ライブレポート♪

2018年07月11日(水)

7月10日(火) インディーズデビュー30周年の記念ライブここから新たなバンドの歴史が始まる・・・ 「約23年ぶりの全国ツアー(計23本)決定!」 「T-BOLAN×サイボーグ009、コラボレーション決定!」

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4人組ロックバンドのT-BOLANが7月10日(火)、東京・中野サンプラザで「30th Anniversary LIVE『the Best』~励~」を行った。
1988年7月22日、前身の「BOLAN」としてインディーズレーベル「YEAH」からEP「I WAITED FOR A TIME」をリリースし、インディーズデビューして今年で30周年。さらに7月10日は、1991年に「悲しみが痛いよ」でメジャーデビューした記念日だ。1994年3月19日の「LOOZ」ツアー以来の公演にもなった中野サンプラザは、開演前から約2000人の期待にあふれていた。
純白の紗幕に覆い隠されたステージ。場内が暗転すると、ノイジーなスチール音が鳴り響くと同時に、ステージを覆い隠した純白の紗幕にグリーン、オレンジ、マゼンタ、そしてターコイズブルーのカラフルな彩りが加わる。
「励(レイ)」
コンサートタイトルにもなった一文字が映し出され、ボーカル森友嵐士の「いくぜー!」の声とともに、会場のボルテージも一気に上がった。青木和義の印象的なドラムで始まる「Only Lonely Crazy Heart」でスタート。ステージデザインは普段は「黒」が基調ののイメージが強いが、この日は「白」に統一されていた。森友は「今夜が、俺たちとみんなとの第二章の始まりの日。またみんなと始まりを共できることが何より嬉しい」と話し、新たな幕開けを予感させた。
大ヒット曲「マリア」を歌い終えると、9曲目は「あこがれていた大人になりたくて」。ブルースロックを感じさせるこの曲のイントロは、ギターの五味孝氏とサポートベースの人時だけのセッションだ。すると、1階席の後方ドアが突然開き、森友と青木が登場。サプライズ演出に目を奪われる中、パフォーマンスを終えると、森友が呼びかけた。「皆さんおまちかね。奇跡の男、上野博文!」。大歓声の中、上野が手を振りながら登場し「ヒロフミー!」コールに「ありがとう!」と応えた。「Happiness」「刹那さを消せやしない」「Lovin’ you」「遠い恋のリフレイン」、そして「悲しみが痛いよ」「離したくはない」を上野もともに演奏。2015年にくも膜下出血で倒れた上野だが、リハビリの甲斐もあって、6曲に参加できるまでになった。
上野はアンコールの2曲にも参加。この日、会場限定で販売された最新曲「Re:I」を初披露した。コラボレーションが決まった、生誕80周年の漫画家・石ノ森章太郎の「サイボーグ009」のキャラクターも登場するミュージックビデオが流れる中、パワフルなサウンドを響かせた。
森友は今回のタイトル「励」について「励ますって、一方通行ではないなって。上野を励ますつもりで、僕らが逆に力をもらったり。それをまた周りで見てる人たちも勇気をもらったり。励ますっていう力はすごいエネルギーがあって、すばらしいと上野の生還を通じて改めて感じた。バンドって家族みたいなもの。励まし合う力、そこから復活が導き出された気がして、このタイトルになった。俺たちだけじゃなくて、みんなとのエネルギーの交換でもある。今夜、その始まりの日だと、そんな風に思ってます」。
さらに新曲については「この『Re:I』って曲は、お前(上野)のための曲なんだよ。いろいろ曲作りする中で、その中心には上野への思いがあった。俺たちだけじゃなくて、ここにいる全員がロックンロールスターという思いで、そこに行こうぜ!という曲。またここから愛し合っていこうぜ!」と意図を明かした。
この日の森友は上野だけではなく、MCでメンバーへの熱い思いや感謝を次々と語るシーンも象徴的だった。
青木に対しては「太陽みたいなヤツ。最初に会ったのは藤沢の駅のホーム。若い頃は対バンライブをやったりして、凹むときもあった。正面向いて歌うのがつらいときもあったんだけど、振り返って青木を見ると、パワーが充電できる。音だけじゃないんだな、俺たちの関係って」
五味に対しては「94年くらいかな? 同じ曲をずっと1年間スタジオで歌い続けたことがあった。来る日も来る日も、思うよう歌えなくて納得がいかなくて…。そんなとき、何も言わずにずっと横にいてくれたのはこいつ(五味)で。こんなこと言ったことないけど…。五味、ありがとな」。
30年の思いが詰まっていた。
再び動きだし、新たな魅力も見いだしたT-BOLAN。それを全国に伝えにいく旅路も決まった。9月19日(土)の埼玉・東松山市民文化センターを皮切りに、全国23都市でライブを行うことが決まった。全国ツアーは実に23年ぶり。森友は「これからどんどん動いていく。ついてこいよ! みんなの街で待ってて。よろしく!」。五味は熱さたっぷりに「(森友)嵐士が(のどの)不調で歌えなくなったところから、また歌える奇跡が起きた。上野が倒れて、またそこから奇跡が起きた。あとはバンドとして奇跡を起こすのみ。ツアーもあるけれど、アリーナでやるまで辞めないからな。よろしく!」。
また、T-BOLANから目を離せなくなる日常が、始まりそうだ。

[SET LIST]
1.Only Lonely Crazy Heart
2.悪魔の魅力
3.Bye For Now
4.おさえきれないこの気持ち
5.LOVE
6.じれったい愛
7.わがままに抱き合えたなら
8.マリア
9.あこがれていた大人になりたくて
10.Happiness
11.刹那さを消せしない
12.Lovin' you
13.遠い恋のリフレイン
14.悲しみが痛いよ
15.離したくはない
16.愛のために 愛の中で
17.SHAKE IT
18.傷だらけを抱きしめて
19.My life is My way
(ENCORE)
1.Re:I(新曲)
2.Heart of Gold

■T-BOLAN 30th Anniversary LIVE Tour 「the Best」~励~
約23年ぶりとなる本格的な全国ツアーが決定。
9月19日(土)、埼玉・東松山市民文化センターを皮切りに、全23公演。これまでに訪れたことのない地域も含まれており、初めてT-BOLANのライブを体感するファンも多くいることだろう。
90年代に成しえなかった日本全国、全県でのライブ開催という目標に向け、秋以降、T-BOLANはギアを上げて加速する。
http://www.beinggiza.com/zain/t-bolan/#the_best_rei

