ZARD

Best Album
『Golden Best 〜15th Anniversary〜』

DVD
「ZARD Le Portfolio 1991-2006」

2006.10.25 Release


1991年のデビュー作「Good-bye My Loneliness」以来、そのクオリティの高い楽曲と、メッセージ性の強い歌詞で数々の共感を集めているZARDが、デビュー15周年を記念して、CD2枚組全27曲を厳選し、全曲を完全リマスタリングした究極のベスト・アルバム『Golden Best 〜15th Anniversary〜』、代表作のPVを中心に15年間を凝縮した初のヴィジュアル・コレクション『ZARD Le Portfolio 1991-2006』、ジャケット撮影、PV撮影、レコーディング等を刻み込んだ厳選写真集『Le Portfolio-ル・ポルトフォリオ-』の3作品を10月25日に同時発売する。今回は作品に対する妥協のない姿勢が随所に感じられるこの3作品を、貴重な海外でのリマスタリング・レポートも交えて紹介。

 90年代〜21世紀の音楽シーンを振り返ってみても、J-POPのミリオンセラー・ブームから、渋谷系、Being系、コムロ系、クラブ系、ヴィジュアル系、J-R&Bブームを経て、様々な音楽ジャンルやアーティスト達が移り変わり、現在に至っている。
 そんな中で15年、これはやっぱりすごい事である。しかもその間、これまでにシングル42作品、アルバム16作品(オリジナル・アルバム11作品)、DVD1作品をリリースし、オリコン・シングルTOP10入り獲得通算40作品、女性ヴォーカル・アーティスト部門歴代1位といった記録を更新中なのだ。  数字で言うと、現在までのCD総売り上げ枚数は3572.9万枚(日本歴代8位)、シングル:1751.1万枚(女性ヴォーカル部門2位)、アルバム:1821.8万枚(女性ヴォーカル部門5位)、アルバム連続ミリオン獲得数9作(歴代1位)といった輝かしい記録を保ち続けている。日本国内だけでアルバムを1800万枚も売り上げたアーティスト!というのは数字が大きくて逆にちょっとピンと来にくい部分もあるのだけれど、ZARDが国民的支持を得たアーティストである、という事は誰もが納得するのではないだろうか。
 そんなZARDがデビュー15周年を記念した2枚組ベスト・アルバム『Golden Best 〜15th Anniversary〜 』をリリースする。
 ベスト・アルバムとしては、99年リリースの『ZARD BEST The Single Collection 〜軌跡〜』『ZARD BEST〜Request Memorial〜』以来のベスト・アルバムとなるが、今作には、ZARD往年の大ヒット曲はもとより、99年以降の名曲〜最新シングル曲まで全27曲を網羅。もちろん最新のデジタル技術を駆使したリマスタリングを施されてのベスト盤であるだけに(しかも初回限定盤には特典DVD付き!)音質も抜かりなく、まさに黄金の名前に相応しい仕上がりとなっている。実際、改めてこうやってZARDの作品集をまとめて聴いてみると、その楽曲のクオリティの高さに驚かされる。ZARDの音楽性やその曲に込められたメッセージは沢山のリスナーに求められて、いつまでも語り継がれる名曲生み出し、流行のスタイルに惑わされる事なく“ひたむき”で“真っ直ぐ”に前進し続ける姿こそ、新たな世代に新鮮な響きとして迎え入れられる魅力なのだろう。
 それでは、改めてこの2枚組、27曲の楽曲を紹介してみよう。

※ライナーノーツは本誌をご覧下さい。

ZARDデビュー15周年を記念した2枚組ベスト・アルバム『Golden Best 〜15th Anniversary〜 』は全曲リマスタリング収録されたもので、そのマスタリング作業は、L.A.の“Bernie Grundman”スタジオでクリス・ベルマン氏によって行われました。今回、現地で制作に参加したスタッフからのマスタリング・レポートをお届けします。(TEXT BY KAYO YOSHIDA)

 ZARDデビューからこれまでの15年を網羅するベスト・アルバムのマスタリングが、9月中旬、ロサンゼルスのバーニーグランドマンにて行われた。エンジニアとして指名されたのはアラニス・モリセットの超名盤『Jagged Little Pill』等を手掛けたクリス・ベルマン。ちなみに、ミックスが1曲ごとのそれぞれのパートのバランスを整えて聴かせたい音に仕上げるのに対して、マスタリングというのは、それぞれの楽曲の粒をそろえて、全体を通して1枚の作品に仕上げるアルバム制作の最終作業である。  日本から持ち込んだマスターは、ハーフインチ・テープ、DAT、データなど様々。DATテープを再生する機械を使うのは久し振りだと、運び入れられた機材を見ながら笑っていた。クリスはカスタマイズされた自分専用のマスタリング・ルームに入るや、アシスタントも使わずテキパキと素材を設置し、10分程で準備完了。微妙に目盛りを操りながらトーンを合わせて、何度か注意深く聴いていく。
 最初の「Good-bye My Loneliness」では“もう少し低音を強くしたい”と何度か微調整。曲によっては1度か2度聴いて調整しただけで終了する場合もあり、驚くべき早さでマスタリング作業が進んで行く。目を閉じ、楽曲に聴き入っては、言葉少なにコンソールのつまみを操作する。じっと見守る私達を気遣ってか、「この愛に泳ぎ疲れても」では、ベースの音を生かす為に少しだけコンプレッサーをかけたよ、等たまに説明をしてくれた。ほぼ半分が終って、近くのダイナーからデリバリーをして少し遅いランチ・タイム。
 後半に入り「心を開いて」に差しかかった際、Andy Jonesがミックスをやった曲だと伝えると“Andyなら良く知ってるよ。確かに彼らしいミックスだ”とコメントしていた。「運命のルーレット廻して」では曲終わりのフェード・アウトの作業もお願いしたが、機械でのフェード・アウトは苦手なんだ、と自分の感覚を使ってマニュアルでフェード・アウトをかけていた。そういえば、各々の楽曲を揃えるという点からか、よくランダムに前の楽曲に戻って聴き比べをしていたのだが、「眠れない夜を抱いて」がふとスピーカーから流れた際、何とも言えないキラキラ感があって驚いたのが印象に残っている。
 今回のアルバムのマスタリングは、いわば15年と言う月日の様々な時の流れ、楽曲の響き、それらを音楽的に“聴く”という観点から1つの作品にまとめて、心地良く聴いてもらえる新たな音に仕上げる、という作業。そしてこのアルバムは、現在の自分を通して、これまでの15年の軌跡を思い起こさせる1枚である。


ZARD

Best Album
『Golden Best 〜15th Anniversary〜』

<初回盤>CD2枚組+特典DVD1枚:
¥3,500(tax in)
■特典DVDは全3種類!
『AQUA 〜Summer〜』JBCJ-9013〜14
『CRYSTAL 〜Autumn to Winter〜』
JBCJ-9015〜16
『DREAM 〜Spring〜』JBCJ-9017〜18

<通常盤>CD2枚組:
JBCJ-9019〜20 ¥3,200(tax in)

2006.10.25 Release


ZARD

DVD
「ZARD Le Portfolio 1991-2006」

ONBD-7068 ¥3,570(tax in)
★歌詞とイメージ写真で綴るカラー62Pスペシャル・ブックレット付!!

2006.10.25 Release