2001年に1stアルバム『Discovery』でデビューし、2002年にはリーダーであるパク・チョンアが日本テレビ「電波少年」の企画で日韓混合メンバーでアジアを旅し、そのひたむきな姿が同世代の若者に共感を呼び日本でも韓国でも大ブレイクとなる。2ndアルバム『again』は韓国チャート1位を記録し、4人それぞれのキャラクターも好感を呼んで、同世代の女性からの人気もさらに高まっていく。そして、2003年の3rdアルバム『Beloved』では2作連続の韓国チャート1位を獲得。この情報だけでも、JEWELRYが今もっとも韓国で人気の高い女性グループである事が分かるだろう。そのJEWELRYが3月3日にシングル「ココロが止まらない」で遂に日本デビューが決定! 作詞を三枝夕夏が担当しているので、その点でも本誌読者には注目して貰いたい。パク・チョンアは仕事の都合で残念ながら取材には参加できなかったが、イ・チヒョン、チョウ・ミナ、ソ・イニョンの3人に話を聞いた。
●韓国では大活躍で、11月から12月の年末にかけて音楽とファッション系でかなりの賞を受賞されてますね。2003年は韓国でどういう活動をしていたのですか?
チョウ・ミナ(以下ミナ):2003年の1年間は3rdアルバム『Beloved』の活動が主だったんです。2ndアルバム『again』では見せられなかった“マンボ”的な音楽が3rdアルバムには入っていて、ファッション面でもマンボに合った衣装に変えたんです。それがみなさんに受け入れられて、人気を得たんだと思います。ずっと変化していかなきゃいけないから、常に新しい物を見せようっていう努力を自分達自身でしているので、そこにみなさんが共感してくれた結果かなと思います。
●では、昨年はJEWELRYの転換期で、また新しいJEWELRYがスタートした感じ?
ミナ:そうですね。1st、2ndではビートの強い音楽で激しいJEWELRYを見せたんですけど、3rdでマンボっていうジャンルに初めて挑んで、新しいJEWELRYが見せる事が出来ました。ああ、JEWELRYってこういう可愛い面もあるんだ、こういうチャーミングな面があるんだなって所を見せられたのが凄く自分達にとっても良かったし、応援してくれる方にとっても新しく見えたんだと思います。
●ファッションはどんな感じにしていたんですか?
ミナ:イニョンは黄色、ミナはブルー、チヒョンはピンク、チョンアは紫って感じに洋服のカラーを決めました。それぞれの色を決めて、今までになかった可愛いっていうイメージを出したんです。
●歌以外にも、広告モデルや音楽番組のMCの活動もありますね。
ソ・イニョン(以下イニョン):どちらかというと、そういった歌の決め事の方はスムーズに行ったんですけど、今回珍しく作詞の方が一番時間がかかったかな。
●活動の幅がどんどん広がっていくんですね。韓国でこれだけ忙しいのに、日本デビューとなりますが、この話を聞いた時の感想は?
ミナ:初めての事なのでドキドキしているけど、韓国では見せられないJEWELRY、別の面を持った日本でのJEWELRYが出せるのですごくワクワクしてる。何ごとにも4人は一生懸命やっていくので、それをみなさんが愛してくれて、ずっと応援してもらえるように頑張っていきたいと思います。
イ・チヒョン(以下チヒョン):日本と韓国は近いのに文化交流があんまりなかったですよね。だから、私達が日本で音楽活動をする事で韓国の文化を広められるので、凄く嬉しいなって思いました。
●チヒョンさんは凄く日本語が上手ですが、勉強していたんですか。
チヒョン:はい。日本に興味があったから日本語を勉強してみようって。日本の音楽も好きだったから、歌を聴きながら勉強しました。昔は独学だったんですけど、今はみんなで先生について勉強しています。
●日本で作られた曲と日本語の歌詞についてはどのように思っていますか?
チヒョン:特にいいとか悪いとかはないですよ。ただ、韓国ではそれぞれのパートに分けてそこだけを別々に録音するんですけど、今回は初めて1人ずつが全曲を歌うっていう形式を取ったのが違ってますね。
●「ココロが止まらない」を聴いた印象は?
ミナ:聴いた瞬間に、力強くて楽しくて、アニメーションにぴったりだなって思いました。みんなの耳に馴染む作りだし、自分達が何度歌っても楽しめる曲だなって。
●歌詞が日本語なのは大丈夫でしたか?
チヒョン:“ツ”の発音が韓国にはないんですよ。だからレコーディングの時は大変でした。
●歌詞を読んで感じた事はありますか?
チヒョン:韓国とは表現が違いますね。韓国は恋愛をストレートに表現しているけど、日本は比喩が付いてます。
●「モンキーターン」の試写会で“ツアーがしたい”“アルバムが出したい”と言われていましたが、今後の活動について教えて下さい。
チヒョン:早くアルバムを出したいし、ツアーもやりたいし、番組のMCもやってみたいです。もっと日本の人にJEWELRYを知って貰いたい!
ミナ:アルバムでは、今までやってきたダンス・ミュージックもそうだし、自分達が好きなR&Bもミディアム・テンポの曲も、全部含めて色んなジャンルを歌ってみたいです。
●4人でいる時ってどんな感じですか? やっぱりファッションの話なんかしているんですか?
チヒョン:ファッションとか、後は誰が格好いいなとか(笑)。食べ物の話とか、普通にうるさいですよ(笑)。一番良く話すのはイニョンちゃんかな。
●今回、来られなかったチョンアさんはどういう方なんですか?
ミナ:強くて、ボーイッシュな子。
●ちなみに、JEWELRYっていう名前は宝石という意味ですか?
チヒョン:そうです。宝石って変わらずに存在しているじゃないですか。だから私達もデビューした時とずっと変わらないという意味で、ファンが付けてくれた名前なんです。
●チヒョンさんは日本で音楽番組のMCを始めるそうですね。
チヒョン:もっともっと日本語の勉強を頑張らないと……。プレッシャーがあるけど、楽しみにしています。
●今年から韓国で日本の音楽CDが解禁になりましたが、やっぱり興味はありますか?
ミナ:お互いの国の文化交流が行われるという意味で、凄くいいと思います。日本の方が韓国でデビューして活躍する事が多くなるだろうし、逆に韓国の歌手が日本で活躍する場もできると思うし。もともと文化交流はあるべきだと思っていたので、凄く嬉しいです。
●最後に日本のファンに一言お願いします。
チヒョン:3月3日にシングルが出るから是非聴いて下さい。一生懸命頑張ります。
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