■T-BOLAN×サイボーグ009
2018年、インディーズデビューから30周年を迎えたT-BOLAN。同じ年、生誕80周年を迎える日本を代表する漫画家・石ノ森章太郎。
T-BOLANのメンバーも、多感な時期に様々な石ノ森作品に触れた世代。
今年初め、たまたま知り合った両社のスタッフ間で、共に周年というタイミング「何かご一緒出来ないか?」という話し合いの場が幾度となく重ねられる中、森友は『サイボーグ009』の原作本を読みかえしてみると、俺たちと共通する点が多い・・・。「009の仲間・チームで助け、励まし合う姿が、T-BOLANとリンクする。自分が歌えなくなった時、上野が倒れた時・・・、互いに励まし合ってきたじゃないか? T-BOLANとサイボーグ009。新曲のテーマに通ずる点もある。ここから何かを創りあげていきたい。」
そんな想いから、本日初公開された、新曲「励」のミュージックビデオにも、サイボーグ009とコラボレーションする瞬間が入っているなど、今後、両者の間で様々なコラボレーションを予定している。

T-BOLAN オフィシャルホームページ
http://www.beinggiza.com/zain/t-bolan


2018年07月11日(水)

「AKIHIDE MUSIC THEATER -Electric Wonderland-」 @マイナビBLITZ赤坂 2018.7.5 LIVE REPORT

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6月20日にソロとしては6枚目にあたるニューアルバム『機械仕掛けの遊園地 -Electric Wonderland-』をリリースしたBREAKERZのギタリスト・AKIHIDEが、自身の誕生日にあたる7月5日にマイナビBLITZ赤坂にて「AKIHIDE MUSIC THEATER -Electric Wonderland-」を開催した。
ちょうど2年前の誕生日に行ったライブ「AKIHIDE MUSIC THEATER 想い出プラネタリウム」で披露した「プラネタリウム」と「Wonderland」から新たな作品への構想が始まり、その後に行った「AKIHIDE Premium Night Show 月の舟」、そして昨年9月から四季をテーマに秋、冬、春、夏と開催してきた「AKIHIDE SEASON LIVE 2017-2018」で、まだ作品化していない楽曲たちを披露しながらビルドアップしていき、1つにまとめ上げ、新作の完成へと繋げていった。これまでよりもじっくりと時間を掛け、新たな発見もある中でより作品と向き合いながら完成させた新作は、ギターと唄、そしてストーリーや作画を自ら手がけた120ページに及ぶ絵本で紡いだ、彼のマルチラテラルな才能を注ぎ込んだ作品になっている。多彩なサウンドアプローチによって感性が刺激される楽曲たちと、現実社会や人生への問題提起をはらみつつもファンタジックな世界へと引き込んでいく絵本によって、非日常へと誘っていく。そんな作品の世界観を体現すべく、今回のライブが開催されたのだ。SEASON LIVEの集大成とも位置づけられたスペシャルな一夜となったライブの模様をレポートした。

まことしやかに“雨男”の異名を取るAKIHIDEの本領発揮か!?と心配された雨雲も去り、空が明るさを取り戻した赤坂周辺は、開場の17時半よりも前から多くのファンで賑わっていた。ライブ開始は19時。少し早めの開場となったのは、彼がこれまでに創作してきた数々の作品を展示したアート展が館内で開催されるからだ。こうしたアート展は、2年前にEX THEATER ROPPONGIで開催した「想い出プラネタリウム」の時以来2度目となる。館内には、記念撮影が行えるニューアルバムのジャケット写真のセットの再現や、絵本の原画の一部、アルバムが出来上がるまでの制作風景を捉えたメイキングPHOTO、構想やアイデアをメモした手書きノートの実物など、クリエイターとしての類い稀なる才能に加え、緻密さや実直さ、作品に対する彼の深い思い入れが感じ取れる空間が広がっていた。また2日後に控えた七夕にちなんで、会場に展示された「願いの樹」に願い事を書いて飾るというファン参加型の企画も行われた。AKIHIDEを始めバンドメンバーや、絵本の主人公であるお化けロボットのフィーリーや、その大切な存在となるリスのアリスの願いも飾られるなど盛り沢山の内容で満喫させてもらった後は、いよいよお待ちかねのライブの幕開けだ。

定刻の19時になると突然暗転。時計の秒針が刻一刻と時を刻む音が鳴り、まるで時空をタイムトリップするようなスペーシーなSEが場内を包み込む中、下手からバンドメンバーが姿を現した。少し間をおいてAKIHIDEが登場。ステージ中央に到着したところで、絵本冒頭の一節を朗読し始めた。そして「ようこそ! Electric Wonderlandへ。」と言って放たれたオープニングナンバーは、CD同様「プラネタリウム」だ。エレクトリカルなアプローチでありながら、ライブでは一音一音にプレイヤーの息吹が感じられるような、よりヒューマンな演奏で魅了してくれた。
「音の魔法を操る素敵なミュージシャンと一緒に、その深く深くへと旅していきましょう。さあ不思議な時間の始まりです。」
そう静かな口調で語り、2曲目もニューウェーブの要素が強調されたナンバー「Wonderland」を披露。曲中で早くもメンバー紹介を挟み、ミュージシャンたちに敬意を払うといった、いかにもAKIHIDEらしい懇切さを窺わせた。
続いては、「春に舞う綿毛の弾むような気持ちを込めた楽曲です。」と紹介された「タンポポ」。高音から低音まで奥行きのある音色を饒舌にアコギで奏でていく。ソロパートでは各人が超絶テクニックでオーディエンスを虜にしていった。
ここで再びAKIHIDEがストーリーテラーとなり、絵本の世界へと導いていく。このように、この日のライブは曲間でAKIHIDEのナビゲートを挟みつつ、音の旅を進行させていった。殺伐とした物憂げな世界観を複雑な構成や変拍子を組み込んだサウンドで構築した「砂の海」、ガットギターの切なくも温かな音色と優しい歌声が心を揺さぶった「ブリキの花」、独特な雰囲気を纏ったアダルトなナンバー「月夜のララバイ」ではウッドベース、ピアノ、アコギ、ソプラノサックスへと、凄まじい高速フレーズのソロの応酬を繰り広げ、場内をひと際湧き立たせた。終始絶妙な音量バランスと、安定したリズム、計算し尽くされたフレージングで支える城戸絋志のドラムも素晴らしい。
次の「月の舟」はAKIHIDEが1人残り、アコギの独奏を届けてくれた。力強くつま弾かれた弦の響きが何とも心地よい包容力を醸し出し、オーディエンスはみな自然と音に身を委ねている様子だった。続く「Namida」は、小林岳五郎の豊潤なピアノと、AKIHIDEの柔らかなガットギターの音色のみのアレンジで披露。2人の美しい音像がいつまでも胸を締め付ける名演だった。
中盤を迎え、メンバー全員がステージに戻り届けられたのは「風の歌」。サックス奏者の中村尚平が奏でる情緒豊かなフルートの音色、アルコ奏法で届けられた砂山“Sunapanng”淳一の卓越したウッドベースソロ、風が吹く様子をストラトで巧みに表現したAKIHIDEのギターテクニックと、ブラボーなプレイが次から次へと繰り出されていく。この日最も激しさを増した「瓦礫の王様」でも各人のテクニックがステージを彩り、それぞれの個性を浮かび上がらせた。そして、ニューアルバムを象徴する1曲とも言えるヴォーカルナンバー「Ghost」をドロップ。サウンド、歌詞、歌声が三位一体となり、表現者としてのさらなる進化を感じさせてくれた。
さあ、ここでスペシャルゲスト、奇跡の歌声と称される注目のシンガー蓮花が呼び込まれた。絵本に登場する天上の声を持ったキャラクター“時計姫”のイメージに合うとAKIHIDEからのオファーを受け、アルバムの1曲「My Little Clock」のヴォーカルを彼女が務めている。この日も、ポリリズムを多用した複雑なサウンドの中で、清らかに響き渡る見事な歌声を聴かせてくれた。さらにもう1曲、『天空の城ラピュタ』の主題歌「君をのせて」を蓮花のヴォーカルによりカバー。旅情感溢れる演奏と、伸びのある歌声ですっかりフロアを掌握した。堂々たるステージングで花を添えた蓮花の今後にも期待したい。
本編残すところ2曲となり、シーズンライブでもお馴染みの人気曲「朝顔のマーチ」が登場。オーディエンスの息のあったクラップで一体感を増し、ドラムとベースのシャレた掛け合いも楽しかった。そしてラストはCDでも最後に収録されている「夕凪のパレード」だ。MCでは、
「僕は夕焼けを見るのが好きです。それは決して同じ夕焼けが二度と見れないからかもしれません。綺麗だなと夕焼けを眺め、目を閉じ、また開いた時には夕焼けはオレンジから深い紫に、そして夜の黒へと色を変えていきます。僕達は色んなものを手にしては失くしていきます。でも何かを失くす事で手に入れたものやその景色を奇跡と感じられる事が出来るのであれば、失くす事もまた奇跡の1つなのかもしれません。今日のこの素敵な時間も終わっていきます。この瞬間、皆さんと出会えた奇跡を大切に、感謝の思いを噛み締めながら次の楽曲を送りたいと思います。皆さんにとってまた素敵な朝日が昇ってくることを願って。」と彼らしいメッセージを届け、開放感に満ちた癒しのナンバーで本編を締め括った。

