BREAKERZ

1st ANNIVERSARY
ONE MAN LIVE TOUR -SUMMER PARTY-

2008.7.27 @ EBISU LIQUIDROOM


デビュー1周年を迎えたBREAKERZ。その間に発表された作品は、アルバム2枚、ミニ・アルバム1枚、そしてシングル1枚と、充実を飛び越えたレベルである事は確かだ。しかもコンスタントにライヴを行ない、イベントにも出演。ワンマン・ライヴを行なう毎に観客動員数は増え、会場が大きくなっている事からも、彼らの精力的な音楽活動が着実に実を結んでいるのが分かる。そんなBREAKERZがデビュー1周年を記念したワンマン・ライヴ・ツアーを名古屋、大阪、東京で敢行。チケットはソールド・アウトという盛況振りに加え、名古屋、大阪公演に至っては1日2ステージ行うという、驚きの展開となった。そして迎えた東京公演。7月25日のデビュー記念日を経て行なわれる、2年目に突入したBREAKERZ初ライヴは、7月27日に恵比寿LIQUIDROOMで開催された。本誌では、その模様をレポートする。

真夏日が続く中、7月27日も東京の気温は上昇しっぱなし。その熱気を持ち込んだ様に、BREAKERZ 1st ANNIVERSARY ONE MAN LIVE TOUR -SUMMER PARTY-の会場となる恵比寿LIQUIDROOMは、開場前から熱を帯びていた。フロアはツアーTシャツを身に付けた人やタオルを持った人達で溢れかえり、まさに超満員。彼らのステージが始まるのを心待ちにしていた人々の歓声が轟いたのは、フロアが暗転しメンバーが登場した時だった。白の衣装に身を包んだ3人は、まさにジャケット写真さながらの出で立ち。そう、オープニング・ナンバーは1stシングル「SUMMER PARTY」だった。ブルーのライトに照らされたステージに向けられた歓客の視線に応える様に、力強く歌い上げるDAIGOとパワフルなギター・プレイを披露するAKIHIDEとSHINPEI。そこには、PVでのライヴ・シーンをはるかに超える情景が広がっていた。そのまま間髪入れずに進んだ「NO SEX NO LIFE」では、“跳べ! 跳べ!”というDAIGOの掛け声で観客がジャンプ! フロアが揺れるのを感じながら、ステージに目を向けるとAKIHIDEとSHINPEIがお互いのポジションをチェンジしてプレイを披露したりと、動きあるパフォーマンスがどんどん展開されていく。「Kamisori」ではイントロでAKIHIDEのアグレッシヴなギターが炸裂した後、DAIGOが頭を振り乱して応戦。彼が“今日は最高のSUMMER PARTYにしようぜ!!”と言い放った時には、会場は既に熱狂の渦に巻き込まれていた。序盤はとにかくノリの良いナンバーで構成。DAIGOの爽やかなヴォ−カルと、抜群のコンビネーションで耳を楽しませてくれるAKIHIDE & SHINPEIのギターが聴き所の「君の声が聴こえる」、DAIGOのセクシーな歌声が栄える「FAKE LOVE」、猛烈な破壊力を持つサウンドをバックにDAIGOが切なく歌い上げる「EMILY」と、迫力に満ちたロックで観客を飲み込んでいく。拳を突き上げ、会場が一体となった「IN THE SKY」で見せたメンバーの嬉しそうな顔が印象的だった。

