GARNET CROW

premium live
〜happy 5th annyversary〜

Rehearsal Report!!


 今年は、デビュー5周年で様々な5周年企画が続いていたGARNET CROW。その最後を飾るプレミアム・ライヴが12月16日、17日の2日間、大阪市中之島にある中央公会堂で行われる。今回はそのライヴのリハーサル風景をほんの少し覗いてみた。(TEXT BY SAI SAIDA)

 ■11月21日(火)リハーサル日<初日>
 この日、リハーサル・スタジオにはヴォーカル中村由利を除くメンバー3人とお馴染みのツアー・サポートメンバー、大賀好修(G)、岩井勇一郎(AG)、大橋雅人(B)、デビッド・C・ブラウン(Dr)が集結。かつて知ったる仲間が再び集まった気兼ねないムードの中、リハーサルは始まった。  まずはウォーミング・アップも兼ね「Mysterious Eyes」でサウンド・チェック。モニターの音量やバランスを各自が演奏しながら調整していく。1度通して演奏した後、申告制で制作チームに音の指示を出す、こちらもいつものメンバーであるせいかコミュニケーションはスムーズだ。
 この日のリハーサルは、1曲ずつアタりをつけるという事でざっと通して頭の曲から2回ずつ演奏していく。驚いたのは、すでに初日にしてある程度のセット・リストが組まれていた。これを見るとその豪華な選曲にライヴ当日への期待感が募る。それに、演奏の方はといえば、さすがいつものバンド・メンバー。久し振りとは思えないそのコンビネーションの確かさで、リスペクタブルな音を初日にして鳴らしていた。これでさらに微調整を繰り返してライヴ用に完璧な演奏を目指して煮詰めていくのだ。各メンバー間では、大げさな会話が交わされるでもなく、リハーサルは淡々と進行。静かなる躍動感をもって初日のリハーサルは終了した。

■11月24日(木)リハーサル日<2日目>
 この日のリハーサルは、ライヴ中盤で披露されるピアノの音色の美しいナンバーから。本日も相変わらず静かな佇まいの中始まったけれど、今日はかなりサウンド面での細かいやりとりも……。監督役はキーボードの古井弘人。ライヴ・アレンジの流れや方向性を簡潔にメンバーに説明していく。彼らのやりとりを聞いていると、ちょっと聴いただけではオリジナルと違わぬように聴こえている演奏も、実は微にいり細にわたったライヴ仕様に変更されているようだ。「今の(演奏)はみんなのアクセント・ポイントがファジーだったから、ポイントを頭に置いて、もっとプッシュ感を出すようにしようよ」古井は完全に曲の全体を把握し、各メンバーの意見をまとめながら全体のサウンドの流れをまとめていく。リズム隊はブレイク・ポイントを合わせてみたり、ギター・チームは音色やアンサンブルについて、短い会話を交わしながら仕上がりのイメージをつかんでいく。岡本仁志はうつむきがちの姿勢でギターをつま弾いている。AZUKI 七は静かな存在感でピアノの音色を響かせている。何が大げさになるわけでもない進行の中で繰り広げられるタイトな演奏は、プロフェッショナル集団GARNET CROWのイメージそのままだ。ドラマティックな本番に向けてのプレリュード。まだ、これからリハーサルはあと数回続けられる。このサウンドに中村由利のヴォーカルとコーラス隊がさらに加わって完成した時、どんなサウンドが打ち鳴らされるのか? 最初のリハーサル2回ではその詳細はまだまだ掴めないが、現状のサウンドの完成状態と内容からいって、集まったオーディエンスを喜ばせる事は間違いない。来月号の本番ライヴ・レポートを是非期待していて欲しい。

※貴重なリハーサル写真、そしてメンバー・コメントは誌面にてチェックしてみて下さい!


GARNET CROW

New Single
「晴れ時計」

2005.11.23 Release


GIZA studio
GZCA-4055 ¥1,260(tax in)