「ODYSSEY」で冒険に出たChicago Poodleの“これからの旅”が詰まった1stアルバム
前回に引き続き、今作『僕旅』もラジオ・トーク風にお届けしたいと思います。シングル曲以外のアルバム曲8曲についての作品が生まれるきっかけやレコーディング秘話等、メンバーのパーソナリティに触れる事が出来る話も満載ですので、是非楽しんでご覧下さい!!
花沢耕太(以下花沢):「ハレルヤ」は『僕旅』の押し曲になってますけど、辻本君の“何回も何十回も何百回も何千回も〜”っていう歌詞で、なんか“あご”がすごいグッときまして。
辻本健司(以下辻本):ホンマですか? あれは花沢のデモの“want you”を残せって言われて書いた歌詞なんですけど、メロディを聴いた段階ですごく明るくてハッピーな感じだったんで、普段の生活では言えへん様な言葉を使って、思い切ったラヴ・ソングにしてみました。
花沢:この「ハレルヤ」は今までのChicago Poodleになかったリズムというか。
山口教仁(以下山口):最初のデモ段階から作り替えたんですよね。でも、デモの響きを意識し過ぎてもあかんのかなと今ちょっと思いました。デモの響きは重要ですけど、出来上がったものってちょっと違いますよね。でも今はそれが良く聴こえるじゃないですか。だからデモの響きに捕われ過ぎてんのかなって。今度からはザクザク書いていって良いですか?
花沢:えぇ!? あぁそういう事ね。。。俺のデタラメ英語を変える……有りよ全然! ただ“ハレルヤ”を変えられたら嫌やで!?
辻本:そう、そこを僕達は“ハレルサ”にしようとしたら却下されましたね(笑)。“ハレルヤ”と“ハレルサ”とヤとサしか変わらへんのに。。。
山口:インディーズ時代に「Have a nice day」っていう曲があって、あれはサビ頭は“Have a nice day”って言ってるんですけど、2サビは“はばたいて”になってるんですよ。あれも最初メチャクチャ嫌がったんです。でも結果として良かったじゃないですか。そういう事もあるんですよ。
花沢:まぁ……ね。。。じゃあ次。4曲目の「泡沫」は山口的には新境地の歌詞やと思うねんけど。歌詞の内容はものすごい変態チックな曲で。
山口:うん、花沢君が変態なんですよね(笑)。“泡沫”っていうのは儚いとかそういう意味なんですけど、人間の影の部分っていうのも絶対歌っていった方が良いと思ったんですよ、僕等は。
花沢:けど、なんかその……歌うのは俺やし何でも書いてみようって心境になれたっていうのはあるやん、俺も逆有るから。メロディもとりあえず無茶苦茶動かしたろみたいな所もあるし。でもある意味そういうのってChicago Poodleの持ち味なんかも知れないよね。まぁ次の「空の青」は僕が久し振りに作詞をさせてもらったんですけど。
辻本:これは名曲でしょ。山口君が書いた歌詞とは違う雰囲気になってて花沢っぽい。
花沢:何で今自分が歌ってるんかなっていう素朴な疑問から書いたんですけど、僕は音楽を始めたきっかけが曲作りからなんで、今28歳で歌ってるっていうのが想像出来なかったんです。でもこれは当たり前なんやって受け入れるというか、空が青いのと一緒で自分が歌うのも始めから決まってたんかなっていうのを最終的に自分に言い聞かせているんです。
辻本:1番自由に歌ってる感じがする曲ですよね。
山口:最後のピアノが動く所は、これからの人生の色んな出来事を表している様にも感じますね。
花沢:うん。だからまだ歌詞はないというか……。人生は続いていって、どうなるか分からないっていうのをちゃんと歌えたかなって。
辻本:「バイバイ。」はバンドのセッションでアレンジを深めていきましたね。
山口:この曲は最初打ち込みでやってたじゃないですか。でもあのハネた感じのニュアンスが難しくて、なっかなか出なかったんですよ。だから急遽バンドでやろうという事になったんですよね。
辻本:歌詞は別れの旅立ちの曲なんですけど、明るい旅立ちという感じになっているので、卒業シーズンにバッチリなサウンドに仕上がったんじゃないでしょうか。
※この続きは誌面にて!!
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