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昨年12月にデビューし、コンスタントに作品を発表していく中で様々な表情を見せてくれている宇浦冴香が、待望の1stアルバム『Juke Vox』を9月19日にリリースする。今作には、シングル「Sha la la -アヤカシNIGHT-」や「マイミライ」「休憩時間10分」を含む、稲葉浩志が全曲楽曲提供＆プロデュースを手掛けた全11曲が収録。ギター・サウンド全開の曲や遊び心が詰まったファンシーな曲、そしてブルージーな香りが漂うものからシンプルなミディアム・ナンバーまで、タイプの異なる楽曲を宇浦が伸び伸びと歌い上げている。そのヴォ−カル・センスには驚かされるばかりだ。また、デビュー時から定評のあった彼女の作詞力も更に進化。今作は、まさに10代の宇浦冴香の今が凝縮された1枚となった。今回本誌では、彼女から届いたセルフライナーノーツを紹介。楽曲に込められた想いに触れて欲しい。
【『Juke Vox』Self Liner Notes】
1.友達以上恋人未満
作詞：宇浦冴香 作曲：稲葉浩志 編曲：葉山たけし
学校での片思いを楽しくパワフルに描いた曲です。
ただの女友達よりは上をいってるのは分かるんだけど、なかなか恋人関係に発展しない、という切なさやもどかしさを、校舎内の場面と照らし合わせながら描いています。
片思いって、切なさはもちろんあるんですけど、その中に独特の楽しさがあると思うんです。高校生なりの恋の楽しさ、人を好きになる事の無邪気さを感じてもらえればと思います。
今そんな友達以上恋人未満な関係に悩んでいる人は是非聴いて下さい！
2.マイミライ
作詞・作曲：稲葉浩志 編曲：葉山たけし
初めて聴いた時に、すぐに自分の記憶の中の映像と重なる部分がたくさんあった曲です。
自分の人生なのに、色んな人から色んな意見を言われて、何が何だか分からなくなってしまったり少々ウンザリしてしまったり、でも、誰か側にいて欲しい、何か言って欲しいと思う肝心な時1人だったりして。
だからこそ、色んな人からのアドバイスだったり傷ついてしまうかもしれない言葉から、自分は何を吸収するのかを取捨選択して、最終的に自分のミライに決定を下すのは自分自身なんだ、という事を伝えています。
詞とサウンドが重なり合って、聴き終わるとなんだか励まされる独特の空気感があります。
3.休憩時間10分
作詞：宇浦冴香 作曲：稲葉浩志 編曲：葉山たけし
この詞は私が実際通っている学校の2年生の時のクラスを描写したものです。
休憩時間って10分と実はすごく短い時間なのに、髪を巻いている子がいたり、携帯をずっと握り締めている子がいたりと過ごし方が様々で、みんなすごい集中力で過ごしているんです。そんな休み時間を過ごして学校生活を楽しんでいる姿も描いているんですけど、その中にも“何で勉強するんだろう？”とか疑問を抱えていたり、将来への不安や焦りがあって心の中では真面目に考えているし、何も考えてない訳じゃない、というメッセージも込めました。
同年代の子には“分かる、分かる”と自分のクラスと重ね合わせてもらえればと思いますし、卒業した方には、こんなコトあったな、確かに“sin cos tan”は今の生活では役立ってないな（笑）、とか学校生活を思い出すきっかけになってくれれば嬉しいです。
4.Sha la la -アヤカシ NIGHT-
作詞・作曲：稲葉浩志 編曲：葉山たけし
悩んだり傷ついたりしても大切な人を守りたい、そんな人が居るからこそ強くなりたい、という想いが込められています。その強い想いと力強いサウンドが重なり合っているので、聴くだけで元気になれる曲になっていると思います。
詞の世界観を壊さずに、いかに人へ伝える事が出来るか、そして詞と曲自体に既に訴えかける想いがあったので、自分が唄う事によってどれだけ力を上乗せする事が出来るか、という事を考えながら歌いました。
アニメ「結界師」のオープニングテーマソングとしてデビュー前に初めてレコーディングした曲ですし、宇浦冴香をより多くの人に知ってもらえた曲なので自分にとっても本当に思い入れの強い曲です。
5.果実
作詞・作曲：稲葉浩志 編曲：葉山たけし
アルバムの中の要といえる曲ではないかと思っています。
DEMOで聴いた時から、自然に体の中に染み入ってくる様な感覚で、それが心地良くてずっと聴いていたい、そんな風に感じ、そして唄った曲です。
自分の中にある矛盾や葛藤だったり、大切な誰かがいてくれるからこそ何かに飛び込んでいく勇気が湧いたりする事もある事を伝えつつも、誰かがそばに居てくれる事、その力強さや支えに依存しない自分の足で進んでいく本当の強さを唄っていると思います。
人との繋がりに対等さ、誠実さを求め、お互いを認め合い、支え合える心の強さを持っている人でありたいと自身に訴えかける様な曲です。
気持ちが沈んでいる時に聴いてもらったら、心が晴れ渡る様な曲になっているのではないかと思います。
※6曲目以降の収録曲紹介は誌面をご覧下さい!!
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