デビュー後、Amazonヒーリング・チャート1位、オリコン・ヒーリング・チャート4位を
獲得する等、ZARDの数々の名曲をピアノ・インストゥルメンタルとしてCD化してきた
ピアニストの新星、羽田裕美がニュー・アルバムを5月13日にリリース!
●完成したニュー・アルバムを改めて聴いてみて、いかがでしたか?
羽田裕美(以下羽田):今回は300人位収容出来るコンサート・ホールを借り切ってのレコーディングという初の試みだったのですが、レコーディング中は客席に誰も居ない為、音を吸収するものが全くないので物凄く音が響いてしまって、自分の弾いている音の粒が聴こえずに不安だったんです。でも実際聴いてみると思ったより粒立ちも良く、弦とのコラボレーションも良い感じで安心しました。同時に、今回の経験で、“こういう風に弾けば、こういう音になるんだ”という事をあらかじめ見越して弾ける様にならないといけないなとも思いました。
●今回の選曲は羽田さん自身がされたのでしょうか?
羽田:“とにかく自分の好きな曲をまず最初に言ってしまおう!”と思ってリストに書き出して提出したんです(笑)。おかげさまで希望した曲がほとんど入っていますね。でも私が選ぶと、メロウな、切ない系の曲ばかりになってしまって、アルバム全体としてみた時に成立しなくなってしまうので、そこはスタッフの方のアドバイスも頂きながら決めていきました。
●特にこの曲は入れたいと思った曲はどの曲ですか?
羽田:「淡い雪がとけて」はピアノで弾いたら綺麗だろうな〜って。あと「ハイヒール脱ぎ捨てて」とか「pray」とか。坂井さんが作曲された「眠り」も。ん〜、やっぱり特にっていうのは選べない!! 全部ですね。実はもっともっとやりたい曲がまだ沢山ありました!
●ストリングス・レコーディングは立ち会われたんですか?
羽田:はい、ほとんどずっと立ち会わせて頂きました。まず1曲通して弾いて頂いた後に、1度みんなでフィードバックを聴いてみるんですね。その時にディレクターさんがOKを出しても奏者の方から積極的に“やっぱりここはこうしたいので、もう1回やらせて下さい!”という感じで凄くこだわって下さって。今回初めて参加して下さる奏者の方も凄く真剣に作品と向き合って下さる姿を見て、本当に嬉しかったです。
●上がった作品を聴いてみて、 実際自分が思っていたより激しかったとか、優しく聴こえる等、意外な部分はありましたか?
羽田:「ハイヒール脱ぎ捨てて」は、、同じ様な雰囲気のテンションが続くのでどういう風に弾いたら良いのかなって試行錯誤しながら弾いていました。そんな中で少し激しくなってしまったんじゃないかなと不安に思っていたんですが、仕上がりを聴いてみたら思っていたより落ち着いた雰囲気になっていたので安心しました。
●やはりメロディに動きがあったり、メロディの幅が大きい方が雰囲気を出しやすいんですか?
羽田:曲が長ければ長い程ずっと同じ様なテンションが続くと、“これで良いのかな〜”ってなんか段々ドキドキしてきちゃうんですね。なので自分なりに、ここはこういう気持ちでとかテンション的なストーリーは作ったりしますね。楽譜にコソコソって書いたりして(笑)
●客観的にみて、ご自身はどういうスタイルのプレイヤーだと思われますか?
羽田:ん〜、これまでとにかく夢中で必死にやってきたので、正直あまり分からないんですけど、でもこうなりたいっていうのはあって……。例えば、リスナーの方が何気なくボーっとして聴いている時に癒されるな〜とか、落ち着くな〜とか、そういう風に感じて頂ける音を出せる人になりたいなっていうのは目標ですね。
●ちなみにZARDさんの曲はカラオケとかで歌われたりはします?
羽田:しますが、知っている人の前では歌いません(笑)。家でピアノを練習しながらそれに合わせてよく歌っているんですけど、本当は家族にも聴かれたくない位人前では恥ずかしいです!!
●そうですか(笑)。ちなみに十八番は何ですか?
羽田:羽田:「明日を夢見て」とか、好きなのでよく歌っちゃうんですけどね……恥ずかしい!!
●今回のアルバムの中で、朝聴くとしたらどの曲がオススメですか?
羽田:アルバムを作る時、1曲目はいつも爽やかに始まる曲を選んでいるんですね。出だしが綺麗な音だったり、キラキラした感じの爽やかな曲だったり。なので、そう考えると1曲目の「君に逢いたくなったら…」の感じかな〜。でも少しゆったりしているから、ちょっとウトウトしちゃうかもしれないですけど(笑)
●逆に夜寝る前とかはどうでしょう?
羽田:「眠り」もいいんですけど、ちょっと音が揺れたりするので、「pray」とか良いかなと思います。
●では恋人と聴くのにオススメの曲は?
羽田:う〜ん、難しいですね。凄く迷ってしまいます!! そんな風に、1曲1曲こういうシチュエーションでっていう感じで意識して弾いた事がなかったので、そういう事を意識しながら弾いてみるのも良いのかもしれないな〜って今思いました!
●では今まではどういう所を意識して弾いていたんですか?
羽田:もうとにかく原曲の事をまず第一に考えて、坂井さんの歌詞のイメージに忠実にとか、そういう事に気持ちがいっていて、私が弾いた作品としてこういうシチュエーションで聴いて欲しいとか考えた事はなかったですね。でもそういう風に弾いていくとまた幅が広がっていくのかなって思いました。
※この続きは誌面にて!!
■羽田裕美 OFFICIAL WEBSITE http://hiromi-haneda.com/
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