アンコールは、バンドメンバー&スタッフからのサプライズでAKIHIDEの誕生日を歌とケーキで祝う場面から。AKIHIDEは「聴いてくださる皆さんが居るからこそ色んな音楽に挑戦でき、今作も全身全霊を尽くして作ることができました。誕生日というのは僕にとってお祝いしてもらうというよりも、応援してくださる皆さんに感謝すべき日なのかなと改めて思いました。本当にありがとうございます。」と、心からの謝意を表した。
そして、七夕にちなんで「星祭りの夜に」、ソロライブの定番曲「黒猫のTango」の2曲をインプロビゼーションをふんだんに盛り込みながら届け、およそ2時間半にわたるライブは華々しくエンディングを迎えた。
出演者全員での挨拶の後、1人残ったAKIHIDEは再び絵本を取り出し、「最後に1つ歌を送らせていただきたいと思います。」と告げ、物語のラストに登場する「おやすみの歌」を大切に読み上げ、晴れやかな笑顔を咲かせながらステージを後にした。

ニューアルバムに添えられた絵本は、棄てられた遊園地にひとり残されたお化けロボットのフィーリーが、“大切な想い出と新しい自分に出会う物語”だ。今日のライブも同様に、ある人は郷愁を、ある人はまだ見ぬ明日への希望を、彼らの素晴らしい演奏によってそれぞれの胸に宿らせたことだろう。そしてこの感動をタネに、AKIHIDEはまた次の作品の花を咲かせてくれるに違いない。
音、コトバ、絵、歌声……自身の持つ様々なクリエイト能力をさらに磨き上げ、「ジャンル=AKIHIDE」とも言うべきブルーオーシャンな道をこれからも意欲的に切り開いていって欲しい。

Text:music freak magazine編集部
Photo:達川 範一(Being)

「AKIHIDE MUSIC THEATER -Electric Wonderland-」
2018.7.5@マイナビBLITZ赤坂 セットリスト


1. プラネタリウム
2. Wonderland
3. タンポポ
4. 砂の海
5. ブリキの花
6. 月夜のララバイ
7. 月の舟
8. Namida
9. 風の歌
10. 瓦礫の王様
11. Ghost
12. My Little Clock ※Vo.蓮花
13. 君をのせて(カバー) ※Vo.蓮花
14. 朝顔のマーチ
15. 夕凪のパレード

※アンコール
en.1 星祭りの夜に
en.2 黒猫のTango


2018年06月20日(水)

大阪から新世代ロックの熱波襲来! 「関西ネオロック~お好み音楽焼き大演会~」ライブレポート 

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2018年6月17日、大阪・堂島リバーフォーラムにてライブイベント「DFT presents 関西ネオロック〜お好み音楽焼き大演会〜」が開催された。
DFT(= Dojima Forum Team)とは、多目的ホール「堂島リバーフォーラム」を拠点に、ここから新しい関西の音楽ムーブメントを立ち上げようとするチームの総称である。
登場したのは、Qyoto(キョウト)、砂糖ココアとHinawa銃(サトウココアトヒナワジュウ)、dps(ディーピーエス)、CROSS LORD(クロスロード)の4組のロックバンド。いずれも20代前半のメンバーを中心とした新進気鋭のバンド達。知名度こそまだまだだが、その実力を知らしめようと、この無料ライブに挑戦した。
開演前からキャパシティー1,000名を越す堂島リバーフォーラムに相当のオーディエンスが集まっていた。スクリーンには白色のDFTのロゴ・マーク。四つ打ちのSEに乗って登場したのはMC担当、車谷啓介(from Sensation/彼はサポート・ドラマーとしてCROSS LORDと砂糖ココアとHinawa銃に参加)音楽愛に溢れたMCで今回のイベントの主旨を紹介。関西の新しいロック・イベントの始まりを宣言した。

トップバッターは、平均年齢20歳の次世代ロックバンド、CROSS LORD(クロスロード)。『Walk across』に乗せてゆっくりと登場したかと思いきや『Talking Pain』のイントロリフから極上のスピードで畳みかけるようにオーディエンスを煽っていく。幅広いジャンルを吸収したサウンドとグッドメロディーに次世代に刺さる詞世界、そしてギターヴォーカル・Motokiの声を武器に今後のミュージックシーンに宣戦布告する様は、今後の活躍が非常に楽しみになるバンドだ。

続いての登場は、70年代ロックの流れを感じさせる4人組、dps(ディーピーエス)。いきなりハードに攻める『暇つぶしみたいな人生』、派手なギターカッティングから繰り出すイキのいいナンバー『いっそ全部ぶっ壊して、真っ逆さまに落ちていって』、さらにリズム隊が暴れまくる『世界を斜めから見て』。1st EPからの代表曲『一発逆転』。続くスピーディーな『ホワイトアウト』の破壊力、そしてラストはローリング・ストーンズばりのギターリフが印象的な『オレンジみたいな昼下がり』。まさに70年代ハードロックの王道を貫いている本物のバンドサウンドを聞かせてくれた。

