ライブレポート♪

2018年12月06日(木)

Beingブーム再来!?? DAIGOによって蘇る神曲達!!! DAIGO Beingカバーアルバム「Deing」リリースイベントで 森友嵐士(T-BOLAN),池森秀一(DEEN)と奇跡のトリプル共演!!

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2003年、『DAIGO☆STARDUST』としてのメジャーデビューから15年。
今年、ソロデビュー15周年を迎えたBREAKERZのボーカリストDAIGOが12/5(水)にBeingカバーアルバム「Deing」(※読み:ディーイング)をリリースした。
DAIGOが所属するレコード会社「Being」の創立40年と、DAIGOが40歳を迎えた今年、2018年。運命的な巡り合わせとなった“究極アニバーサリーイヤー”にDAIGOが届けるのは、「Being」を代表する数々の大ヒット曲のカバーアルバムになっている。

リリース日当日にはお台場 ヴィーナスフォート2F教会広場にて発売を記念したミニライブを開催。この日は、ゲストとして今回のアルバムでコラボをした、森友嵐士(T-BOLAN)、池森秀一(DEEN)といった、収録楽曲のオリジナルアーティストと共に、ステージの上でも究極のコラボが実現した。奇跡のトリプル共演を楽しみに今か今かと、約800人ものファンが集まり、イベント開始前から場内は賑わいを見せていた。

開演18:00を迎えると、DAIGOがステージの正面扉より登場!大きな歓声に包まれる中、1人目のゲスト、DEENの池森秀一を迎え「このまま君だけを奪い去りたい」をデュエットで熱唱。DAIGOは、今回デュエットできたことに対して、正直な話、「DGDKF」(=DAIGO大興奮)と素直に感想を述べるとDEENの池森は「NPV」(=Nice Passion Vocal)とDAIGOのボーカルを称賛した。
そして、2人目のゲスト T-BOLAN 森友嵐士を迎え、TVでもデュエットしたことのある「離したくはない」を生演奏で熱唱。DAIGOは、「TBSK」(=T-BOLAN最高!)と興奮をあらわに今回の再会を喜んだ。
そして、ラストではアルバムでも参加したギターの森丘直樹(dps)とコーラスの図画泉美をステージに呼び、全員で「果てしない夢を」を一夜限りで初披露!
DAIGOは、「TDD」とDAI語を言うや否やDEENの池森が「T-BOLAN、DEEN・・・」と途中まで答えるとDAIGOは「当てるなら最後まで当ててください」とツッコミを入れると、会場中笑いの渦に包まれた。
「T-BOLAN、DEEN、DAIGO、最高!!」と叫ぶと会場から大きな拍手が沸き起こった。
90年代に席巻した数々の名曲は今日ここで新たに生まれ変わり次の世代へと歌い継がれて行く...
まさしく新しい歴史の1ページが生まれた瞬間だった。

<RELEASE>
DAIGO
Beingカバーアルバム「Deing」 (※読み:ディーイング)
2018年12月5日(水)Release!!


<収録曲>(※全形態共通)
1.世界中の誰よりきっと
2.もっと強く抱きしめたなら
3.突然
4.永遠
5.離したくはない Guest Vocal 森友嵐士(T-BOLAN)
6.君が欲しくてたまらない
7.あなただけ見つめてる Guest Vocal 大黒摩季
8.甘い Kiss Kiss
9.このまま君だけを奪い去りたい Guest Vocal池森秀一(DEEN)
10.Secret of my heart
11.果てしない夢を 森友嵐士(T-BOLAN),大黒摩季,池森秀一(DEEN)&DAIGO

◇初回限定盤A(CD+DVD)
品番:ZACL-9107
価格:3500円(税込) 3241円(税抜)
【特典DVD】
「もっと強く抱きしめたなら」Music Clip+Music Clip Off Shot

◇初回限定盤B(CD+DVD)
CD 共通楽曲
品番:ZACL-9108
価格:4300円(税込)3981円(税抜)

