ZARDが2005年第1弾シングル「星のかがやきよ」と「夏を待つセイル(帆)のように」をダブルA面として4月20日にリリース! 「星のかがやきよ」は、4月18日よりTVでO.A.開始となる読売テレビ・日本テレビ系全国ネット月曜夜7時30分放送アニメ『名探偵コナン』オープニングテーマに、そして「夏を待つセイル(帆)のように」は、4月9日より全国東宝洋画系劇場にて公開されている『名探偵コナン〜水平線上の陰謀(ストラテジー)』主題歌となっている。
「昨年行った全国ツアーで頂いたパワーで、そのまま制作活動に移行できればと思っていました」という今2作は、優しさと清々しさに満ち溢れ、そして何よりもクオリティの高さを感じる事の出来る作品だ。
「「夏を待つセイル(帆)のように」はじっくりと、「星のかがやきよ」のレコーディングは、集中して短い時間で完成させました。両作とも制作は夜中になりましたが、楽しかったです(笑)」というコメントからも、制作段階での充実度が伺える。
「変わらないものは「愛」をテーマに歌詞をつくり、制作していることですね。私自身、スピリチュアルであり続ける事」と、コメントしている。そんな音楽に対する変わらぬ思いや考え方そのものが、今回の歌詞に強く反映されている様に感じられてならない。何故なら聴き終わった後、不思議と安らいだ素直な気持ちになり、そして“変わらないでいる事の大切さ”を、この歌が思い起こさせてくれるからだ。
「歌詞は、お子さんから年輩の方まで簡単に覚えていただける『童謡』のような曲にしたかったので……。キーワードは“お空からみんなを見守っている母なる星”です」。
実はZARDは今作でシングル“40作目”となるのだが、自身の在り方について、
「ある種、子供達(これからの時代を担う人達)に向けた私なりのメッセージでもあるのですが、変わる事が普遍的だけれども、人に揉まれて、社会を知っても“純粋な気持ち”だけは心のどこか片隅でもいいから憶えていて欲しいという……、ややエゴとも言えますが、願いでもあります。人として失ってはいけないもの、変わらないでいて欲しいものはと聞かれたら?-----『……子供の頃の夢、原点回帰が必要ではないかと思います』」
続いて2曲目の「夏を待つセイル(帆)のように」は、一変して、緻密に織り成したオケにやわらかなヴォーカル、心地よいコーラスが作り上げたドラマティックなミディアム・チューン。
「まず映画のストーリーを考慮して、楽曲を選曲しました。個人的にこの曲はとても気に入っています。映画監督の方から細かな指示もありましたし、緻密な計算の中でヴォ−カルの“温かさ・ぬくもり”を重視してディレクションしました。とにかく映画館で流れた時を想定しまして、イントロと最初(出だし)の声が一番重要だと考えました。そう、話しかけるような気持ちで、歌入れしましたね」というが、まさにZARD最大の魅力である“歌声の魅力”を存分に味わえる1曲になっている。オケは、
「裏打ちのリズム(シンセ)から私は童謡「森のくまさん」をイメージしまして……即決しました(笑)」という事だが、どこかノスタルジックなイメージを抱くのはそんな所からなのだろうか? また、
「後半アカデミックに広がる世界観を堪能していただけるかと思います」という事だが、確かにこの作品は広い劇場で聴く事が出来たらより一層の感動に包まれる事を予感する。
歌詞の方は相手を思うとても純粋な気持ちが描かれているが、特にサビ終わりの“君のことを ずーっと ずっとずっと思っているよ”という部分が印象的だ。
「“ずっと”を3回繰り返してますからね(笑)、ハンパではございません!」
ZARDの初ライヴを観た時“歌が持つ不思議な力”を強く感じた。何気なく聴いているだけで、歌詞がしっかりと胸の中に染み込んできて、元気が出たり、素直になれたり、忘れていた何かを思い出させてくれる。ZARDの歌にはそんな力がある。聴いていてただ楽しい曲はたくさんあるけれど、こういう力を持った楽曲は数少ない。
4月。始まりの季節だからこそ、より胸に響く今回の2作品に宿った歌の力を、是非あなたにも感じて欲しい……。
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