昨年リリースされたシングル「白い雪」で、冬のスタンダード・ナンバーの幅を広げた倉木麻衣が、2007年第1弾シングル「Season of love」を2月14日にリリース!! この曲は昨年行われた彼女にとって初のカウントダウン・ライヴ“Mai Kuraki COUNTDOWN LIVE 06-07〜Love, Day Break Tomorrow〜”で、発売される事が発表され、ファンの間でも待ち焦がれていた楽曲。また1月11日からテレビ朝日系 木曜ミステリー「新・京都迷宮案内」主題歌としてオンエアされている事もあり、既に耳にしている人も多いはずだ。今作は倉木にとっては縁深い大野愛果&Cybersoundとのコラボレイト作品。全体的に切なさが漂うサウンドに乗せて、人の弱さを包んでくれる大きな愛について歌う、メッセージ性の強いナンバーになっている。今回本誌ではこの楽曲に込めた思いはもちろん、初のカウントダウン・ライヴについて、彼女に話を聞いてみた。(INTERVIEWED BY EMI MORI)
●2007年は、初のカウントダウン・ライヴという大イベントで幕を開けました。ズバリいかがでしたか? 印象に残っている事があれば教えて下さい。
倉木麻衣(以下倉木):以前からカウントダウン・ライヴを行ってみたいと思っていたので、今回初めて皆さんと一緒に年越しする事が出来て、とても嬉しい気持ちでいっぱいでした。また初めての経験だったので、色々と試行錯誤しながら年末までカウントダウンのライヴ準備に没頭して取り組んでみて、またいつもとは違ったライヴに出来たらという思いもあり、ステージや演出の部分で少し変化を取り入れたりと念入りにリハーサルを行ったんですが、上手くいくかドキドキしていました。カウントダウンということで、緊張と不安が入り混じっていましたが、皆の熱い思いで無事に終了する事が出来ました。初めての企画であり、経験でしたが、このライヴを次に繋げて更に良いものにしていけたら良いなと感じました。
●通常のツアーでのライヴの内容とは違って、ステージのセッティングや構成等、華やかさに焦点をあてている印象を受けました。倉木さん自身がそういったライヴを意識されていたのでしょうか?
倉木:1年の締めくくりと新年を迎えるにあたって、皆のそれぞれの思いや気持ちをそこでポジティヴに表現出来たら良いなと思って、いつもとは違って感じられたのかも知れないですね。衣装も新年ということで明るく1年過ごせるように元気な“赤”で頑張ってみました(笑)。
●年越しライヴという事で、時間との戦いでもあったと思いますが、大変だった事などがあれば教えて下さい。
倉木:時間が一番の悩みでした。年越しの瞬間は一瞬しかないので、皆さんと一緒にカウントダウンができるか時間の調整が大変でした。曲の構成も、スタッフの皆さんと何度も話し合って、試行錯誤してセット・リストが出来上がりました。後は、ちゃんと時間内で衣装が着替えられるか、MCで今年と来年を言い間違えないか……とか不安な事がたくさんありました。色んなハプニングもありましたが、充実感や新しい年を、今年も音楽を通して迎えられてすごく楽しかったし幸せでした。
●新曲「Season of love」は、前作の「白い雪」とは違った、メッセージ性の強いナンバーになっていると感じたのですが、最初にこの曲を聴いた時、どんな印象を持ちましたか?
倉木:切なさ、力強さ、何かを訴えかけるようなメロディが印象に残りました。
●「Season of love」というタイトルの由来を教えて下さい。
倉木:“love=愛”といった単純な方式ではなく、もっと大きな意味での愛を伝えられればと思いました。Seasonは“季節”という意味の他に、“時期、時”という意味もありますよね。大きな愛が今一番大切な時だと感じたので、このタイトルにしました。
●今回の曲の歌詞は、生きて行く上で直面する問題から目を背けず、前に進むことをやめないでいる事の大切さを訴えるという、シリアスなテーマが掲げられているように感じました。こういった内容にしようと思ったのには、何かきっかけがあったのでしょうか?
倉木:最近のニュースで人を傷つけ合うなど暗いニュースが取り上げられていますが、私自身もそうですが、人は皆弱い部分を持っていて、いつも大きな愛を求めているのではないかなと思います。それを上手く表現出来なかったり、違う形で相手を傷つけてしまったり、心の置き場が見つからないまま道に迷い込んでしまう、そんな心の中にも愛を見つけて自分自身を取り戻し、もう一度頑張ってみよう!という気持ちで作ってみました。
●今までに倉木さんが曲を通して伝えてきた“愛”の中でも、特に力強い面をフィーチャ−しているようにも感じたのですが、それはどうでしょう?
倉木:大きな愛(人間として)をテーマに考えていたので、そう感じたのかも知れないですね……。
●歌詞の中で、特に思い入れの強い箇所と、その部分を選んだ理由を教えて下さい。
倉木:大サビの“自分信じず 誰が信じる”の部分。自分自身を信じる事で自信を持つ事が出来るし、相手を想いやる事も出来るはずではないかな……って思います。辛い時って自分を見失う事が多いので、“自分から目をそらさないで欲しい”というメッセージを伝えたかったからです。
●今作は、倉木さんにとっても縁深いCybersound編曲の楽曲でもありますが、仕上がりを聴いて思った事はありますか? 気に入っている所があれば教えて下さい。
倉木:マイケル・アフリックさんの歌声(コーラス)とドラムのグルーヴ感がCybersoundらしい感じがしたし、この楽曲をより一層引き立てて下さっていると思います。
●カップリングには「Season of love」のリミックス・ヴァージョンが収録との事ですが、どういった感じのものになっているのでしょうか?
倉木:ラテン系のHouse Remixで、オリジナルにはない、クールでかっこいい仕上がりになっています。
●「白い雪」のオルゴール・ヴァ−ジョンも収録されるそうですね。倉木さん自身はオルゴールの音色は好きですか?
倉木:はい。オルゴールは人の心を和ませて癒してくれる感じがするので大好きです。
●今回のシングルのリリースで、2007年の音楽活動も本格的になっていくと思いますが、今年はどういった活動をしていきたいですか?
倉木:制作活動を中心に音楽の幅を広げていって、新たな楽曲や企画、そして自分自身の思いを伝えられたら良いなと思っています。今年もどうぞ応援よろしくお願い致します。
★2006年12月31日にパシフィコ横浜 国立大ホールで行なわれた、倉木麻衣初のカウントダウン・ライヴ“Mai Kuraki COUNTDOWN LIVE 06-07〜Love, Day Break Tomorrow〜”の模様は、本誌P14-15にてご紹介!!
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