3月19日に「デンジャラス・ラブ」でデビューを果たした、碧井椿を中心としたパンク・バンド“PINC INC”。早くも2ndシングルとなる「キミにHUGされていたい」を5月28日にリリースする事が決定! この曲はデビュー前からTV番組のテーマ・ソングに抜擢されたり、着うたサイトで先行配信され人気を集める等すでに話題の作品! 今年活躍が期待されるニュー・カマー“PINC INC”のフロント・マンであるヴォーカルの碧井椿に話を聞いてみた。
●デビューされてちょうど1ケ月位かと思いますが、心境的にとか、環境的に何か変化はありますか?
碧井椿(以下碧井):環境は変わっていないんですけど、以前はソロで活動していて、今はバンドとして活動しているので、やっぱり少し音楽に対する向き合い方とかが自分なりに変わってきていると思います。
●それはどういった意味で?
碧井:バンドになって“自分だけじゃない。みんなで1つ”という……、そういう事を実感していますね。ライヴもバンドと一緒にやっていくので、そういう所が今までとは違って“あ〜、バンドだな〜”って実感しています。
●なるほど。そんな中で2ndシングルがリリースとなりますが、こちらはいつ頃制作されたんですか?
碧井:PINC INCとしてやっていこうと決まった後、1番最初にデモを3曲頂いたんですね。この「キミにHUGされていたい」はその中の1曲で、デビュー曲として制作を進めていたんですけど、たまたまドラマの主題歌のお話を頂いて、そのドラマにはこの曲はちょっとイメージが合わないっていう話になって、それで急遽でデビュー曲として3月にリリースした「デンジャラス・ラブ」を作りました。だから実はこの曲の方がデビュー曲よりレコーディングは先にしていたんです。
●3曲あったデモの中からこの曲を選んだポイントっていうのは?
碧井:
碧井:この曲が1番バンドっぽいサウンドで、歌詞も1番つけやすい曲だったので、この曲で進めていく事になりました。
●PINC INCとしてやっていくのに1番大切にしたかったのが、バンド・サウンドというキーワードだったわけですね。
碧井:そうですね。そこはすごく意識しました。
●レコーディングはソロでも経験されているのでスムーズだったのでは?
碧井:久し振りのレコーディングだったので緊張していたし、ロックとかパンクの歌い方がまだ分からなくて最初は手探り状態で、何回も何回も研究しながら進めていきました。何度も何度も歌入れし直して、やっと歌い上げた曲ですね。
●くじけそうになったりは?
碧井:途中は見失いそうになってしまいました。どれが良いのか、悪いのかも分からなくなってしまって……。最初は自分の中でも試行錯誤というか、探っていった様な形ですね。
●出来上がった製品に対しては自分の中でしっくりいきましたか?
碧井:はい。最初は言われている事も分からなかったんですよ。自分の歌い方で歌っていたので。でも、最後に出来上がった歌を聴いてみたら、“あ〜こういう事をみんなは言ってたんや〜”って理解出来たんです。
●それは具体的にはどういう所が“なるほど”って思ったんですか?
碧井:多分自分的には上手く歌おうとか、感情を込めてとか、そういう部分を重視して歌っていたんですけど、逆に感情をあまり入れずなるべく平坦に歌ってみてってアドバイスされたんです。最初は“何で真直ぐ歌わなぁ〜あかんのやろ”って疑問でした。でも試行錯誤した上出来上がったものを聴いてみると、真直ぐ歌った方が聴き手には聴きやすいし、伝わりやすいんだなって自分でも感じました。
●あまり抑揚をつけずに淡々と歌った方が伝わりやすいという事ですね。パンクって無機質だったりしますもんね。
碧井:そうですね。感情を入れる方が感情が伝わるものではないという事を勉強しました。
●苦労された分、出来上がった時の嬉しさは大きかったでしょうね。
碧井:この曲が1番好きだったので、出来上がった時はやっぱり嬉しかったし、改めて良い曲だなって思いました。
●良い曲という事ですが、ズバリ聴き所は?
碧井:まず恋する女の子のリアルな気持ちを感じて欲しいのと、あとはカッコ良いギター・サウンド! すごくギターがカッコ良いのでそこを聴いて欲しいです。あと、男性コーラスが入った後に、一段と良くなったなって感激しました。私もコーラスをやってみたんですが、やっぱり女の子のコーラスだと弱いというかパンチがなかったので、男性コーラスを入れて頂いたんですが、すごくパンキッシュになって良かったです。
●作詞も碧井さんが担当されていますが、どんな感じで出来上がっていきましたか?
碧井:アレンジが上がる前のデモの段階で書いてしまったんですけど、2時間位で書き上げましたね。
●2時間!? それはまた早いですね。
碧井:私今、歌詞を書く作業が1番楽しいんです。もちろんレコーディングも楽しいですけど、作詞は特に好きなので、いつも結構短い時間で書き上げますね。この曲はサビの1番最初の文字が大事だと思って、もうずっとサビの部分だけ最初はリピートで聴いていたんです。自分のノートをみて、色々な言葉をはめてみたりして、それでこのタイトルの「キミにHUGされていたい」っていう言葉が浮かんできたんです。そこからサビの歌詞を書いて、それに合う内容をABメロにつけて1曲を完成させました。
●デビュー曲もそうでしたが、歌詞がとてもリアルなので、ご自身の体験談を綴られているのかな?なんて想像してしまうのですが、その辺は?
碧井:(笑)。いや〜、何って言うか……、私みたいな女の子を妄想しました!!
●ちょっとフィクションも入り〜、実体験も入り〜といった感じですか?
碧井:そうですね(笑)
●2番のBメロの部分“''アイシテル''って声を聞くだけで 気分は上昇していく それで安心よ”なんていう部分は、女の子なら誰もが共感出来る部分なんじゃないかなって思いましたが。
碧井:やっぱり会えない時とか電話してくれるだけで気分は上昇していくみたいな、その部分は自分的にも好きですね。それに四六時中抱きしめて欲しいとか。そういうフレーズは自分自身にすごく近い、リアルな言葉だと思います。
●Dメロの“ラブバブル”等韻を踏んでいる所とか、それ以外でも言葉の響きが聴いていてとても気持ち良かったのですが、その辺は意識して作詞されましたか?
碧井:ん〜その辺はあまり作為的ではなく自然に言葉が出て来て、それが上手くメロディにはまっていった感じですね。
●どういう人に聴いて欲しいとかありますか?
碧井:男の人には、この女の子の気持ちを聴いて欲しいですね。でも同世代の女の子にも聴いて欲しいし、小学生や中学生位のまだ恋愛を知らない子達にも聴いて欲しいです。あと初恋中の人とか!!
●恋愛の良さとか楽しさを知って欲しいという事ですか?
碧井:そうです!
※この続きは本誌にて…。
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