【特典DVD】
DAIGOソロデビュー15周年記念ライブ
【DAIGO VS DAIGO☆STARDUST】LIVE SELECT
「ら・ら・ら」 Being Special Guest大黒摩季
「Secret of my heart」Being Special Guest 倉木麻衣
「離したくはない」Being Special Guest 森友嵐士 (T-BOLAN)
 
◇通常盤(CD ONLY)
品番:ZACL-9109
価格:2700円(税込) 2500円(税抜)

<封入特典>※通常盤のみ
※初回生産分のみ「DAIGOカード(全4種の内ランダムで1枚封入)」

[EVENT]
DAIGO カバーアルバム「Deing」リリース記念イベント 開催決定!
イベント内容:ミニライブ&特典会

□2018年12月6日(木)大阪・アリオ八尾 1F レッドコート 18:00 START
□2018年12月8日(土)神奈川・テラスモール湘南 1F そらかぜステージ 12:00 START
□2018年12月8日(土)東京・ダイバーシティ東京プラザ 2F フェスティバル広場 17:00 START
□2018年12月9日(日)愛知・プライムツリー赤池 1F プライムホール 12:00 START

[LIVE]
DAIGO ソロデビュー15周年記念ライブツアー“Deing”
□2018年12月15日(土)大阪・バナナホール
□2018年12月16日(日)愛知・名古屋ReNY limited
□2018年12月24日(月・祝)東京・神田明神ホール
※チケット一般発売中!

■Total Information
DAIGO Official Site http://daigo-official.net
BREAKERZ Official Site http://breakerz-web.net/
BREAKERZ Official Twitter:@BRZofficial0725 http://twitter.com/BRZofficial0725
BREAKERZ Official Facebook:http://www.facebook.com/breakerz.official


2018年11月16日(金)

「たったひとりのワンマンライブ vol.3“good-bye stereotype”」 2018.11.4 @東京Club eX LIVE REPORT

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 植田真梨恵が2015年以来、自身3度目となる「たったひとりのワンマンライブ」を開催した。前回は東京、大阪の2公演だったが、今回は全国9カ所9公演、地元福岡県久留米市でも初のワンマン開催という彼女自身にとっても特別なツアーとなった。
 東京で迎えた千秋楽に選ばれたのは、前回の東京公演同様、品川にある「東京Club eX」。重厚感に溢れ趣きたっぷりのここ「東京Club eX」は、円形ホールの中央にステージが設けられていて、バックステージに続く花道を避けたほぼ360度ステージを囲むように客席が並べられている。2階にはバルコニー席。四方八方からの視線を受けながらパフォーマンスをするという個性的な形状になっており、演者の実力が必要とされる会場といえるだろう。
 今回のツアーは自身のバースデーとなる9月22日からスタート。「新しい年齢になってアップデイトした植田真梨恵がお届けするライブ」とMCで自らも語っていた通り、7月に行われたインディーズデビュー10周年記念ライブの成功を経て、またひとつ成長した彼女が歌とアコギのみで挑むワンマンショーである。

