三枝夕夏 IN db待望のニュー・シングル「へこんだ気持ち 溶かすキミ」が8月11日にリリース決定! ポップでキャッチーなメロディとキュートな歌詞が印象的なナンバーは、彼らのシングルでは初めて詞先で作られた作品だそうだ。「夏だし、みんなで一緒に歌える楽しい曲を出したかった」と言うヴォーカル三枝夕夏。6月18日、PV撮影と雑誌取材の為に東京に訪れていた彼女に新曲について話を聞いた。
●3月から少し間が空きましたが、この間どんな風に過ごされていたのでしょうか?
三枝夕夏(以下三枝):マイペースに楽曲を作っていました。常にスタジオには入っていました。
●それは今回のシングルのレコーディングですか?
三枝:限定せずにいいなぁと思った曲に歌詞を書いて、出来たらスタジオに入ってって感じで、リリースの事は全く意識せず作っていました。6月に入った頃スタッフの方に「そろそろリリースしませんか?」って言われて、「あっ、気が付いたら前のシングルから3ケ月も経っちゃったんだ〜。早いなぁ〜」なんて感じで。
●では作り貯めていた中から、今回の曲をシングルとしてリリースする事にしたのでしょうか?
三枝:最初違う曲で2曲候補が上がっていたんですけど、どちらにするか決めかねている時に、ファンの方達のメールをチェックしていたんですね。そしたら時期的に「CHU☆TRUE LOVE」みたいなポップな夏ソングが聴きたいって声が多くて。私的にもスタジオにこもりっきりだったんで、なんかハッチャケ系の曲が作りたくなって。ちょうどそんな時、スタジオでこの曲の1番の歌詞をメモ書きするみたいに書いていて……、本当に走り書きみたいな感じで。それを見たディレクターさんが、なかなか面白い曲になるかもしれないから、詞先で曲を付けてもらおうって言ってくれて、早速大野さんに依頼しました。
●曲が上がってきた時はどうでしたか?
三枝:かわいいと思いました。最後の「ネッ」っていう部分は私の歌詞にはなくて大野さんが付けてくれたんですけど、これがすごく印象に残っていいなって思いました。私の作品の中では「CHU☆TRUE LOVE」とか「居心地のいいハニー」とかの路線だと思うんですけど、こういうユニークな曲は大好きなのですぐに2番から後の歌詞を書きました。
●歌詞はとってもhappyな感じですね。
三枝:歌詞の中にも出てくるんですが、今回はペットの犬のチョコがきっかけで書いた歌詞なんです。今年の3月から一緒に住むようになったんですけど、想像していた以上に私の生活や心をチョコが満たしてくれて。一気に生活がチョコ中心になっちゃったんですけど(笑)。ずっと一人暮らしだったので、誰かがいつも側に居てくれる安心感とか幸福感とかを実感する毎日なんです。そんな気持ちを表すために、チョコを恋人とか大切な人に例えて歌詞をまとめてみました。
●「シアワセ かきまぜまぜ」とか「フカフカフカフカあったかい」など、これまでとちょっと言葉使いが違いますね。
三枝:最初普通に「かきまぜ」にしてたんですよ。で、1番の歌詞が出来てスタジオであるスタッフが声を出して読んだ時にふざけて「かきまぜまぜ」って言ったんですね。「あっ!それカワイイかも〜、そういう風にしよ!」ってとっさに思って。なんか本当に半分遊びみたいなノリで作っていっった曲ですね。
●初めて聴いた時「こう来たか」みたいな驚きもあったんですが、三枝さん自身はこの曲をシングルで行こうと決断した決め手は何だったんですか?
三枝:みんなで一緒に歌える楽しい曲っていうところかな。これからもっとライヴもやっていきたいし、そこで観客の皆さんと一緒に盛り上がれる曲になるかなって思って。音楽って本来楽しむものだし、真剣にクソまじめにばかりやっていてもつまらないと思うんです。たまには肩の力を抜いた笑えるモノも作りたいんです。私はデビューの時からそうなんですが、“三枝夕夏 IN db”はあくまでプロジェクトであって私個人っていう捕らえ方をしていないんです。“三枝夕夏 IN db”というキャラクターを使って皆で色々楽しもうよという感じ。だから真面目なロックもやるし、ちょっとふざけた曲で踊ったりもする。そんな感じで私自身楽しんでいます。
●なるほど。ではdbのメンバーの反応はどうでしたか?
