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4月に発表された「PUZZLE / Revive」がロング・ヒット中の倉木麻衣が、早くもニュー・シングル「Beautiful」を6月10日にリリース!! KOSE COSMEPORT［サロンスタイル］のCMソングとしてオンエア中のこの曲は、前作とは異なるしっとり聴かせるミディアム・バラードで、伸びやかで艶のある彼女の歌声が存分に堪能出来る仕上がりになっている。恋愛における主人公の幸福度が伝わってくる歌詞にも注目。柔らかな感触を帯びたサウンドと共に、聴き手を幸せな気分にさせてくれるはずだ。2曲目の「wana」は女性の中に潜む男らしい部分をフィーチャ−した歌詞が印象的なナンバーになっており、表情の異なる2曲が収められた1枚となった。10周年イヤー第3弾リリース作品となる今作について、彼女に話を聞いてみた。
●「Beautiful」はいつ頃から制作に入っていたのですか？
倉木麻衣（以下倉木）：去年の年末から選曲を始めて、本格的に制作に入ったのは今年に入ってからですね。最近はアップ・テンポな曲が続いていたので、バラードも出したいなと思っていて、この曲を選んで温めていたという感じです。今までの攻めな感じで、内面にあるものをリアルに吐き出していく様なタイプの曲ではなくて、すごく幸せで心が満たされている様な曲を作ってみたいと思って選びました。この曲を聴いた人が“自然と自分も幸せになっていた”と思ってもらえる様な曲になったら良いなって。
●倉木さん自身も、こういうしっとりしたタイプの曲は好きですよね？
倉木：そうですね。しっとりしていて少し切ないマイナー調の曲が好きです。
●最初にこの曲を聴いた時の印象は？
倉木：まず、サビの強さが印象に残りました。そこから、すごく柔らかい何かに包まれていて、満たされている様な感じがして、心の中にスッと入っていく感じがすごく良いなと思ったんです。その頃、“幸せ”をコンセプトに曲を作りたいと考えていた時期だったので、そのイメージともピッタリ合った事もあって、この曲を作りたいと思いました。
●作っていく中で気を付けた事は？
倉木：バラードの王道というと、私の中では重みがあってしっとりしていて、サウンド的にもストリングスが入っていたりというイメージがあったんですけど、1回そういうタイプのアレンジを作って頂いて、実際に自分が歌ってみたら、しっとりし過ぎちゃった感じがしたんです。そこで今回は、普通のバラードとは違うテイストで届けたいという冒険心が生まれて、オケもガラっと変えて作っていきました。コーラスを重ねてパワー・アップさせたり、Bメロの部分もメリハリを持たせてみたり。
●バラードの場合、切なさが先行しがちですよね。その中で“満たされている”感じを出すのは難しかったのではないかと思ったのですが……。
倉木：バラードって凄く難しいですよね。切ない気持ちも、歌のニュアンスで伝える事は出来るんですけど、切な過ぎると歌詞の内容が伝わらなかったりする事がありますし。今回は“幸せ満タンな気持ち”を上手く伝える為に、オケやヴォ−カルも含めてこだわりました。
●歌詞の後半部分では“幸せ過ぎてどうしよう”という様な主人公の心情も描かれていますが、歌詞を書く時にこだわった事はありましたか？
倉木：“最高に幸せな瞬間”をストレートに書きました。「touch Me!」や「PUZZLE / Revive」では口語調の歌詞だったんですけど、「Beautiful」はA・Bメロでは情景が浮かぶ様な描写で、サビ部分で内面を書いていくという形になっています。
●“艶めくとき”という言葉が印象的でした。
倉木：幸せな気持ちとか心が満たされている状況を表現する時、どんな言葉を書けば良いか考えていたんです。その時は既にKOSEのCMソングのお話を頂いていた事もあって、髪の毛の輝きを表わす“艶めく”という言葉が、心が満たされて輝いている幸せな気持ちにも当てはまるんじゃないかなと思って、“艶めくとき”という言葉を入れる事にしました。
●言葉の響きからも、美しさが伝わってきますよね。
倉木：幸せな時って、駆け引きがないというか、モヤモヤした気持ちがないという意味で美しい言葉を使う様に心掛けたかもしれません。
●「Beautiful」というタイトルにしたのは？
倉木：タイトルは歌詞を書き終えてから決めました。最初は“艶めくとき”というタイトルにしようかとも思っていたのですが、もっと幅広いというか限定せずに幸せな瞬間を捉えてもらいたいと考えた時、“Beautiful”の方が柔らかくて伝わりやすいかなと。“Beautiful”は外見的な綺麗さという意味もありますけど、ここでは内面が輝いている女性の美しさという意味も含めて、このタイトルにしました。
●何事においても、内面が満たされている事って、すごく大切ですよね。
倉木：内面が満たされている時って、何でも前向きに考えられますよね。それで何事にも優しくなれたり、自分以外の事にも目が向けられる余裕が生まれると思いますし……。そういう周りに対して目を向けられる広い心を持てる様になる為にも、幸せになれる時間を自分で作っていくのも大切なんじゃないかなって。
●曲の感触がほわんとしている所もあってか、母性みたいなものも感じたのですが、そういう事を意識して作られたりしたのでしょうか？
倉木：それは多分、歌い方も関係していると思います。今回も声の微妙な響きにこだわって声色を変えてみたりしたので、そういう部分でそう聴こえるのかもしれません。
●特に注意して歌った部分はありますか？
倉木：ドラムのリズムを意識してグルーヴを感じながら、Aメロとかは言葉尻を伸ばさずに歌ったり、サビでは歌詞を繋げる様に一気に歌ったり、その辺を注意しました。1番はサビの部分で心を解放させて“幸せ満タン”な気持ちで歌っています。
●柔らかいサウンドと歌詞がしっかり聴こえてくるヴォ−カルとのバランスを取るのは大変だったのでは？
倉木：言葉がきちんと耳に入ってくるという部分で、サウンドとヴォ−カルのバランスをどうすれば良いかというのは考えましたね。今回の曲では綺麗に流れる様な部分がありながらも、主張する部分も残しておきたいと思ったので、余計に気を付けました。
●サビの最後に出てくる“幸せなひととき”という言葉も、印象的でした。
倉木：この“ひととき”は柔らかい印象を持たせたいと思ったので、漢字ではなく平仮名にしました。最後の部分だけメロディが分かれているので、“ひと”“とき”という様に歌っているんですけど、気持ち的には繋がっていると思っていて、そこに込められた気持ちを感じ取って欲しいなと思って歌いました。
●ちなみに「Beautiful」の歌入れの時に、雰囲気作りで何かした事はありましたか？
倉木：今回もアロマを焚いてレコーディングしましたね。歌い方に関しても試行錯誤しながら見つけていった感じだったのと、アレンジとかもガラっと変えたりしたので、今まで歌ってきたバラードの中でも1番冒険した曲になったかもしれません。
※この続きは誌面にて!!
■倉木麻衣 OFFICIAL WEBSITE http://mai-kuraki.com/
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