 開場と共にみるみる埋め尽くされていく客席。中央ではMartinとGibsonの2本のアコースティックギター、マイクスタンドと椅子、ツアーロゴを乗せたステージがゆっくりと旋回している。
 開演時間17時半を迎えるとゆっくり場内の照明が落ちていき、ミュージカル映画「雨に唄えば」の主題歌のBGMに乗って、軽いステップを踏みながら花道を進む植田。ふんわりとした赤のロングワンピースに白いスニーカー、最新の宣材写真よりも伸びたミディアムヘア、フェミニン&ガーリーな装いはこの会場によく似合っている。
 椅子に腰掛けると、手に取ったGibsonの弦を静かにつま弾き、そして「はっ」と大きくひと息を吸い込んで1曲目「アリス」へ。ピタリと時が止まったかのように彼女を注視するオーディエンス達。静寂の中、懐の深い歌声がじんわりと場内を満たしていく。そして早くも2曲目に「夢のパレード」をドロップ。心を突き動かし感動を与えてくれるパワーソングだ。旋回するステージ上で3曲目「a girl」まで歌ったところでこの日初めてのMCへ。
 「お越し頂いた皆さん、どうもこんばんは植田真梨恵です。この会場は360度囲まれた形でお楽しみ頂く会場です。私が背を向けている時間もあるかもしれませんが。」と言って、椅子に座ったまま仰け反って背後を逆さまに覗き見るチャーミングな仕草を見せると、場内から思わず笑いが起こった。そして、「皆さん平等に楽しんで頂ければと思います。今日は来てくれてありがとう!」と雄叫びを発して、ロックフィーリング溢れるエネルギッシュな歌声で「砂漠の果てに咲く花」を披露。続いては意表を突いた「kitsch」。インディーズ時代の2ndアルバム『U.M.E.』に収録された懐かしのナンバーでライブではレアな選曲だが、味わい深い良曲なので知らないという方には是非オリジナルもチェックしてもらいたい。続いて圧倒的な訴求力で魅了した2ndメジャーシングル「ザクロの実」。ライブ鉄板曲「よるのさんぽ」ではそれまでの深遠な空気を一掃。再びステージが廻り、観客の手拍子も伴奏に加わって、最後のサビでは「今日はなんかちょっと雨降ったよ」「今日はなんと千秋楽よ」「今日はちょっと目が回りそう」などのアドリブを交えながら客席と賑やかにシンガロング。HAPPYな時間を刻んでいった。
 「今回のツアーは毎週、土日になったら色んな所に出掛けてますって感じでしたけど、後半はわりと畳み掛けで色んな所に行きつつ、歌いまくりつつです。私の地元福岡県久留米市での初ワンマンもあったりしながら、インディーズ10周年の「loadSTAR」をお祝いして頂いてから後の植田真梨恵もこの通り元気にやっております! 」
 いつも通りのフレンドリーなトークを挟みつつ、念入りなチューニング後、どっしりと存在感ある「支配者」を太く芯のある歌声で披露。洒脱なミディアムチューン「雨にうたえば」はちょっぴりアンニュイ雰囲気をプラスしてオリジナルよりもしっとりと。そしてCHOYA「夏梅」のCMソングとしてこの夏を彩った「勿忘にくちづけ」を伸びやかに歌い上げた。さらに「勿忘にくちづけ」の世界観にも通ずる和テイストな新曲「花鬘(はなかずら)」から始まり、「このツアーは弾き語りなので、よりシンプルに皆さんに楽曲をお届けしています。私のテンポだし、その時のキーだし、そこにしかないものでお届けしているライブなんですけど、その中で新曲を他にも持ってきました」と言って、「エニウェアエニタイム」「BABY BABY BABY」を惜しげもなく披露。今後作品化されていくのかなどは不明だが、新境地も垣間みられる非常にクオリティーの高い3曲だっただけに期待が高まった。
 「最近の私は曲を沢山作っています。大人になるほど、まだ成長せねばと思う今日この頃です。若い頃に作った歌を歌います。」そうして届けられたのは5年前に発表された「おおかみ少年」だ。これまでバンド編成、Lazward Pianoバージョンなど色々なアレンジで聴いてきた名曲だが、弾き語り特有の生々しさも格別である。
 さあ、気づけばライブも後半戦。さらに客席を煽るかのように、激しいアコギのストロークと共に熱を増していった「ペースト」、アーティキレーションを自由自在に操り表情豊かに疾走した「RRRRR」、満場の手拍子に後押しされながらアドリヴも交えつつコミカルに盛り上げた「WHO R U ?」、先鋭的ロックナンバー「センチメンタリズム」では照明が点滅する中高揚を爆発させるかのように激しくアクト。会場が一体となって共鳴しているのが伝わってきた。そして本編ラストは感情を強く揺さぶられるバラード曲「さよならのかわりに記憶を消した」でたっぷり余韻を残し、幕を閉じた。

