私でも、強がっている私でも、実は泣き虫な私でも、君は君でいればいいんだよっていうことが伝えたかったんです。

●幼い頃から人を一番疑問視していたのはなぜですか?
滴草:人と同じことをするのが嫌だったんです。中学生の頃は、結構、生とか死についても考えることが多かったし。あと世の中をTVや自分の目で見ながらいつも感じていました。

●そこから今のような強い考えに発想を転換出来るようになったのは、いつ頃からですか?
滴草:そうですね、私がそういう考えを持てるようになったのは、実は……生きててもどうしようもない、もう何もかも嫌だ〜って、自分を見失っていた時に、おかしくなっていた私に気付いてくれた人達が、気付かせてくれたからなんです。そして、歌が教えてくれた事でもあるんです。それが10代の前半の時でした。

●人と同じことをするのが嫌だとは思っていても、“リズム=世に合わす事はない”、“カラー=一人のカラー”というフレーズがあって、この言葉の裏に「自分は周りとちょっと違うのでは?」と葛藤した時期もあったのではないかと感じました。
滴草:「自分は周りとちょっと違うのでは?」とかって思った事はあったけど、私はそれで悩むとかじゃなくて逆にそれが良いと思ってたから、別に気にしないでいました。でも、言いたい事や、思っている事が言えなかったりっていう葛藤は今まででも凄くありました。例えば、普段しゃべる会話にしても、私の何気ない言葉で相手を傷つけたりしてるんじゃないかとか、もしかしたらトゲのある言い方をしてるんじゃないかとか、心の中で言葉を選んでから口に出す事とかがあったりして、うまく本当の気持ちが言えなかったりとか……。でもそんな私にとっても、勇気や前に進んでいく希望を与えてくれる様な曲になりました。

●「飛べない鳥」という言葉に、すごく切ない響きを感じたのですが、滴草さんの中でこの言葉はどういう意味を含んだ言葉なのでしょうか?
滴草:「飛べない鳥」という言葉は、世の中に色んな人達が普通に生きている中で、何か前に進もう!進みたい!としていても、ここから飛び立ちたい!って思っているとしても、それがどうしても出来ないっていう人達もきっと沢山いるんだろうなぁ〜って思って……。だから、そういう人達でも、たとえ飛べなくても、それでも君のBESTを尽くしてやっていこう!っていう、そういう意味が含まれています。ただ、空を思って自然と出てきたフレーズですね。

●韻を踏んだ部分が前作より多いのですが、言葉の響きはかなり意識して歌詞を書くようになったのですか?
滴草:それはあるかもしれません。やっぱりかっこいいリズムとメロディ・ラインに、言葉の響きがバッチリくるものを入れたらもっとかっこ良いし、気持ちいいから。

●前作よりメロディアスなナンバーなので、ヴォーカルがより滑らかになっていると思ったのですが、今作のヴォーカル・レコーディングはいかがでしたか?
滴草:やっぱ楽しかったです! 仮歌を録る時からワクワクしてたし。コーラスとかハモリ入れるのも好きなので、出来上がったのを聴くと嬉しかったです。

●イッキコーラスが入ったりとグルーヴにノリが重なっていますが、改めてアレンジも全て終わったこの曲を聴いた時の感想や印象をお願いします。
滴草:最後のサビの繰り返しの所で、他の色んな人達と手を叩きながら歌っているのとか、みんなが一つになっていてとても好きです。明るい曲でグルーヴ感も良くて、この曲を聴いたらきっとみんな思わずクラップしたくなると思います。

●この曲をどういう風に聴いて貰えると嬉しいですか?
滴草:どんな時でもどんな場所でも、悲しい時でも楽しい時でもこの曲を聴いて下さい。気分が+(プラス)になると思います。

●今後の予定は?
滴草:今、大阪のhillsパン工場の地下にあるライヴ・ハウスで、月に一回のペースでライヴをしています。8月28日はゲストで、9月11日はメインで出演します! あと、9月27日には東京のHMV吉祥寺PARCO店のOPENイベントでインストア・ライヴもすることになりました!! よかったら生の声を聴きに来て下さい!!

●挑戦したい事や2003年中にこれだけは絶対にやっておきたい事は?
滴草:歌をもっと勉強して上達する。2004年までには、今よりも大きな自分になりたい。絵をもっと描き溜めたい。ギターも上達させたい。

●その後、ギターの特訓の成果はいかがですか? ギターが上手くなるに連れて曲作りにも興味が湧いて来ていたりするのでしょうか?
滴草:少しずつだけど、曲は作ってます。曲を作る時はキーボードを特に使っています。これからも頑張ります!!




滴草由実

New Single「TAKE ME TAKE ME」

9.25 on sale


GIZA studio GZCS-7002 ¥1,000(tax in)

1.TAKE ME TAKE ME
2.星月夜
3.TAKE ME TAKE ME〜N-BALANCE Mix〜
Remixed by 渡辺“DJ NABE”弘光(FROM P.K.G PRODUCTION)
4.TAKE ME TAKE ME〜DJ ME-YA Mix〜
Remixed by DJ ME-YA
5.TAKE ME TAKE ME〜C-Soul Mix〜
Remixed by Johnny Boy & MissTy
6.TAKE ME TAKE ME(Instrumental)