サンタナ『Black Magic Woman』のイントロで登場したのは、砂糖ココアとHinawa銃。80年代ガールズロックバンドの再来を彷彿させる哀愁のメロディー、そしてその甘い名前とは裏腹な砂糖ココアの力強い歌声が魅力のロックバンド。バンド名の由来は彼女の出身地、種子島が鉄砲由来の地であることから“Hinawa銃”と命名したのだそう。「浮気撲滅」と書かれたフラッグを颯爽と振り回し、「浮気をした彼氏が浮気相手とペアウォッチをしていたのでそれをぶっ壊す曲」として「今日あなたが大事にしてる腕時計壊しました ざまあみろ」という過激フレーズを繰り返す『あなたの腕時計』。さらに『オンナの世界』ではドロドロした情念を予測不能なメロディーのヴォーカルで聞かせた。ポップだがツンデレな楽曲群が孤高の存在を際立たせている。そのビター&スウィートな世界観は、クセになりそうな新しいガールズロックの地平を切り開いていた。

ラストに登場したのは京都出身の現役大学生が中心となって結成された、Qyoto(キョウト)。シャープなブリティッシュトラッドのスーツをまとって登場した6人の姿がまぶしい。
HIROKIのバイオリンから始まったオープニングはデビュー曲『太陽もひとりぼっち』。爽やかかつメロディアスかつドラマティックと三拍子揃ったキャッチーなナンバー。続く『君と僕とアクロス・ザ・ユニバース』もつい口ずさみたくなる美メロ満載、これぞJ-POPバンドの花形。『My Diamond』は胸が熱くなるバラード。アニメ「BORUTO-ボルト- NARUTO NEXT GENERATIONS」の オープニング・テーマ曲は、7/11リリースの2nd シングル『It’s all in the game』。90年代ミリオン時代の匂いを感じさせるカッコいいフレーズ満載の未発表曲「君とEight days a week」。彼らはJ-POPかくあるべきを王道でいく新世代のメジャーバンドとしてその評価を高めていくだろう。

全ライブが終了し、再びMC車谷が登場、締めくくりにさらに次なる一手を公開。
なんと、9/17(月祝)敬老の日、堂島リバーフォーラムにて再びこの無料ライブイベントが行われるそうだ。
タイトルは、DFT presents 音都 ON TO 〜NEO ROCK from KANSAI〜。
まだまだ、ここから新しい何かが始まる、そんな予感を感じさせたライブだった。

■出演バンドプロフィール
□ Qyoto(読み:キョウト)
中園勇樹(なかぞのゆうき)(Vo)、HIROKI(Vn)、TSUCHIYA(Gt)、TAKUYA(Ba)、KENSUKE(Dr)、RYOTA. (Key, Sax)からなる京都出身のバンド。京都の現役大学生、中園勇樹・HIROKIを中心に2016年結成。
ボーカル中園の豊かな感情表現・質の高い爽やかなバンドサウンドが注目を集め、2017年8月23日に1st シングル「太陽もひとりぼっち」(フジテレビ “ノイタミナ” TVアニメ「DIVE!!」オープニング・テーマ)でメジャーデビュー。2018年7月11日に2ndシングル「It’s all in the game」(テレビ東京系アニメ「BORUTO-ボルト- NARUTO NEXT GENERATIONS」オープニングテーマ)をリリース予定。

*6/30(土) ESPエンタテインメント大阪(大阪)にてライブ予定。
【Official website】http://www.qyoto.jp

□ dps(読み:ディーピーエス)
木村涼介(きむらりょうすけ/Vo)、森丘直樹(もりおかなおき/Gt)、安井剛志(やすいつよし/Ba)、川村篤史(かわむらあつし/Dr)からなる4人組ロックバンド。dpsは「d-project special」の略。大阪を拠点に活動を続ける若手ミュージシャン達が集結し、始まった“d-project”の第1弾作品である「d-project with ZARD」(ゲストボーカル:大黒摩季)のレコーディング時に集められたスペシャルメンバーを中心に2017年結成。TOWER RECORDS 関西3店舗限定リリースの1st EP「Begins with Em」、2nd EP「いっそ全部ぶっ壊して、真っ逆さまに落ちていって」では、インディーズデイリーチャート全店1位を記録。若干20歳の木村のパワー・ヴォーカル、森丘直樹の超絶早弾きギター、安井と川村の鉄壁のリズム陣、ハードロックを基調とした正統派ロックバンド。

*6/22(金)GROWLY(京都)にてライブ予定。
【Official website】http://d-p-s.jp

□ CROSS LORD(読み:クロスロード)
Motoki(基/Vo,Gt)、Takatora(尚虎/Gt)、Ayumu(歩夢/Ba)からなる滋賀県出身ロックバンド。
平均年齢20才、深みあるMotokiのボーカルとTakatoraとAyumuが奏でるタイトなバンドサウンド、そしてキャッチーなメロディーが交錯する新世代のパワーロック・バンド。

*6/30(土) B-FLAT(滋賀)にてライブ予定。
【Official website】http://crosslord.jp

□砂糖ココアとHinawa銃(読み:サトウココア ト ヒナワジュウ)
種子島出身の砂糖ココア(Vo)を中心に、彼女の出身地からモチーフを得たバンドHinawa銃からなる。Hinawa銃のメンバーは、itsuka(Gt, Cho)、かきぎこころ(Ba)、北川加奈(きたがわかな/Key, Cho)、安部智樹(あべともき/Gt)。2017年結成。華やかなビジュアルとは裏腹に、ヘビー&ワイルドに女心を伝えるビター系ロックバンド。

*ライブ情報はHPをチェック。
【Official website】https://hinawaju.wixsite.com/hinawaju

■DFT(= Dojima Forum Team)とは
大阪キタ・中之島に位置する多目的ホール「堂島リバーフォーラム」が、関西発の新しい音楽の才能を全国に送り出すために立ち上げたプロジェクト。ここから新しい才能を発掘し、ホール、出演者、主催者が一丸となって全国区となるアーティストを紹介、日本の音楽シーンの再復興を促していこうという試みである。
*DFT official site:http://dojimaforumteam.jp
*DFT LINE@:@dft_info
*DFT Twitter:@DFT_INFO
*DFT facebook:https://www.facebook.com/DFT-615042385522416/


2018年05月29日(火)

[Maki Ohguro 2018 Live-STEP!!
〜 Higher↗↗Higher↗↗中高年よもっと熱くなれ!! Greatest Hits+ 〜 FINAL SEASON] 2018.5.8 @中野サンプラザ LIVE REPORT