 アンコールに応え、再び登場するなり手に持ったメモを読み上げる植田。そこに書かれていたのは、2019年にLazward Piano Tourが開催決定のニュースと、2018年初めに開催した「Live of Lazward Piano“bilberry tour”」ツアーファイナル東京グローブ座公演が初めてのBlu-rayとしてリリースされるというニュースだ。客席からは歓声が上がり、植田自身も笑顔をほころばせていた。
 「弾き語りツアー勉強になった〜! 私、福岡から大阪に出てきてすぐ16歳の頃、最初は弾き語りやりたくなかったんですよ。でもマネージャーから活動の幅が広がるからアコギ弾きませんかって言われて。そういうイメージの歌手になる予定じゃなかったんですけど、弾けないのは悔しいから練習しようと思って弾き語りを始めました。でも思いのほか楽しいですね。なんでも出来るでしょ。急に小話したりも出来るし、最高だなと思っています。あの頃はまさかこうしてアコギ弾き語りでワンマンをすることになるとは思わなかったんですけど、なんとかかんとかやっています。皆さんのおかげです。ありがとう。」
 と、正直な想いを吐露してアンコール1曲目は「I was Dreamin’ C U Darlin’」をメロウに。歌い終わると再びMCへ。
「皆さんのおかげで今年の秋をしっかり堪能することが出来ました。これからもいいライブをしていくことで皆さんへのありがとうの気持ちを届けていきたいと思っています。それから“たったひとりのワンマンライブツアー”と言っていますが、一緒に作戦練ってくれたり、グッズ作ってくれたり、荷物を運んでくれたり、音や照明の担当の人だったり、スケジュール決めてくれたり、思いの他沢山のスタッフがいます。いつも支えてくれて本当にありがとうございます。またライブで絶対お会いしましょう!」
 最後は全公演のラストを担ってきた再会を願う曲「サイハロー」で、およそ2時間半のステージはエンディングを迎えた。

 2008年のインディーズデビューから今年で10年。あっという間に過ぎ去っていく月日の中で、着実に実力を積み重ね、オリジナリティーを作り上げてきた植田真梨恵。そんな彼女の楽曲や歌声は、いつしか多くの人の日々や人生を彩る大切な存在になっていった。そしてなにより、彼女のライブ(パフォーマンス)には、「一瞬一瞬を、かけがえのない永遠に変える力」が宿っていることを、今日のライブで改めて感じることができた。それは彼女自身の日々のたゆまぬ努力や、音楽に対して真摯に向き合う偽りのない姿勢によって備わっていったものなのだろう。
 3月にはピアニストの西村広文との2人編成で届けられる「Live of Lazward Piano –凍てついた星座-」の開催、そしてMCで「最近沢山の楽曲を作っている」と公言していた所を見ると、来年以降の活動にも期待がもてそうだ。引き続き注目していきたい。

「たったひとりのワンマンライブ vol.3 “good-bye stereotype”」
2018.11.4 東京 Club eX
【Set list】

01.アリス
02.夢のパレード
03.a girl
04.砂漠の果てに咲く花
05.kitsch
06.ザクロの実
07.よるのさんぽ
08.支配者
09.雨にうたえば
10.勿忘(わすれな)にくちづけ
11.花鬘(はなかずら)
12.エニウェアエニタイム
13.BABY BABY BABY
14.おおかみ少年
15.ペースト
16.RRRRR
17.WHO R U ?
18.センチメンタリズム
19.さよならのかわりに記憶を消した
EN-1 I was Dreamin’ C U Darlin’
EN-2 サイハロー

■Live of Lazward Piano –凍てついた星座-について
ピアニストの西村広文との二人編成で2013年よりほぼ毎冬開催されてきた「Lazward Piano」。京都文化博物館など特別な場所で開催されることも多く、今回も長崎市内最大級の洋館で、国指定重要文化財でもある旧香港上海銀行長崎支店記念館や、ステージの背面上部にガラス窓が広がり、文字通り「凍てついた星座」を臨む札幌バプテスト教会の他、ツアーファイナルは植田の活動拠点大阪の歴史的建造物であり、国指定重要文化財でもある大阪市中央公会堂大ホールで行われる。
長い歴史を重ねてきた厳かな建築物の中で、グランドピアノとアコースティックギターと歌声だけで紡ぐ美しい夜になること間違いなしだ。
また、今年年明けに開催された「Live of Lazward Piano “bilberry tour”」のツアーファイナル(東京グローブ座)が、自身はじめてのBlu-rayとして年明けに発売されることも同時に発表された。
こちらについても詳細の発表を待ちたい。

