Naifu

New Album
『ONE』

2009.3.4 On Sale!!


Naifu待望の1stアルバムが3月4日にリリースされた。タイトルは『ONE』。バンド結成時から“Naifuという1つの音楽スタイルを築いて楽しんでいきたい”と言っていた、彼ららしいネーミングだと思った人も多いのではないだろうか。メジャー・デビューから約7ヶ月。シングル・リリースと楽曲制作に精力を注ぎ込み遂に完成した今作は、シングル曲に加え、メロディアスなラヴ・ソングやヘヴィで刺激的な楽曲、疾走感溢れるロック・ナンバー等、まさに今のNaifuが詰まった1枚に仕上がっている。メンバー全員のリード・ヴォーカル曲が収録されているのも嬉しく、彼らの新たな表情に触れる事が出来るはずだ。記念すべき1枚目のアルバムとなった今作について、メンバーに話を聞いてみた。

●待望のアルバムが完成しましたね。まず、アルバム・タイトル『ONE』の由来を教えて頂けますか?
森下志音(Gt./Vo.・以下志音):タイトル曲の「ONE」から取りました。1年前位にこの曲のデモを作ったんです。僕は仮タイトルを付ける時は英語で、それは番号の場合が多いんですね。この曲にたまたま付けたタイトルが「ONE」だったんです。普段、そこから歌詞を書いてもらう様にお願いすると、大体はタイトルが変わってくるんですけど、この時は歌詞を書いた荒神が変えずに「ONE」のままだったんです。歌詞もタイトルに通じるものがあったし、アルバム制作の中でも手応えが感じられる曲だったので、アルバム・タイトルをどうするかという話になった時、この「ONE」をアルバムの代表曲にしたいと思ったんです。1枚目のアルバムだし、良く分からない言葉をタイトルにするよりも『ONE』にしたら良いんじゃないかって。そういう話をしたら、他のメンバーも全員『ONE』が良いという事だったので、タイトルは『ONE』になりました。イメージ的にも1枚目のアルバムだし、Naifuにとっては初めての1つの形という物語が詰まった作品になったので、『ONE』に。

●荒神さんは「ONE」のタイトルを変えないでおこうと思ったのは、どういう所からだったんでしょうか?
荒神直規(Vo./Gt.・以下荒神):最初に聴いた時から、僕の中でもアルバムの代表曲になるであろうと思っていました。実はこの曲では“1”というものにこだわった歌詞にしようというテーマがあって……。例えば「ONE」の歌詞にも“一人じゃない事が嬉しくて”という様な感じで、1というキーワードを入り、最後に“only one”という言葉があったり、色々入れていった結果、やっぱりタイトルは「ONE」だろうと思って、このタイトルにしました。この曲はシングル曲ではなく、あくまでアルバムの代表曲というイメージで歌詞を書いたというのはあります。実はこの歌詞を書く時に煮詰まっていた時があったんです。その時に仮タイトルの“ONE”という言葉を通して、まず自分にとって“ONE”て何なんだろうと考えて、そこからイメージを広げて歌詞に繋げていきました。
志音:仮タイトルを「TWO」にしなくて良かった(笑)

●アルバム収録曲を決めていく上で、基準になった事はありましたか?
志音:特になかったですね。アルバムを作るイメージとしてあった根本的なものは、“曲を入れ過ぎるのは嫌だ”という事だったんです。14曲収録は多いんじゃないかとか。だったら10曲にして、絞り込んだ楽曲を入れようと。自分達の中で手応えのある曲を敷き詰めて、コンパクトにまとめた上で、Naifuがどういうバンドなのかというのを、1本の映画みたいな形のアルバムにしたいというのはありました。後はストックから自由に曲を引っ張り出して、歌詞を書いてレコーディングをして、話し合って決めていくという流れで出来上がった曲ばかりなので、どの曲もみんな気に入っているし、すごく手応えを感じているので、そういう意味では良い素材を揃えられたとは思っています。

