いつまでも鮮やかに響く−−−−−坂井泉水の歌と詞・・・・・・。
坂井泉水の三回忌に、コンポーザー坂井泉水の魅力に迫る、坂井泉水初の作曲ナンバー「素直に言えなくて」のシングル作品化が決定!
ZARD45枚目のシングル「素直に言えなくて」が5月27日に発売されます。
この曲は「不思議ね...」のC/Wとして91年6月にリリースされました。
本誌では91年当時の坂井泉水さんのレコーディングの様子を知る手掛かりを求め、「素直に言えなくて」のレコーディングを担当したエンジニアの市川孝之さんからお話を伺いました。市川さんは現在倉木麻衣さんの制作を中心に様々なレコーディングで活躍されています。当時をご存知の市川さんならではの、貴重なお話を色々伺いました。
(1)当時のレコーディングについて
ZARDは、91年2月10日に1stシングル「Good-bye My Loneliness」でデビューしました。A面は歌入れに非常に苦労したそうですが、カップリングは割とすぐに終了したそうです。2枚目もカップリングは短時間でレコーディング終了したそうで、91年4月初旬に東京・六本木のスタジオ・バードマンの3階(Gray Room)で録音されたそうです。このGray Roomについては「Good-bye My Loneliness」のジャケット写真に映っています。
(2)レコーディング・システムとアレンジ
ちなみに、当時のレコーディングはマルチ・トラックというアナログ・テープに録音されていました。現在はその機材を使用していないそうで、プロトゥールズ(デジタル)で録音されています。スタジオでは、過去の全ての作品(ZARDに限らず)を、アナログ・テープを再生してプロトゥールズに録り込み、デジタルデータに変換(コンバート)してハードディスクに保存してあるそうです。しかし、全く同じ状態の音質にならなくて苦労する事もあるそうです。コンバートをした時点で“ふくよかさに欠けて聴こえる”という様な単純に分かり易い問題が起こった場合はさほど苦労せずに修復出来るのですが、“何か違う、言葉では言い表せないんだけど聴いていて気持ち良くない、感動しない”という事が起こる事もあるそうです。それを“聴いた感じの何か”を頼りにディレクターとディスカッションしつつ、様々な機材を駆使して当時の音質やそれ以上に感動する音に修復していくそうです。そして今回のシングルも過去の音をこの様な形で蘇らせているという事です。
アレンジをGARNET CROWのギタリスト岡本仁志さんに依頼した経緯としては、プロデューサーの長戸大幸さんが岡本さんの楽曲「Hypnosis」の音楽性を高く評価していたからだそうです。この楽曲は99年4月7日にリリースされた28thシングル「MIND GAMES」のカップリング曲でしたが、ZARDにとって岡本さんの楽曲を選曲した初めての曲で、坂井さんも当時気に入っていたそうです。しかし実際にZARDとして取組んでみると初めてのコラボレーションという事もあり、納得いく作品に仕上げるまで非常に時間が掛かったそうです。坂井さんは、“また岡本さんに改めてアレンジをお願いしたい”とおっしゃっていたそうで、それが今回実現されたとの事でした。
※この続きは誌面にて!!
■ZARD OFFICIAL WEBSITE http://www.wezard.net/
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