【ライブ情報】
★「Live of Lazward Piano -凍てついた星座-」
◇2019.3.10(日) 長崎・旧香港上海銀行長崎支店記念館

OPEN 18:00 / START 18:30
(問) キョードー西日本 0570-09-2424
◇2019.3.17(日) 東京・日本橋三井ホール
OPEN 16:45 / START 17:30
(問) H.I.P. 03-3475-9999
◇2019.3.21(木・祝) 北海道・札幌バプテスト教会
OPEN 17:00 / START 17:30
(問) マウントアライブ 011-623-5555
◇2019.3.23(土) 大阪・大阪市中央公会堂 大集会室
OPEN 17:15 / START 18:00
(問) サウンドクリエーター 06-6357-4400
※チケット一般発売日 2019年2月9日(土)

★DFT presents 音都 〜NEO ROCK from KANSAI〜
〜出演バンド追加・全10組の出演決定! !〜
日時:2018.11.17(土)
会場:堂島リバーフォーラム
出演:植田真梨恵 / Qyoto / dps / -真天地開闢集団-ジグザグ / 甘い暴力 / RICO KUSUDA with Sensation / CROSS LORD / 砂糖ココアとHinawa銃 / magenta blue / 図画アニソンメタルバンド
ロビー開場 13:30 / 開演 15:30(アーティストブース出店あり!)
※入場無料 (整理券配布予定)

【植田真梨恵プロフィール】
「わたし、つくるし、それ歌う」
福岡県久留米市出身。心をまるごと掴んで差し出す言葉とあふれる感情ごと全身で歌う感情型シンガーソングライター。
15歳で家族の元を離れ、単身、大阪で音楽活動を始める。その怖いもの知らずのライブパフォーマンスがレコード会社スタッフの目に留まり、17歳でインディーズデビュー。アコギ一本を抱え、年間50本を超えるライブを重ね、2013年にはワンマンライブ全公演完売を記録し、2014年、「彼に守ってほしい10のこと」で念願のメジャーデビューを果たした。初期から一貫して作品全般のアートワーク、衣装のスタイリング、メイクアップ、ライブの舞台演出まで自らこなし、二年連続でミュージックジャケット大賞にノミネートされるなど、その作り出す世界観のファンも多い。

【植田真梨恵オフィシャルYouTube チャンネル】
https://www.youtube.com/user/uedamarie
【植田真梨恵オフィシャルサイト】
http://uedamarie.com/
【植田真梨恵オフィシャルブログ】
http://lineblog.me/uedamarie/
【植田真梨恵twitter】
@uedamarie


2018年11月16日(金)

「Mai Kuraki Live Project 2018 “Red it be 〜君想ふ 春夏秋冬〜”」 2018.11.1 @東京国際フォーラム ホールA LIVE REPORT

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 ぐっと秋の気配が深まった11月1日の夜。東京国際フォーラム ホールAには、幅広い世代の男女が一様に笑顔を携え集まっていた。10月13日の千葉・成田国際文化会館 大ホールからスタートし、11月11日の名古屋・日本特殊陶業市民会館まで全4公演のツアー3公演目、倉木麻衣「Mai Kuraki Live Project 2018 “Red it be 〜君想ふ 春夏秋冬〜”」の東京公演が開催されたのだ。今回のツアーは、自身初のコンセプトアルバム『君 想ふ ~春夏秋冬~』の世界観を再現するという内容で、なんと公演ごとに「春・夏・秋・冬」とテーマを変え、セットリストも異なるというライブ。東京公演は、“秋”を数々の名曲によって彩り豊かに表現した、倉木麻衣然としたステージとなった。

