愛内里菜

New Album
『THANX』

2009.3.25 On Sale!!


2000年3月23日にシングル「Close To Your Heart」でデビュー、これまでに多くの作品を発表し、ライヴ活動を含め精力的な音楽活動を展開してきた愛内里菜が、デビュー10年目に突入するにあたり、ニュー・アルバム『THANX』を3月25日にリリースする。今作のテーマは、タイトルからも分かる通り“ありがとう”。「君との出逢い 〜good bye my day〜」「Friend」「アイノコトバ」の“ありがとう3部作”として発表された先行シングルは、彼女の深い思いに触れる内容だっただけに、それらを踏まえたニュー・アルバムに期待を膨らませていた人も多いだろう。バンド・サウンドをフィーチャーした楽曲に乗せて歌われるのは、家族、思い出、音楽、身近なもの、いつもの場所、そして自分に対する感謝の気持ち……。そこには、今までの作品にはなかった愛内里菜の姿があった。10年目を迎えるからこそ作る事が出来たという今作について、彼女に話を聞いてみた。

●「君との出逢い 〜good bye my day〜」「Friend」「アイノコトバ」の“ありがとう3部作”を経て、昨年から制作されていたニュー・アルバムが遂にリリースされますね。
愛内里菜(以下愛内):“ありがとう3部作”を作る前から、自分の中では“ありがとう”というテーマでアルバムを作ろうと思っていたんです。デビュー10年目に突入して1番最初の作品としてアルバムを作ろうという意気込みもあったので、その為にはどういうテーマでシングルからアルバムまでの作品を作っていこうと思った時に、10年は自分にとってはすごく長い時間で、そこで1番言いたいのは何かと考えたら、色々な人や物、色々な時間に向けての“ありがとう”という事だったんです。

●実際に“ありがとう”というテーマでアルバムを作ってみて、いかがでしたか?
愛内:“ありがとう”の気持ちを歌詞に書こうと思うと、色々なものが出て来たので、1つ1つの“ありがとう”を書いていく事は楽しかったです。こういう歌詞を書く事で過去を振り返るきっかけになったり、“ありがとう”が詰まった曲を歌う事で、10年目という事を意識する事が出来ました。気持ちが引き締まる思いで作る事が出来たのは、すごく良かったと思います。

●アルバム・タイトルの『THANX』は、最初から掲げていた言葉だったのですか?
愛内:“ありがとう”が詰まっている作品にしようというのは最初からあったのですが、タイトルはアルバム全曲を作ってから、最後に決めました。

●“THANX”という表記にも、こだわりを感じました。
愛内:“Thank you”よりも“Thanks”の響きの方が歌う時にノリが良かったので、“Thanks”という言葉が好きだったのと、最後の文字の“X”は、ギリシャ文字で10を表わすので、10年目に突入する事と今までのありがとうを併せたくて、この表記にしました。

●アルバム曲についてお話を伺いたいと思います。1曲目の「THANX」はすごくパワフルで、ライヴのオープニングが目に浮かぶ様なナンバーになっていますね。
愛内:アルバムのオープニング曲に相応しい1曲をという事で、私もスタッフの頭の中にも漠然としたイメージはあったのですが、それに合う曲がなかなか見付からなくて、みんなで探してようやく見付けた曲です。だからアルバム制作の中でも1番最後に作った曲でもあります。

●皆さんが抱いていたイメージというのは、どんなものだったのでしょうか?
愛内:今回のアルバム収録曲は一貫してバンド・サウンドになっているんですけど、オープニング・ナンバーという事で、バンドが思い切り盛り上がって、ギターをかき鳴らしている様な感じの曲が良いと思っていました。歌もそれに負けない位、印象に残る様なクールな感じのものでいきたいとスタッフさんと話していましたし、他のアルバム曲とはちょっと違う、リード感のある曲にしたいというのがあったので、見付け出すまで大変でしたね。

●この曲に綴られている歌詞は、メッセージ性が強いものになっていますね。
愛内:このメロディに合う言葉を入れていこうという事で“THANX”という言葉を使いました。歌詞は、日常の中に感動はいっぱい溢れていて、探せば感謝する事は沢山あるんじゃないかという思いを書いています。私達は沢山の“ありがとう”の中で生きていて、“人に生まれてありがとう”と思えるのは1番の宝物なんじゃないかって……。それは人だったり、景色や場所だったり、時間だったり、気付けば身近に沢山あるという事を歌いたくて歌詞にしました。オープニング曲の中に沢山のありがとうを詰め込みたいなと思って歌いました。