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2016年8月に6年間の病気療養からアーティスト活動を再開、同年10月「札幌・ニトリ文化ホール」での単独ライブで完全復活を果たした大黒摩季。その後2017年2月から全国47都道府県を全て廻るツアーをスタート。Season 1(2月〜6月まで21公演)、Season 2(9月〜12月まで26公演)と行ない、その間7月には故郷・北海道を巡る「北海道ドリームツアー」(7公演)、12月には東京、大阪ビルボードや名古屋ブルートで開催した大人テイストなライブ「LUXURYツアー」(12公演)も開催。そして今年に入り、Season 3(1月31日〜4月1日まで 19公演)を見事完走し、4月11日からFINAL SEASONへと突入した。
今回のツアーは「全国に自ら挨拶に出向きたい」という思いから地方都市中心のツアーとなったが、このFINAL SEASONでは東京、大阪、名古屋といった全国主要都市で12公演を開催。そしてついに5月26日 沖縄市民会館でのステージをもって、1年3カ月に及ぶ 計85公演のロングツアーが幕を閉じた。
music freak pressでは、全国47都道府県ツアー&25周年の締めくくりとなったFINAL SEASONより、5月8日(火) 東京・中野サンプラザで行われたステージの模様をレポートする。

2days開催された中野サンプラザ公演。前日に続き生憎の雨にも関わらず、会場に詰めかけたファンはお揃いのグッズTシャツを着て笑い合ったり、大黒の写真パネルと並んで記念撮影をしたり、実に楽しそうで開放的な雰囲気だ。年配のファンから、"中年だけじゃなく、中高年も仲間に入れてください!"という声が上がり、FINAL SEASONよりツアータイトルが「中年よ熱くなれ!!」から「中高年よ熱くなれ!!」に変わった今回のシリーズ。確かに中高年世代が中心だが、10代、20代の姿も見受けられ、場内は始まる前からとにかくものすごい熱気に包まれていた。
開演の18:30が訪れ暗転すると大歓声が沸き、デビュー曲「STOP MOTION」のBGMと共に25年間の軌跡を辿る映像が次々と映し出された。懐かしい映像から未公開の貴重映像まで満場の視線を釘付けにし、ライブへの期待を一気に煽っていった。そしていよいよ幕が上がり “TOKYO〜!”という大黒のロックな雄叫びを合図に客席は早くも総立ちに! ライブは“すべてを肯定して前向きに行こうよ!”というメッセージが込められた「IT’S ALL RIGHT」からスタートした。その後はヒットシングル最大級メドレーへ! 「DAKARA」「チョット」「別れましょう私から消えましょうあなたから」「あなただけ見つめてる」などなど、どの曲もイントロが流れた瞬間に大きな歓声が上がる。25年以上もの長い間アーティスト活動を続けてこられるだけでも難しい時代に、誰もが口ずさめるヒット曲をこんなにも数多く持つアーティストは希有な存在である。しかも懐かしいのに古臭さを全く感じさせない、音楽の本質を宿した楽曲たちに圧倒されながら、変わらぬパワフルなヴォーカルに魅了されていった。バンド・マスターでもあるギターの原田喧太をはじめ、ドラムの真矢 (LUNA SEA)、ベースの徳永暁人 (doa)、キーボードの柴田敏孝、サックスの竹上良成、パーカッションのスティーヴ エトウ、コーラスの原田由佳、光永泰一朗といった一流ミュージシャンたちによる躍動感溢れる演奏も実に素晴らしく、客席は序盤からクライマックスさながらの盛り上がりを見せた。
怒濤の9曲連続ヒットメドレーを「永遠の夢に向かって」で盛大に締め括った後、この日初めてのMCへ。

「こんばんは、大黒摩季です! FINAL SEASONへようこそ! 今日は25周年ということで私から皆さんに感謝の気持ちをお伝えしていこうと思います。次にお届けするのは、ドラマ「味いちもんめ」の主題歌だった曲。あの頃の私たち……女子は婚活をするべきか、キャリアで頑張るべきかと「夏が来る」がグザグザ刺さる年頃で、男性陣はバブルがはじけかかって、この会社安定していそうで危ないかな? もうワンチャンス望むべきかな? そんな時、側にあった曲だそうです。今日はあの頃を思い出してこの曲に話かけてみてください。」

そう語り、1996年に発表した「あぁ」を披露した。続いて明治安田生命のコーポレートソングとして書き下ろした新曲「笑顔のトビラ」。ベースの徳永と制作したという今作について大黒は、
「大人になるとなかなか全開で笑うことがなくなりますね。人を笑わせたり、受け止めるばかりで。今日は是非ハートの扉をいっぱい開けて、固まった表情筋をパカッと開けて、そして笑顔の扉が開いたら、涙の扉、心の扉、2、3枚開けさせていただきますので、そこから先はこの素晴らしいミュージシャンたちのいい音に身を任せて、羞恥心なんか忘れて笑顔で楽しんでください!!」
と言って、キュートなダンスを交えながらハッピーオーラ全開で歌い上げた。

大黒が一旦ステージを後にすると、バンドによるアーバンな雰囲気たっぷりのジャジーな演奏によってそれまでの空気を一変させた。しばし豊潤な音に身を委ねクールダウンしたところでライブは中盤へ。ステージ後方から強い光が放たれ、その中からフォーマルなロングドレスを纏った大黒の姿が浮かび上がった。ゆっくりとステージ中央のスタンドマイクへ進み、クールに歌い出したのはゴスペル調のバラードナンバー「Lonely Child」だ。ソングライティングに定評のある彼女だが、最大の魅力はやはり何と言ったってその歌声にある。この日一番の聴かせどころとなった圧巻のヴォーカルで、シンガー大黒摩季の真骨頂を見せつけてくれた。
感動の余韻に浸る場内に、すぐさま鳴り響く心臓の鼓動音。ステージを覆い尽くす幕が降りてきて、そこにまるで時空を超えるかのような眩い光が映し出された。自伝的歌詞で自らを鼓舞するような楽曲「LIFE 〜EPISODE1〜誕生〜」と共に、スクリーンには大黒が誕生した1969年から現在までを辿るような写真が投影され、それがステージで歌う大黒の姿とシースルーで重なるという、幻想的かつ壮大な演出で魅了してくれた。