 開演時刻となり、“映画を観るように聴いてほしい”と語るアルバム『君 想ふ ~春夏秋冬~』とリンクした花鳥風月、四季折々の美しい風景がスクリーンに映し出されると、作品の持つ世界観と共に観客の高揚感を一気に高めていった。そして、階段が設けられた2階式ステージの上階に倉木が登場すると、より一層場内は華やぎ大歓声が上がった。この日のオープニングナンバーは「渡月橋 〜君 想ふ〜」。鮮やかな紅葉と七色の帯の映像と相まった深紅のワンピース姿は真に艶やかである。オリコンシングルランキングでは、あの「Love, Day After Tomorrow」を超えるロングチャートインを果たすなど、多くのリスナーに愛されるこの名曲を1曲目に配するとは、なんとも贅沢な始まり方だ。続くアコースティックギターがフィーチャーされた「今宵は夢を見させて」は、和テイストでありながらも4つ打ちリズムの軽快なサウンドがライブ映えする1曲。確固たるバンドサウンドに乗って、澄んだ伸びやかな歌声が心地よさを与えていく。
 続いてエンジのパンツドレスに早着替えし、過ぎ去った夏の日を憂うロックテイスト溢れる「SUMMER TIME GONE」、情感溢れる歌声を響かせたミディアムナンバー「Your Best Friend」、切なさの中にも新たな未来へ向かう決意が宿った「Tomorrow is the last Time」と、 3曲続けて「名探偵コナン」の主題歌を担った少し懐かしいナンバーをそれぞれショートバージョンで披露した。そしてゴールドのジャケットを羽織り、初期を代表する1曲とも言える「Secret of my heart」へ。最近ではレーベルメイトであり、ライブで共演するなど親交も厚いDAIGOがカバーすることでも再び注目を集めているナンバーだ。和の情緒を感じさせる旋律、持ち前の美しい歌声を際立たせるバンドアンサンブルと、ウォーミーな女性コーラスが、今回のライブコンセプトにピッタリと合致し、深い感動を生み出した。
 ライブはさらに勢いを緩めることなく次曲へ。それまでとは一変、スパニッシュギターが哀愁を誘うラテン調の「mi ocrazón」で情熱的かつクールな世界へと染め上げていく。客席を煽りながら印象的なコーラス部分をシンガロングし、ひとしきり盛り上げた後、倉木のみ一旦退場。エンディングではソロ演奏と共にスクリーンにバンドメンバーの名前が紹介され、客席から温かな拍手が送られた。今回のサポートメンバーは、ライブアレンジも手掛けるギターの大賀好修を始め、ベース&ギターの麻井寛史、キーボードの大楠雄蔵、ドラムの車谷啓介のSensationの面々。そして倉木のCD楽曲の作曲やアレンジを多数手掛ける徳永暁人(from doa)はベース&キーボードでの参加、女性コーラスはMAANAという盤石な布陣である。
 再び倉木がステージに戻ると足元にはスモーク、背景には星空が広がるなんとも幻想的な空間の中で、壮大なバラードナンバー「Light Up My Life」が届けられた。そして8曲歌い終わったところでこの日初めてのMCへ。

 「皆さん楽しんで頂けてますでしょうか?おかげさまで16歳から今までずっと歌手生活を続けさせていただき、来年20周年を迎えることになりました。16歳だった右も左も分からず手探りだった自分が、色んな経験をさせて頂き、1つ1つ乗り越えていくにあたって大切にしてきた言葉が、「Let it be」=「為せば成る、為さねば成らぬ、何事も」それが私の座右の銘です。今日は、この言葉がタイトルになった楽曲のカヴァーを初披露させて頂きたいと思います。夢や新しい事にチャレンジしたり、これからしようとしている方にメッセージが届くように、心を込めて歌います。」
 そう語り、ビートルズの名曲「Let It Be」を熱唱した。英語詞を歌う時の彼女独特のフィーリングや洗練された響きに惹き込まれてゆくオーディエンス達は、いつしか自然と身体で心地よいグルーヴを刻み、ラストでは「皆さん手拍子!」という倉木のリクエストに応えて満場のクラップを響き渡らせた。その余韻を引き継いだまま「Be Proud 〜we make new history〜」でポジティブヴァイブを増幅させ、ライブは中盤へ。
 一際日本語の美しさが際立つ「真っ赤な傘 〜京都の雨〜」、ステージ全体を覆い尽くす程の大きな桜の木が登場した「Time after Time 〜花舞う街で〜」、詩的な感情が次々浮かんでくる「花言葉」と、和テイストなバラード3曲をドラマティックな演出で堪能させてくれた。