三枝:みんな面白い事が好きだから「いいね」って言ってましたよ。もともと岩井さんと車谷さんはシネトカの時も面白いアプローチの曲を色々やっていたし、ライヴで早くやりたいって言ってました。
●ヴォーカルもこれまでよりも甘目な感じですね。
三枝:あまり声を張らず、肩の力を抜いて楽に歌ったイメージですね。曲と歌詞が甘目だったので、その雰囲気を歌でも出したかったんです。本当は個人的にちょっと甘過ぎ?とも思ったんですが、このテイクがスタッフ間で好評だったんでこれで行く事にしました。
●では歌入れは順調でしたか?
三枝:そうですね。私の歌入れは2、3日だったと思います。声の表情を決めてからはスムーズでした。
タイトルは先に決まっていたんですか?
三枝:最初は歌詞っていうより走り書きみたいな感じだったんで、タイトルを意識して書いてはなかったんですけど、曲が上がってきてサビ頭に「へこんだ気持ち 溶かすキミ」っていうフレーズが来ていて「あっコレでいいや」みたいな……、そんな軽いノリでタイトルを決めました。
●カップリングはギターの岩井さんの曲ですね。
三枝:はい。すごくお気に入りの曲で、私の中で今回の作品は1曲目と2曲目を合わせて“夏シングル”として捕らえています。それだけこちらの曲も皆さんに聴いて欲しいし、ライヴで一緒に「キュンキュン」って歌いたい曲ですね。岩井さんのコーラスにも注目です!
●こちらは曲が先ですか?
三枝:そうです。前からストックしていたデモで、夏に出したいって思っていました。
●フレーズはすぐに浮かんで来たんですか?
三枝:実はシングルの発売日がいきなり決まって、今まで作り貯めていた曲からカップリングを決めても良かったんですけど、どうしてもこの曲を「へこんだ気持ち 溶かすキミ」とペアで出したかったので、大急ぎで制作に入ったんです。だから作詞もちょっと焦っちゃって。焦るとフレーズって余計に出てこなくなるんですよね。とにかく1日目は何にも浮かばずに寝て、次の日ふと「キュンキュン」って言葉が浮かんで来て、そこからは早かったかな。
●JEWELRYさんの作品も全作品作詞されてますし、作詞家としてもお忙しいのでは?
三枝:最初は正直プレッシャーもありました。私でいいのかなみたいな。だけど、JEWELRYさんの曲が毎回上がってくる度に、いい作品に仕上がっていてすごく嬉しくて。彼女達すごく頑張り屋さんなんですよ。そんな姿を見ていると私も頑張らなきゃって思うし、三枝夕夏 IN dbの作品にもいい影響を与えてもらっているし、とにかく書く事は楽しいです。
●カップリングの歌入れはどんな感じでしたか?
三枝:私のヴォーカルは2日間。ライヴを意識して歌いましたが、結構テンポが早いしメロも続くので難しかったですね。でもすごく楽しかったです。コーラスは岩井さん自身が歌ってくれているんですが、いい感じになっていると思います!
●そして3曲目には「眠る君の横顔に微笑みを」のテレビ・ヴァージョン、4曲目には「君と約束した優しいあの場所まで」のリミックスが入っていますね。
三枝:はい。これもファンの方の声を繁栄したものなんです。「君約」のリミックスは〜PROMISED MIX〜っていう名前にぴったりな、ちょっとせつない系の神秘的な導入部分がとても気に入っています。原曲とはひと味違ったテイストで、本当にリミックスって色々な可能性があって楽しいなって思いました。
●それから初回盤にはDVDが付くそうですが、どんな内容ですか?
三枝:3月に行ったライヴ・ハウスでのライヴの演奏シーンにメイキング映像を加えたもの。それから私のちょっとしたコメントが入っています。
●それから初回盤にはDVDが付くそうですが、どんな内容ですか?
三枝:3月に行ったライヴ・ハウスでのライヴの演奏シーンにメイキング映像を加えたもの。それから私のちょっとしたコメントが入っています。
●ところで、7月にはファンクラブも発足、そして9月にはワンマン・ライヴが決定しましたね。
三枝:はい。6月12日でデビュー3年目を迎えたんですけど、私を支えて下さるファンの皆さんの存在には本当に感謝していますし、その気持ちを色々な形で表していきたいなと思っています。今はライヴの事で頭がいっぱいです。
●ライヴのメンバーや内容などはもう決まっているのですか?
三枝:自分の中では大方の形は決まってきています。ずっと色々思い描いていたし、後はメンバーと話して詰めていかなきゃなんですけど。絶対後悔しないライヴにしたいと思います。
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