さあ、ここからはノンストップで駆け上がる「大人の体育の時間」セクションへ! まずは復帰後最初の新曲として放った「HIGHER↑↑HIGHER↑↑」。キーボードはショルダータイプを肩から掛け、コーラス隊と共にステージ前方へ。ギター、ベースは左右のお立ち台に昇り激しくアクション。客席ではタオルが旋回し、熱風が巻き起こった。続く「ゲンキダシテ」からは、先ほどまでのサックスにトランペットとトロンボーンも加わり大々的にホーンセクションを導入。より煌びやかで力強いサウンドで高揚感を煽りまくる。さらに最新シングル「Lie,Lie,Lie,」では、大黒が講師を務める東京スクールオブミュージック&ダンス専門学校の生徒がダンサーで登場!バブリーダンスで話題になった登美丘高校ダンス部も顔負けのフレッシュな踊りで盛り上げてくれた。大黒のヴォーカルもさらにパワーを増し、「さぁここからもっと熱くなりたいかい? まだまだ熱くなれるかい?」と煽り立て「熱くなれ」へ。気迫溢れるハイトーンヴォイスに、全力でリアクトするフロア。濃密な時間が刻まれていく中、さらに「夏が来る」「いちばん近くにいてね」へと、時代を彩り、今も尚色褪せない名曲が続いていった。「夏が来る」では、“みんなの夏はきっと来る! 絶対来るからね、大丈夫!!”と、摩季姉らしい人間味溢れるメッセージも。「喋り過ぎて時間が押すとスタッフから怒られちゃうんで!」なんて中盤のMCで話していたが、彼女から放たれる言葉、生き様そのものに魅了されるファンも多い。このライブでも彼女の豊かな人間性が垣間みれる場面が随所にあった。豪快に、痛快に、不屈のロック魂を輝かせながらライブはさらに熱を帯びていき、ラストは大黒らしい拳振り上げ系ナンバー2曲を投下! 活動休止前にリリースした最後のシングル曲「Anything Goes」、そして締めは初期のアルバム人気曲であり、彼女を象徴するようなロックチューン「ROCKs」で、見渡す限りのロック空間に染め上げ、本編の幕を閉じた。

会場中に鳴り響くアンコールの声。疲労さえも謳歌するような充実感に満ちた笑顔が咲き誇る中、ツアーTシャツに着替えた大黒が先陣を切ってステージに戻ると、バンドメンバーを1人1人愛をもって紹介しながら呼び込んでいった。そして……

「今日は本当にありがとうございました。あの頃の大黒摩季に、私、似てましたかね? 年を取ったとか言わないでくださいね(笑)。
今日は皆さんも少年少女のように楽しんでくださっているのが、とっても嬉しかったです。私たち大人が、こんないい顔になれる場を私は作っていきたいと思っています。そして、皆さんが色んなことに怖がらずに挑んでいけるきっかけになればいいなと思っています。
もう歌えないんじゃないかと諦めかけた時、「歌いにおいでよ」と最初に声を掛けてくださった吉川晃司さんや、ここにいるメンバーたち、今日会場に来てくれている(藤原)紀香と(片岡)愛之助ちゃんを始め、色々な方に支えられ、そしてファンの皆さんにもう一度大黒摩季にしてもらいました。そんな私の誓いの歌を作りました。聴いてください。」

そう語り、新曲「Because, you…」を届けた。万感の想いを注ぎ込んだ歌声を響かせた後、「歌わせてくれて、ありがとうございました。」と、深々お辞儀する彼女に、温かい拍手がいつまでも続いた。
しばらくその余韻に浸った後は、お待ちかねのアンセム曲「ららら」。再び東京スクールオブミュージック&ダンス専門学校の生徒も加わり、全員で大合唱。途中大黒はステージを降り、客席を歩きながらの熱唱も。車いすの方に用意された観覧席にも足を運び、熱い握手を交わした。
そしてラストは、“音楽のタイムマシーンに乗って、いつでも自由になっていきましょうという曲! 元気がない時、この曲を思い出してください!”と言って、ツアーメンバーでレコーディングして作ったという新曲「CRASH & RUSH」を披露した。華やかなホーンセクションがフィーチャーされた力強く晴れやかなロックチューンに、情熱的なシンガロングが巻き起こり、至上の風景を描きながらおよそ3時間に及ぶライブはフィナーレを迎えた。

300万枚のセールスを記録した初のベストアルバム『BACK BEATs #1』のラストを飾った「ROCKs」について、1995年のリリース当時彼女は、“「世界を変えるのさ」という言葉が好きだからこの曲を最後に持ってきました。いつも攻めていたいというか、新しいものに挑戦する自分でいたいということは、「世界を変えるのさ」そのままじゃないですか”と、語っていた。
あれから20年以上の時が経ち、様々な経験や挑戦をし、数々の成功、そして人知れず後悔や挫折も味わってきたであろうアラフィフとなった大黒摩季。今日のステージにはあの頃と何も変わらない、自らの夢や信念に向かってがむしゃらに挑み続ける彼女の姿があった。
復帰後半年足らずで全国ツアーをスタートさせ、85本に及ぶツアーをやり抜き、更なる進化を遂げた彼女が、今後シンガーソングライターとしてどんなメッセージを歌に乗せ、新たな世界を切り開いていくのか。大いに期待が高まるところだが、まずは限界超えのロングツアーを見事完走させたことに心から拍手を送りたい。
(掲載写真は5/26 沖縄・沖縄市民会館の様子)

Text by music freak magazine編集部

〜ライブ後に届いた、大黒摩季コメント〜

「まずは何より、このツアーに関わりご尽力をくださった皆様に、心より深く感謝します!
1年3ヶ月に渡り、全国47都道府県を回りきり、自己最高85本のライブをやり遂げたことが、自分でも信じられません!
それは、きっと復帰をした時、ライジングサン・ロック・フェスティバルのステージでホーム・北海道のお客様に『私を大黒摩季にしてください!』と叫んだ瞬間から日本国中の大黒摩季ファンの皆様が85本全ヶ所で思い思いの大黒摩季を期待し望んでくださった . . . その思いに答えようと、私自身、ただひたすら一心にその大黒摩季を目指してきたからだと思います!
そして、スタッフやマスコミの方々、すべての皆様が同じようにたくさんの期待を込めて盛り上げてくださったお陰で、“小さな悟空” が ”スーパーサイヤ人” になれた”のだと思います!
歌を失い、一時期、女として未熟過ぎる自分が大嫌いだったですけど、48才病み上がり、ここまでの偉業を達成できて、今までの人生の中で今の自分が“一番大好きです!”
感無量 . . . 大黒摩季!!」


<SET LIST>
M-1 IT’S ALL RIGHT
M-2 DA・KA・RA
M-3 チョットRA
M-4 別れましょう私から消えましょうあなたから
M-5 Harlem Night
M-6 あなただけ見つめてる
M-7 白いGraduation
M-8 ネッ! 〜女・情熱〜
M-9 アンバランス
M-10 永遠の夢に向かって
M-11 あぁ
M-12 笑顔のトビラ(新曲)
M-13 Lonely Child
M-14 LIFE
M-15 Higher↑↑Higher↑↑
M-16 ゲンキダシテ
M-17 Lie,Lie,Lie,
M-18 熱くなれ
M-19 夏が来る
M-20 いちばん近くにいてね
M-21 Anything Goes
M-22 ROCKs
(ENCORE)
EN-1 Because, you…(新曲)
EN-2 ら・ら・ら
EN-3 CRASH & RUSH(新曲)

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大黒摩季
1年3ヶ月におよぶ全国47都道府県ツアー・85本を完走!
同時に、25周年ファイナルを記念して6ヶ月連続の新曲配信スタート!