 ここまで13曲。アルバム『君 想ふ ~春夏秋冬~』の世界観に染め上げてきたステージに、突如EDMサウンドが鳴り響きダンサーが登場。和のしっとりとした空気から一気にテンションを上げ、ベリーショートのウイッグにスタイリッシュかつ前衛的なシルバーのパンツスーツをビシッと決めた倉木が再登場すると、「皆さん引き続きここからも熱く盛り上がって行きましょう!」と晴れやかにアジテート。ダンサーと共に軽やかなステップを踏みながら「WE ARE HAPPY WOMEN」「BE WITH Ü」で解放感溢れるライブ空間を作り出していった。さらにパーティー性を加速させた「Stand Up」「SAWAGE☆LIFE」では観客とのコール&レスポンスで一体感を増し、極上のEDMチューン「Wake me up」で狂騒の彼方へ。本編ラスト「Do it !」ではダンサーの見事なフォーメーションダンスと共に、“まだまだどこまでも 地球回す程 走れ”という力強い歌詞通り、まるで強靭なアスリートのごとく駆け回るタフネスなステージングで圧倒。充足感に満たされながらエンディングを迎えた。

 MAI-Kコールで揺れるフォーラム。ボリュームはどんどんとアップしていき、お待ちかねアンコールへ突入した。まずはダンサブルなサウンドにハードなギターが唸る「無敵なハート」を男性ダンサーと踊りながら力強く歌い、そして「16歳の自分、この曲がなかったら今の倉木麻衣はいなかった楽曲です!」こう紹介し、デビュー曲「Love, Day After Tomorrow」を、お馴染みの振り付けを交えながら笑顔で歌い上げた。そして無数の銀テープがキラキラと舞い降り祝祭感を醸し出す中、この日のラストに届けられたのはこちらも色褪せない名曲「always」。これまで幾度も感動のエンディングを飾ってきたこの曲が、また新たなかけがえのない時間を刻み付けていった。アウトロではステージの端から端、客席エリアのギリギリまで何往復も全速力で走り、感謝の想いを伝えた彼女。19年のキャリアを重ねた今もデビュー時と変わらぬそのひたむきな姿は実に眩しい。音楽に対する彼女のこの姿勢こそが、長きに亘り多くの人に愛され、そして多くの心を突き動かす歌を生み出していける理由であり、魅力であろう。
 12月8日からはいよいよデビュー20周年イヤーに突入する倉木麻衣。最後に「また笑顔でお会いしましょう!」と客席に投げかけていたが、どのような楽曲、どのようなライブを次に届けてくれるのか。今日のライブの余韻に浸りながら、その時を待ちたい。

[SET LIST]
01.渡月橋 ~君 想ふ~
02. 今宵は夢を見させて
03. SUMMER TIME GONE
04. Your Best Friend
05. Tomorrow is the last Time
06. Secret of my heart
07. mi corazón
08. Light Up My Life
09. Let It Be (cover)
10. Be Proud ~we make new history~
11. 真っ赤な傘 ~京都の雨~
12. Time After Time ~花舞う街で~
13. 花言葉
14. WE ARE HAPPY WOMEN
15. BE WITH Ü
16. Stand Up
17. SAWAGE☆LIFE
18. Wake me up
19. Do it !
(ENCORE)
EN1. 無敵なハート
EN 2. Love, Day After Tomorrow
EN 3. always

倉木麻衣OFFICIAL WEBSITE
http://www.mai-kuraki.com/


2018年11月15日(木)

「First place LIVE place 2018 〜ともに〜」 2018.11.11(SUN)@AiiA Theater Tokyo LIVE REPORT

