倉木麻衣の新しいサマー・ソングが誕生した。7月9日に発売されたばかりのニュー・シングル「一秒ごとに Love for you」がそれだ。彼女にとって夏は大好きな季節。今までにも様々な夏の曲を発表してきたが、今作は更にパワー・アップしている。夏の陽射しが感じられる爽快感に溢れたサウンドと、清々しい倉木の歌声の相性は抜群だ。カップリングの「ずっと...」は、相手の事を愛し続けるという強い思いをしっとりと歌ったミディアム・ナンバー。どちらも細部にまでこだわった仕上がりになっている。精力的に楽曲制作に取り組んでいる彼女の心意気が伝わってくる今作について、話を聞いてみた。
●前作「夢が咲く春」はスプリング・ソング、そして今回の「一秒ごとに Love for you」はサマー・ソングという形になると思うのですが、楽曲制作において最初から季節感は意識されていたのですか?
倉木麻衣(以下倉木):そうですね……いつも季節と共に音楽も変化するってとても素敵な事だと思うので、今回は大好きな夏に向けての1曲になります。夏ってやっぱり気持ちも自然と開放的になれるという事もあって、そんな元気な1曲がまた新たに作れたらと思いました。
●「一秒ごとに Love for you」はイントロ部分から躍動感溢れるナンバーになっていますが、最初にこの曲を聴いた時の感想を教えて下さい。
倉木:凄くアクティヴで開放感に満ちたあふれた印象を受けました。思わず頭を上下に揺らして一緒にのってしまいました(笑)。
●この曲には打ち込みも含め、様々な音が盛り込まれていますが、これはアレンジの段階で加わったものなのでしょうか?
倉木:ヴォーカル録りをして、サウンド1つ1つのバランスを聴いて、ドラムの音を新たに足したり色々試してみたのですが、最終的には最初の音にあったエネルギーが溢れて元気な感じになれるサウンドを目指しました。後はアレンジ+コーラスにも拘って、楽しみながら楽曲を作る事が出来たと思います。
●この曲はリズムを強調していたり、ダンサブルで明るいナンバーになっていたりと、聴いていて倉木さんが好きなものが沢山詰まっている印象を受けました。アレンジに関して、倉木さんからリクエストした事等はありましたか?
倉木:この開放的なメロディの持つパワーみたいなものを更に活かしていけるようなアレンジにしたいなと思って、ドラムの音やビートに拘るリクエストはしました。
●曲の中で特に気に入っているサウンドやフレーズがあれば教えて下さい。
倉木:そうですね……“o-e-o”(笑)。今回はかなり楽しみながら“遊び心”を大切にしてるだけ、“o-e-o”や“Yeah”の部分は曲のスパイスとして付けたんですが、是非ライヴで皆さんと一緒に歌いたい部分かな。
●「一秒ごとに Love for you」というタイトルもとても印象的でした。この言葉はどの様にして生まれたのでしょうか?
倉木:今回は練って・練って・練って……やっと生まれたタイトルです(笑)。意味としては、“君を思う気持ちが時間を刻む様にどんどん増していく”イメージで付けました。
●“1秒”という時間について、倉木さんはどんなイメージを持っていますか?
倉木:生きるという実感を感じさせてくれる時間かなぁ……。1秒で言葉を発すると一言だけ!! “愛!”“LOVE”……その一瞬一瞬を大事にしたいですね。
●この歌詞はどういうストーリーをイメージして書かれたのでしょうか?
倉木:何事にも熱意をもって、物事にあたっていけばどんな結果になろうとも、自分自身も納得して目標に近付く事が出来るって歌です。恋愛もそうだし、素直な自分自身を出す事で良い結果が現れてくるんじゃないかな?ってそんな思いも込めています。
●この曲に登場する主人公は、好きな人を思う気持ちがパワーの源になっていると思うのですが、倉木さん自身とリンクする部分はありますか?
倉木:そうですね……。愛は生きていく上で何よりの源になっています。愛によって人って大きく変わるものだと思います……。そして良し悪しは全て自分の気持ち次第っていう所ですかね。
●歌詞の中で特に気に入っている部分があれば、その箇所を選んだ理由と併せて教えて下さい。
倉木:愛は 末だここにあるよ 素顔のままで”かな。心の絡まった色んな複雑な糸をほどいて、最終的に残ったもの……。それは嘘偽りもない、誰よりも強い君を思う気持ちに気付いたというフレーズです。
●今回のシングルの初回盤には「一秒ごとに Love for you」PVのDVDが付くとの事ですが、PVはどの様な内容になっているのでしょうか? 見所等があれば教えて下さい。
倉木:今回はシックなモノトーンの映像プラス爽快感のある海の映像をミックスさせていたり、光や自然光を大切に撮ったものなので、クールな中にも柔らかさが出せたんじゃないかな?と思います。1秒たりとも見逃さずにPVの方も楽しんで観てもらえたら嬉しいです。
※この続きは誌面にて!!
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