2007年9月21日に結成20周年目に突入したB'zが、ニュー・シングル「SUPER LOVE SONG」を10月3日にリリース。彼らは常にロックの可能性を追求し、それを作品やライヴに反映させてきた。そこから溢れる熱いスピリットやエンターテインメント性は年月を重ねる毎に進化し、ゆるぎないものとして君臨し続けている。
そんな彼らから届けられた新曲「SUPER LOVE SONG」は、B'zの攻撃的な、アクティヴな部分をフィーチャーしたナンバー。この曲は彼らが今年6月から8月にかけて全国のライヴ・ハウスやホール会場で行ったシークレット・ライヴ(“B'z SHOWCASE 2007-19-”、“B'z SHOWCASE 2007-B'z In Your Town-”)、そして、日本最大のロック・フェス“SUMMER SONIC 07”に初参戦した時に披露された楽曲でもある。イントロから松本の鋭いギターのコード・カッティングが始まり、バンド・サウンドのグルーヴをベースにしながら心地良い疾走感が感じられるこのロック・チューンは、ギター、ベース、ドラムが基本となって生まれる骨太なノリそのものを体現している。そして、“最強の愛の形”や“深い絆が生み出す無敵の力”を説いた歌詞には、誰もが思っている気持ちや理想を迷う事なく綴った言葉が詰め込まれ、稲葉の熱っぽいヴォ−カルが聴き手の心を揺さぶる。
2nd beatに収められた「ここから」は、1st beatと打って変わって、ゆるやかな音の流れに身をゆだねて聴いて欲しいミディアム・ナンバー。“今という時間を大切にして前に進む”という想いに到達するまでの主人公の心の動きが丁寧に描かれ、松本のギターがそんな想いを導く一筋の光にように響く。心地良い浮遊感が楽曲全体に漂い、ストリングス・アレンジによって優しくも凛とした空気に触れる事が出来る楽曲になっている。後半部分の劇的な展開と叫びにも似た稲葉の歌声が胸を打つ。
そして、イントロを聴くだけで高揚感に襲われる全英語詞の3rd beat「FRICTION」は、スピーディなロック・サウンドとパワフルなヴォ−カルがもたらす相乗効果が聴き所のナンバー。この曲は、全世界で累計ミリオンセラーを誇るアクションレーシングゲーム「バーンアウト ドミネーター」への書き下ろし楽曲であり純粋に勢いの良さが楽しめる1曲になっている。
また、今作の初回限定盤には、今夏に行われたZepp Tokyoでのシークレット・ライヴのオープニングで披露された「SUPER LOVE SONG」のライヴ映像を収めたDVDが付く。映像を通してもこの楽曲の持つパワーを体感してもらいたい。
結成20周年目の第1弾シングルを発表したB'zは、先日、ロック・音楽界に貢献したアーティストを讃えるHollywood's RockWalk(ハリウッド・ロック・ウォーク)に日本のミュージシャンとして初の殿堂入りを果たし、11月19日には現地で授賞セレモニーが一般公開で開催される事も決定している。
また、12月5日には、前作『MONSTER』から約1年半振りとなる、全17曲収録のニュー・アルバム『ACTION』の発売が決定し、さらに来年2008年1月からは、ホール・アリーナ全国横断ツアー「B'z LIVE-GYM 2008 “ACTION”」を、9月にはスタジアムで「B'z LIVE-GYM -Pleasure 2008-」を開催。ホール、アリーナ、スタジアム、合わせて全59公演の大規模ツアーを敢行する。
アニバーサリー・イヤーをみんなで楽しもうというB'zの心意気が伝わってくる嬉しいニュースが続いているだけに、彼らがこの1年をどう駆け抜けるか楽しみで仕方ない。
(TEXT BY EMI MORI)
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