今年も行われた“里菜1祭り2005”。3回目を迎え、いよいよ夏の風物詩になりつつあるこのイベント、今回は初の野外会場で敢行!その模様をもれなくレポート!
何を隠そう7月31日は愛内里菜のバースデイ。そのバースデイを祝おうと企画された“里菜1祭り”も今年で3回目。いよいよ定番化してきたこのイベントが、今年は初の野外で行われることが決定! 当日、会場の大阪城野外音楽堂には、開場前から数多くのファンが詰めかけた。
野外ライヴで一番気になる天候は、午前中こそあいにくの雨だったが、ライヴが始まる頃にはすっかり上がり、蒸し暑い真夏の陽射しの中“里菜1祭り2005”第1部がスタート!
1部は彼女がホスト役になってGIZAのアーティストを紹介するコーナー。唐突に現れた愛内は「みなさん、ピースしてますかー!」とオーディエンスに挨拶。ど派手な巨大☆型サングラスを頭上に引っ掛け、70年代ヒッピー風な衣装で本日のテーマ“ラヴ&ピース”を表現していた。
彼女が、まず紹介したのは、三枝夕夏IN db。お得意のノースリーブ姿の三枝と白シャツ&黒タイ姿で登場のdbチームとのコントラストも映える彼らは、最初からノリノリの代表曲を3曲。トップ・バッターらしい盛り上げるライヴを見せてくれた。
続いてはOOM(ウーム)。新人バンドながらヴォーカル望月美玖以外の男性メンバーはベテランだけあって、その演奏もしっかりと、野外ライヴ初とは思えない堂々としたパフォーマンスでオリジナル曲3曲をしっかり聴かせて期待感をあおってくれた。
続いて、3番目はこの日唯一のソロ、上木彩矢。ダイナミックな歌声とパフォーマンスでこれまた強烈な存在感を投げかけた。
第1部のトリを飾ったのは、the★tambourines。ガーリッシュなイメージたっぷりの松永安未を中心に、コケティッシュな魅力で盛り上げてくれた。
そのまま引き続き第2部に突入。すると、今度は愛内里菜ワンマン・ライヴショーだ。コーラス岡崎雪の誘導で会場中にラヴ&ビート(この日の為に考案された棒状の音が出る風船)が響く中、いよいよ登場! 白のタンクトップとデニムのホットパンツ、頭には真っ赤なテンガロン・ハットを被ったカウガール姿の彼女がパワフルに観客を挑発してオープニングはギンギンの「Over Shine」。さらに間髪入れず2曲、ヒット曲を連発。初っぱなからすでに会場は大合唱状態。汗だくの声援が続く中、愛内は高々とラヴ&ピースのサインを掲げた。
「皆さん100%いい汗かいて下さい!」と叫ぶと再び「赤く熱い鼓動」から4曲、一気にハードなナンバーを聞かせて駆け抜けた。そのヴォーカルの力強さに圧倒されたかと思えば、中盤はクール・ダウンなバラード曲をしっとり。暮れなずむ夏の夜空を背景に「Dream×Dream」そして1stアルバムから「be happy.」と心に染み入るバラードを堪能させてくれた。
そして、後半戦は再びハードなナンバーとヒット曲の応戦で一気に本編ラストの「Ohh! Paradise Taste!!」へ。その勢いは、もちろんそれだけでは収まらない。
鳴り止まぬアンコールの拍手の中、再登場し、「光色のかけら」で爽やかに、そして「皆さんの為にどうしても歌いたい曲」と思いを込めたバラード「Ruby stars」が披露されると、突然観客がイルミネーション・ライトを振りだし、会場が美しく照らされた。思わぬハプニングに、愛内は曲中で「みんなの心とラヴとピースが伝わってきました」と感謝の気持ちを贈った。
最後の最後には、“里菜1祭り”ならではのお約束、出演者ゲスト全員出演による「ダンス天国」でノリノリの大団円を迎え、無事、本年度の“里菜1祭り”も幕を閉じた。
やっぱり“里菜1祭り”。年に一度のお祭りは本当にハッピーな気分にさせてくれる。アーティストとオーディエンスの蜜月関係を象徴する“里菜1祭り”。来年もまたここで会えることを誓いながら会場を後にした。(斉田 才)
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