4月からのファイナル・シーズンのアンコールで披露された新曲「Because...You」「CRASH&RUSH」が5/27より、25周年ファイナル記念として配信リリースされた。また、この後、6ヶ月連続での新曲配信が決定しているという。

アンコールの1曲目で演奏された「Because...You」は、TUBEの春畑道哉がアレンジを担当した壮大なバラードで、春畑自身による感動的な泣きのギター・ソロが印象的な曲だ。歌詞には、未来に対してポジティブに生きようというメッセージが込められている。
もう1曲の「CRASH&RUSH」は、サポート・バンドのギタリストでバンド・マスターでもある原田喧太と大黒摩季が共同で作曲、マニュピレーターの下田泰基も加えたRockin' Mamaがアレンジを行い、ブラス・アレンジは同じくサックスの竹上良成が担当。コーラスは、70年代ウェストコースト・サウンドを彷彿させる3ピース・ヴォーカル・バンドdoaのハーモニーをフィーチャーし、「CRASH&RUSH feat. doa」としてリリースされる。
“自由を謳歌しよう”をテーマに、70年代なテイストが織り込まれた歌詞にも注目だ。

また、シングルとして配信されるこの2曲には、ライブで聞いて、さらにはカラオケで盛り上がって欲しいという大黒摩季の希望で、それぞれ「カラオケ」も同時配信される。

病気療養から復帰して2年。ライブとともに全国を走り抜け、25周年という節目を終えて、ここから未来へ向けてさらなる進化を遂げる大黒摩季 . . . そのエネルギッシュでパワフルな活動は、2020年のオリンピックイヤーを前に盛り上がる日本を一層喚起し、さらには自身の30周年、50周年へと繋がっていくはずだ!

配信リリースに関する詳しい内容は、リリース&ライブ情報ページをご参照ください。
http://www.mfmagazine.com/press/rele_live/


2018年05月21日(月)

植田真梨恵[Live of Lazward Piano "bilberry tour" Special Edition !] @ Motion Blue yokohama 2018.4.29 LIVE REPORT

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植田真梨恵(歌とアコギ)が、西村広文(ピアノ)と共に繰り広げるLazward Piano Tourが、約2年ぶりに2月3日の札幌KRAPS HALLから、3月24、25日の東京グローブ座まで全国12カ所で行われた。これまでの同ツアーの中で最長となった今回のツアータイトルについて本人は、「“Lazward Piano”は青い炎のように、静かだけど、とても強く燃え盛っているイメージで付けていますが、今回のツアータイトルにも付けたビルベリーは、(通常の)ブルーベリーよりも小さくて、見つけづらくて、栄養価がとても高くて、育てづらい。見つけたらとってもラッキーなブルーベリー(の1種)です。1つ1つのライブがそんなプレシャスなライブになればいいなと思って“bilberry tour”と付けました。」と、コメント。その言葉通り、各会場ごとに一夜限りの特別で濃密な時間が刻まれていった。
そして4月には愛知、大阪、神奈川で各会場2公演ずつのSpecial Edition!が開催された。今回は神奈川・Motion Blue yokohamaで行われた1st Stageの模様をレポートする。

GWに突入し、初夏を思わせるような快晴となったこの日、Motion Blue yokohamaに集ったオーディエンスはいつも通り植田と同世代と思しき男女に加え、40〜50代くらいのスタイリッシュな大人世代の姿も多く見られた。場所柄ということもあるだろうが、彼女のライブパフォーマンスが幅広い世代に高く評価されてという事実も否めないだろう。
ここMotion Blue yokohamaでは一昨年にもLazward Piano“Old-fashioned.” Special Edition!が開催され、その時はビートルズの「イエスタデー」や、ミュージカル「アニー」の曲「トゥモロー」の洋楽カヴァーもラインナップするなど、新作を冠したアルバムツアーとは一種異なるセットリストや、Lazward Pianoならではのスペシャルなアレンジにも毎回興味をそそられる。今回はいったいどんなステージが準備されているのか、ワクワクしながら開演の時を待った。
そしていよいよ16時を迎え、2人揃ってステージへ。柔らかな照明に包まれたステージ上、西村の静かなピアノと自身のアコギの音色に身を委ねるように、目を瞑りながら歌い出したのは未発表曲「bilberry song」だ。会場全体が一瞬にして2人が生み出す世界へと引き込まれていった。その後はセンシティブでありながら力強い歌声が感性に訴えかけた「夢のパレード」、アコースティックライブでお馴染みの「よるのさんぽ」では大きな手拍子を受けながら気持ち良さそうに伸びのある歌声を響かせた。そしてキュートで小洒落たナンバー「パエリア」へ。この曲は西村が植田の作品で初めてコーラスも担当した楽曲だが、ライブでもぴったり息の合ったユニゾンコーラスで魅了してくれた。
4曲が終わったところでMC。

「Motion Blue yokohamaへお越しの皆さま、ようこそ。ひとまず前半ではbilberry tourで印象的だった曲をお届けしていこうと思います。」

と告げて、地元・久留米の伝統的工芸品「久留米絣」の魅力を紹介するPR動画(ショートムービー)の主題歌に起用された新曲「勿忘にくちづけ」へ。一昨年くるめ大使に任命された植田が、念願の音楽で故郷に貢献することになった特別な一曲である。ふと懐かしい景色に思いを馳せてしまう、そんなノルタルジックでエモーショナルな音像が深く余韻を残すナンバーだ。(今作は、チョーヤ「夏梅」CMソングに抜擢され、7月25日に8thシングルとしてリリースされることが5月15日に発表された。)
しかしすぐさま、植田とファンとを繋ぐアンセム曲「サファイア!」で空気は一変。ダイナミックなピアノに情感豊かな力強いヴォーカルが絡み合い客席を飲み込んでいった。こうした絶妙な緩急に揺さぶられながら、オーディエンスは至福の時を堪能している様子だ。

「Lazward Pianoは“青”がテーマとお話しましたが、Special Edition!は1st、2ndと2回あるのでそれぞれにテーマを設けました。ピアノは黒と白の鍵盤で出来ていることにちなんで、「白」と「黒」です。まさに今窓の外は白く輝いていますが、1stステージは「白」がテーマです。とてもお天気の良い横浜でめちゃくちゃ気持ちいいGWの今日、こんな感じでSpecial Edition!をお送りするのは今回が初めてです。白いお昼間に、白い1stステージをお楽しみください。」