●「THANX」はパワフルな曲なだけに、歌う時も気持ち良かったんじゃないかと思ったのですが。
愛内:気持ち良かったのもありますけど、とにかくテンポが速くて大変だったというのもあります(笑)。特にAメロは思った以上に速くて大変でしたけど、何とか歌い切りました。今までの曲の中でも1番速いかもしれないです。自分で言うのも何ですけど、滑舌は良い方だと思っていたのに、結構苦戦しました(笑)。レコーディングの時にスタッフさんに“もっとリズムを守って下さい”と言われながら録っていったので、少しでも気を抜くとズレたりして“めちゃ難しい!”と思いましたね。歌えると思って歌詞を書いたのに、実際に歌ってみると全然違いました。でもサビの雰囲気や間奏のスピード感は変えずにいきたいというのがあったので、頑張って歌う事を選びました。

●2曲目からはそれぞれのありがとうにテーマが分かれていく訳ですが、曲順はどういう風に決めていったのですか?
愛内:今回は曲順を決めるのがすごく難しかったんですよ。考えていく中で色々な曲順のパターンが出てきて、最終的にこの順番になるまで時間が掛かりました。それぞれの曲の歌詞の世界感を大切にするのはもちろんなんですけど、サウンド的にも曲ごとに印象的なギター・ソロが入っていたり、そういうものが多かったので、サウンドの繋がりを重視して選んだというのはあります。ダンス・ビートの曲だと、ループもあって同じタイプのサウンドが並んでいたりするので、歌詞の世界観や曲の雰囲気で曲順を決める事が出来たんですけど、今回はサウンド展開が多い曲ばかりだったので、順番を変えると違和感があった事もあって、音を大事にして曲を並べていきたいというのはありましたね。

●今回の収録曲は、全部余韻が残りますよね。
愛内:そうなんですよ! 間奏のフレーズが印象的で、すごく余韻が耳に残ったので、その余韻を持ったまま次の曲に上手く繋げる様にしないといけなくて、すごく難しかったです。

●それぞれの音や歌がしっかりしているからこそ、余韻が残るんですよね。遊び心が詰まった曲の作りだと、そこだけ気になったりしがちですけど、今回はそういうタイプの曲はないですよね。
愛内:今までの曲はダンス・ビートだと色々な音が入っていて、キラキラした感じの曲もあったんですけど、今回のアルバムに入っている曲はそういうのがない分、ある意味シンプルだし、それぞれの持つ余韻が強くて、聴いていてドンと響く曲が多かったです。

●そういう意味でも「Mother」は、特に余韻がある曲だと思いました。
愛内:これも余韻が強いですよね。だから曲順を決める時、どこに入れるかすごく悩みました。

●ほわんとした感じがすごく印象的な曲ですよね。
愛内:もともとはシンプルだった気がするんですけど、柔らかさを出したくてほわんとした感じを足したアレンジにしてもらいました。この曲を聴いた時、自分の中で音の感触とメロディから包み込んでくれる温かさを感じて、“この曲で「Mother」を書いていい?”ってスタッフに言ったんです。「Mother」の歌詞に合う曲を探した訳じゃなくて、この曲を聴いてお母さんの事を書きたいなと思ったので、そこは音でぐっときたんだと思います。

●今までの曲の中で、家族をテーマにした歌詞はなかったですよね。
愛内:今までにない世界観ですよね。今までのタイプの曲だと、このタイトルでこの内容の歌詞を書くのはどうかと思ったかもしれないんですけど、こういうサウンドだったからこそ、歌えた内容だったと思います。

●この曲はやはりお母様に聴いて欲しいですか?
愛内:めちゃくちゃ聴いて欲しいですね。歌詞の最後にある“この都会で見つけた夢の一つは あなたみたいな人になることだったよ”という所はまさにそのままで、母の事は小さい頃からかなりリスペクトしているので、この曲にはそういう思いがいっぱい詰まっています。

●ここまで素直な気持ちを綴る事は、恥ずかしかったりしましたか?
愛内:照れくさかったですけど、母に伝えたい言葉ばかりを詰め込んだので、出来上がってみると、早く聴いて欲しいなという気持ちの方が大きいですね。「Mother」に関しては日頃母に言いたくても言えない気持ちがあった分、“いつか言いたい言葉だな”とか思いながら、すんなり書けました。

※この続きは誌面にて!!


愛内里菜

New Album
『THANX』

2009.3.25 Release


GIZA studio
【初回限定盤A:CD+DVD】
DVD:LIVE DVD(全20曲・100分)

GZCA-5180 ¥5,000(tax in)



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【初回限定盤B:CD+DVD】
DVD:MUSIC CLIP DVD(シングル3曲収録)

GZCA-5181 ¥3,300(tax in)



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2009.3.25 Release


GIZA studio
【通常盤:CD】

GZCA-5182 ¥2,800(tax in)