この時点でメンバーは汗だく状態。ヒート・アップした会場の熱気を下げるべく、DAIGOがペットボトルの水を客席に振りまく1コマもあった。トークが進むにつれ、大多数の女性客の中で元気良くレスポンスする少数の男性陣がいたり、BREAKERZのライヴを今までに見た事がある人と初めて見に来た人との割合がほぼ半分だった事が分かったりと、この1年間の活動の中で様々な人が彼らの音楽に触れてこの場に集っている事を、メンバーはもちろん観客も改めて感じたのではないかと思う。その後に披露された1stアルバムの収録曲「THE TRAIN'S GONE…」では、歌詞を噛み締めながら歌うDAIGOとそれをじっと聴き入る観客の姿を通して、彼らの間に音楽を通して固い絆が存在している事を確認する事が出来た。既にライヴで披露されているストリングスの音色と切ないサウンドが魅力の新曲「世界は踊る」でぐっとひき付けた後、徐々に終盤に向かって盛り上がって行く構成に……。それはライヴを経て進化している楽曲を更に体感出来る様になっていた気がする。CDでは爽やかさが全面に感じられた「アオノミライ」は、そこに男らしさが加わった頼もしいサウンドになっていたし、「Crystal Night」ではイントロのリズムだけで歓声が上がり、この曲を楽しみにしていたと言わんばかり。ダンサーを迎えた振り付けのレクチャーを経ていざ曲が始まると、会場は瞬時にダンス・ホールと化した。思い切り遊んだ後は、「SUGAR BABY」でAKIHIDEとSHINPEIのギター・サウンドを浴びてBREAKERZサウンドの奥深さを実感。まさに隙のない進行だ。その後はメンバー紹介に突入。満員の客席を前に嬉しくて仕方がない様子のSHINPEI、会場に集まった観客を花になぞらえて“綺麗に咲いたね”と言うAKIHIDE、今やお馴染みとなった両手をクロスさせたロック・ポーズを観客と一緒にキメるDAIGOと、サポート・メンバーを含め各々のキャラクターに触れる事が出来る貴重な時間となった。

終盤はまさにBREAKERZの攻撃的な部分がフィーチャーされた内容。新曲の「灼熱」はタイトル通り熱いロック・ナンバーになっており、DAIGOがタオルを振り回すと、それに応える様に観客も力一杯タオルを振り回す。SHINPEIが勢い良くステージから降りて客席を煽り始めると、会場は更にヒート・アップ。フロアが白いタオルで覆われた光景は圧巻だった。「REAL LOVE」で妖艶な世界に酔った後は、「DESTROY CRASHER」で“ぶっ壊れろ!”と言わんばかりに轟音を突き付け、ステージと客席のパワーが激突!! 遂にAKIHIDEやDAIGOまでもがステージを降り、客席前を左右に動き回って煽って煽ると、会場の盛り上がりはピークに達した。そのまま息つく間もなくラストの「WAKE UP MY SOUL」に突入し、本編のステージは終了。熱気が冷めやらぬうちに起こったアンコールは途切れる事なく続き、ヴォリューム・アップしていった。

再びステージに現れたメンバーは、本編とは異なる黒い衣装。沸き立つ客席に向かってDAIGOが“ありがとう!!”と言うと、会場は拍手と歓声に包まれた。デビュー記念日をスタッフに祝ってもらったエピソード等を交えながら、これからもしっかりと活動を続けていくとコメント。その時に用いた“謙虚”という言葉に、特別な重みを感じた人も多かったのではないだろうか。「LAST EMOTION」でクールなBREAKERZを披露した後は、ライヴの定番曲「B.R.Z 〜明日への架け橋〜」へ……。みんなのお陰でここまで来る事が出来たこと、そして辛い時にこの曲を思い出して欲しいと言っていたDAIGO。その様子を見守っているメンバーの表情からも、同じ気持ちでいる事が伝わってきた。DAIGOが客席にマイクを向けると、それに応えて歌う観客。会場に響く声に耳を傾け、観客が左右に手を振って出来た客席の波を見る嬉しさに満ちたメンバーの顔が忘れられない。

その後はWアンコールを経て「Neo-Breaker」で再びスパーク!! 彼らの曲の中でも最上級に激しいナンバーをここに持ってくるのはさすがだ。煽りまくるメンバーに向かって、拳を突き上げる観客。その光景からは、1秒も逃さない様にライヴを楽しもうとする両者の意気込みがビリビリ伝わってきた。そしてラストは、今回のライヴのオープニングで披露された「SUMMER PARTY」。1曲目の時とは比べものにならない程の盛り上がりを目の当たりにして、今を壊して新しいものを築くという行為を繰り返し、常に前に突き進んで来たBREAKERZの生き様を見せつけられた気がした。白いツアーTシャツ姿で互いの手を取り合ってバンザイをする3人は達成感に満ち溢れ、そんな彼らを見る歓客はみんな笑顔。歓声と拍手に包まれる中、メンバーは順番に深々と礼をしてステージを後にし、最高に熱いPARTYは幕を閉じた。
新曲「世界は踊る」と「灼熱」が収められた2ndシングルを9月24日にリリースする事が決定し、2年目を迎えて早くもダッシュをかましたBREAKERZ。今後の活動から目が離せない存在である事は確かだ。
(TEXT BY AKIRA OZAWA)


BREAKERZ

1st Double A Side Single
「SUMMER PARTY/
LAST EMOTION」

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