ここから休む間もなく5曲を続けて披露。ライブ後に気づいたのだが、
「S・O・S」……白い鳩、「ハイリゲンシュタットの遺書」……白い部屋、「白い月」……白い月、「くちびるの奥」……白状、「ダイニング」……ミルクの海、霧の中といったように、中盤はテーマに沿って「白」と連動した歌詞が登場する楽曲がセレクトされていた。こうした自由度の高い選曲もこのツアーならではである。
歌とギターとピアノというミニマムな構成を生かした大胆かつ独創性溢れるリアレンジと、それを可能にする演者2人の高い力量によって、どのような曲構成でも観客を飽きさせることなく心をがっしり捉えて離さない。このシリーズが2013年以降ほぼ毎年恒例となり、規模が拡大していっているのも頷ける。

「残すところ2曲となりました。今回のツアーは本当に沢山の所を廻って、今までで一番濃厚なLazward Piano Tourになりました。今日こんな良い日に皆さんと会えてとっても嬉しかったです。またこれからも私は、音楽に触れて新しく色んなものを作っていきたいなと思っています。たまにそれがどんなものか、自分で想像がつかなくなったり、"好き"ということに対してもなんだか謎めいてくる時がありますが、色々と距離を保ちながら自分の一番大切なものを大切にできるよう、一番美しいと思える道を行けるよう、そんな気持ちを抱えて始めたLazward Piano "bilberry tour"でした。
bilberry tourが始まる前にLINE LIVEで配信をして色んなカヴァー曲を珍しくお届けしたんですけど、その中でも演奏して、今回の「白」と「黒」というテーマにも合っていて、ピアノがとっても印象的な曲を特別にお届けしたいと思います。」

そう語り、矢野顕子の名曲「ひとつだけ」のカヴァーを披露した。このナンバーは忌野清志郎とのデュエットヴァージョンも非常に有名で、忌野とのヴァージョンでは一人称が「わたし」から「ぼく」に、また「してほしいの」が「しておくれ」に変わっている。さらにオリジナルの「白い扉」という歌詞部分を、忌野が「黒い扉」に歌詞を変更して歌っており、そんなところから今回の「白」と「黒」というテーマに沿った選曲になったのだろう。
そしてラストは、植田のピアノベースの作品を代表する1曲とも言える「朝焼けの番人」を渾身の歌声で届け、本編の幕を閉じた。

盛大なアンコールを受け、再び姿を見せた植田はステージに上がるなり、「いい日ですね!」と、満面の笑顔を咲かせた。そして、「あっという間でしたね。また皆さんとライブで会えることを楽しみにしています。私、植田真梨恵はこの夏でインディーズデビュー10周年になります。これからもますます頑張っていこうと思いますので、また皆さんも頑張って、お互いに頑張った交差点でお会いしましょう! どうもありがとうございました!!」

歓喜に湧く満場のフロアにこの日最後に送られたのは、1944年にドリス・デイが歌って大ヒットさせた洋楽「センチメンタル・ジャーニー」だ。途中オリジナルのメロディと日本語の歌詞を加えた植田オリジナルヴァージョンで披露してくれた。小粋でエレガントなピアノと、軽快なアコギに、カズー(口にくわえて声を発し共鳴、振動させて鳴らす楽器)も加わり雰囲気たっぷり。まさに港を行き交う人々の出会いや別れ、旅立ちを静かに見守り続けた横浜赤レンガ倉庫に佇むMotion Blue yokohamaにぴったりなセンス溢れる選曲と情緒溢れる歌声に酔いしれるオーディエンスたち。この上ない心地よさに包まれながら1stステージはエンディングを迎えた。

文中でも少し触れたが、新曲「勿忘にくちづけ」が、前作「REVOLVER」から約1年振り、8枚目のシングルとして7月25日にリリースされる。「人から人へと受け継がれていくものを思って作った」という今作は、2016年の絢香、2017年の平井堅に続き、この夏チョーヤ「夏梅」のCMソングに起用されることになり、楽曲と共にその存在にますます注目が集まる植田真梨恵。7月にはインディーズデビュー10周年のアニバーサリーライブも予定されている。
自らの足で踏み固めてきた盤石な地盤を支えに、もっともっと遠い先の未来へ前進し続ける彼女の夢、音楽をこれからもずっと見守り続けたい。

Text by music freak magazine編集部

[SET LIST]
1 bilberry song
2 夢のパレード
3 よるのさんぽ
4 パエリア
5 勿忘にくちづけ
6 サファイア!
7 S・O・S / 横浜用選曲
8 ハイリゲンシュタットの遺書
9 白い月
10 くちびるの奥
11 ダイニング
12 ひとつだけ / カバー
13 朝焼けの番人
(Encore)
14 センチメンタル・ジャーニー

【リリース情報】
8th Single『勿忘にくちづけ』(読み:わすれなにくちづけ)
2018年7月25日(水)発売
1.勿忘にくちづけ
2.雨にうたえば
3.distracted
4.勿忘にくちづけ -off vo.-
all songs written by 植田真梨恵

□初回限定盤 <CD+DVD>
¥1,852(Tax out) / GZCA-4152
初回限定盤 特典DVD
・まわりくるめロケ
・「勿忘にくちづけ」- Live of Lazward Piano ”bilberry tour” 2018.3.24 東京グローブ座 -

□通常盤 <CD ONLY>
¥1,200(Tax out) / GZCA-4153
通常盤封入特典
スペシャル映像が見られるパスワード封入

→ M1「勿忘にくちづけ」
チョーヤ「夏梅」CMソング
WEBムービー「Kurumekasuri Story お伝さん~久留米かすり物語」主題歌

【ツアー情報】
indies 10th ANNIVERSARY LIVE 「loadSTAR」
2018.7.21 (土) 大阪・Shangri-La
OPEN 18:00 / START 18:30
(問) Shangri-La 06-6343-8601

2018.7.30 (月) 東京・新宿ReNY
OPEN 18:15 / START 19:00
(問) 新宿ReNY 03-5990-5561

TICKET
¥4500 (税込 / オールスタンディング)
†入場時別途ドリンク代必要
†整理番号順の入場となります。
†未就学児入場不可

チケット一般発売日 2018年6月30日(土)

【イベント出演情報】
6月3日(日)SAKAE SP-RING 2018
8月13日(月)なんばHatch

【ラジオレギュラー情報】
番組名 「TOKAIRADIO × TSUTAYA LIFESTYLE MUSIC 929」
放送局 東海ラジオ (AM1332kHz、FM92.9MHz、radiko.jp)
植田真梨恵担当 毎週火曜26:30~27:00
メール marie@tokairadio.co.jp
http://www.tokairadio.co.jp/program/lifestylemusic929/

【植田真梨恵オフィシャルYouTube チャンネル】
https://www.youtube.com/user/uedamarie
【植田真梨恵オフィシャルサイト】
http://uedamarie.com/
【植田真梨恵オフィシャルブログ】
http://lineblog.me/uedamarie/
【植田真梨恵twitter】
@uedamarie