●アルバムを作っていく中で、改めてNaifuというものはこういうものじゃないかと思った事はありましたか?
荒神:歌詞に関しては、シングルだとタイアップを意識して作っていく事が多かったんですけど、アルバム曲に関しては本当にまっさらな状態で自分だけの世界観で書かせてもらいました。変な言い方かもしれないんですけど、僕はアルバム曲がすごく大好きなんです。シングル曲は、手間も時間も掛けられているという事もあって、僕の中で優等生というかサラブレッドだと思っているんですね。でもアルバム曲は、ものすごい数のストック曲の中から、自分の力で這い上がって来たというか、勝ち残ってきた感じがあるので、客観的に見て、そうやって頑張ってきた曲という事もあって、思い入れが強いです。だからこそ、歌詞にもこだわったというのはありますね。「君がいた遠い日のまぼろし」の歌詞は、壮大なテーマではなく自分の周りの狭い範囲の事だけで書いた曲ですし、それぞれの曲についても色々な思いはあります。
●今のNaifuを語るには欠かせない曲が入っていると……。
荒神:結成当初から目指していた、誰が歌ってもNaifuの曲だというものが、今回のアルバムでちょっとだけ見えた気がします。シングルだと僕がメインで歌う事が多くて、カップリングは今回誰が歌っているのかという話になったりするんですけど、アルバムでは全員歌っている曲が入っているという形なので、アルバム全部を通して聴いた時にNaifuの4人全員がヴォーカルを担当するとう部分も、きちんと見える作品になっていると思います。そういう所も成長出来たかなと。だからこのアルバムが出るのがすごく嬉しいです。

●アルバムが出来上がってみての感想は?
村上風麻(Ba./Vo.・以下村上):今までのシングルだけだと、こういう感じの音の系統という様な感じもあったと思うんですけど、アルバムはヴァリエーション豊かな内容になっているのが面白いと思います。シングルだけだと2人分のメイン・ヴォーカルが聴けるという感じだったのが、アルバムでは全員のメイン・ヴォ−カルの曲が聴けるので、Naifuがこういうバンドなんだというのがリスナーの方に伝わると良いなと思います。シングルも名刺的なものでしたが、アルバムはまさにメンバーの顔写真入りの名刺位の感じのものになりました。
志音:今回、自分達のアルバムが出来て、Naifuというポジションを離れて第三者的な立ち場で聴いた時に、色々なNaifuの姿に気付かされた部分がありました。だからリスナーの方が聴いた時、それはもっと分かる部分があると思うんです。だからNaifuというバンドを知りたいのであれば、まずはこのアルバムを聴いてもらって、今のNaifuを感じてもらいたいです。
山口篤(Dr./Vo.・以下山口):僕は本当に全曲好きなんですよ。もちろん誰も手を抜いていませんし、だからこそ良いものが出来たと思っています。だからみんなにも気に入ってもらいたいですね。

●色々なタイプの曲が入っているぶん、選ぶ時にバランスを考えたりしたのかなと思ったのですが……。
志音:選ばれた曲達は、さっき荒神が言っていた様に、のし上がって来て存在感で残ったというのがあると思います。だから僕達の中では“その曲にするの?”みたいな事はなかったんですね。他に良い曲があっても、これは今の時期じゃなくて、もっと先で発表した方が良いんじゃないかという曲や、アルバム制作前から出来上がっていた曲をストックしたままこのアルバムには入れなかったり……。コンポーザーとしての立場から言わせてもらうと、Naifuは4人ヴォーカルがいて、それぞれが得意とする声質の楽曲があるので、要するに4つのバンドをやっている様な感覚なんです。1つのバンドが枝分かれしてアピールしていっても、さほど劇的な変化は感じられないと思うんですけど、Naifuは4倍というか……。だから楽曲のヴァリエーションの部分でのアプローチの仕方はいくらでも出来ると思うんです。だからこれからのNaifuがどうなるんだろうという部分では、僕の中でも本当に未知数ですし、自分が良いなと思ったものをすぐにNaifuに取り入れられる事は武器だと思います。だから“これはうちのバンドのカラーじゃないからな……”みたいな事がNaifuにはないというか……。僕自身は1つのバンドに長く腰をすえて活動する事が出来ない性分なんですよ。パンクをやっていたらロックやりたくなるし、ロックやっていたらパンクやりたくなったり、ラテンをやりたくなったりするんですけど、Naifuは何でも出来るので、僕の中では裏切らない存在ですね。Naifuはそういう形で始まっているし、何でもやれる事を楽しんでいきたいと思います。

※この続きは誌面にて!!


Naifu

NEW ALBUM
『ONE』  

2009.3.4 RELEASE


GIZA studio
GZCA-5178  ¥2,500(tax in)