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 今年8月29日に「さだめ」でメジャーデビューを果たしたRYOMA、KENTO、TAIHEI、KAITOの4人からなるイケメンヴォーカルグループ“First place”が、メジャーデビュー記念ワンマンライブを11月11日に開催した。会場は、2014年から原宿や渋谷を中心に延べ800回を超えるストリートライブを行ってきた彼らの聖地とも言える渋谷にある「AiiA Theater Tokyo」。ストリート時代から見守ってきたファンはもちろん、およそ3カ月間に亘り行ってきた「さだめ」のリリース記念イベントで彼らを知ったという人なども加わり、新旧織り交ぜた多くのZERO place(ファンの呼称)が集結し、場内は開演前から祝福ムードに包まれた。
 ステージ中央には公演タイトルが映し出された巨大スクリーン、さらに鉄製のオブジェが4本立ち真っ赤なライトに照らされている。それと同じ色の赤地に白い星が中央に描かれたフラッグを手にした観客が次々に着席。このフラッグは、“ファンとメンバーの場所はここにある”という想いが込められたFirst placeのシンボル的アイテムだ。星マークには、“いつかきっと星を掴もう、星を目指して頑張ろう”という想いが込められているという。

 開演時刻を迎えると、オープニングSEと共にスクリーンに10、9、8とカウントダウンを告げる数字が点滅。その後メンバーそれぞれの写真と名前が映し出されると大歓声が湧き、客席は早くも総立ちに。盛大なクラップの中スポットライトを浴びた4人は、心地よい4つ打ちリズムのミディアムチューン「a little bit」を伸び伸びと歌い上げた。間奏ではKENTOがコール&レスポンスで盛り上げたり、1曲目にしてRYOMAがハイトーンのフェイクを見事に決めるなど、幕開けから見どころ満載だ。続いてキャッチーなポジティブナンバー「FRee」。今度は大サビで先程のRYOMAに負けじとTAIHEIがファルセットヴォイスで美しいフェイクを披露。息成分を多く含み倍音を生み出すKAITOの歌声も非常に魅力的である。
 2曲目が終わった所で、この日最初のMCタイム。

「今日を楽しみにしてましたか? 皆さん待っててくれましたか? そんな皆を今日最高に幸せにします!」(KENTO)
「皆さんが盛り上がっていないと僕の声が先に枯れちゃうんで、皆さんで全力で盛り上げてください!」(TAIHEI)
「僕は今日のために生きてきました!だからライブが終わった後、朽ち果ててしまうくらいに完全燃焼するので、皆もそのくらいの勢いで一緒に楽しんでいきましょう!」(KAITO)
「お待たせしました。リーダーのRYOMAです。ちょっと緊張してるけど、伝わるかな(笑)。最後までよろしくお願いします!」(RYOMA)

 その後は、「my Speed…」「Run,run,Run」とアッパーに駆け抜けていくナンバーで盛り上げ、ワンマンライブ限定で披露している「スーパースター」ではスタンドマイクを使用し、ダンスも盛り込んだ演出で魅了。キュートさやクールさなど様々な顔を覗かせるのもFirst placeの魅力だ。
 ライブ中盤はオーディエンスを座らせてしっとりと聴かせるバラードコーナーへ。最初に披露された「もっと。ずっと。君を。」では、RYOMAのピアノ演奏に乗せて4人が歌うという初めての試みに挑戦。次の「Magic of Love」はKENTOとKAITOで作ったという、これからの季節にピッタリなバラードだ。去年初披露し1年振りとなるこのナンバーでは、KAITOの温かなアコースティックギターの音色に乗って4人の真っすぐ誠実な歌声を響かせた。このコーナー最後は、4人態勢になって初めて出来た大切な曲と紹介された「はじまりのばしょ」。KAITOとTAIHEIにより作られたファンの間でも特別な1曲に涙を流すZERO placeの姿も見受けられ、場内に感動ヴァイブが押し寄せた。

 さあここで、アトラクションコーナー「卓球対決」に突入。歌以外のこういったシーンでは4人それぞれのキャラがより浮き彫りになる。
 最年長で周囲の状況を瞬時に察知し、さり気なく盛り上げ役&まとめ役に徹するKENTO。人気ファッション誌の「Popteen」イケメン総選挙で史上初の1000票超を獲得し、堂々の1位に輝く経歴を持ち、優しく平和主義で天使キャラのTAIHEI。20歳の最年少でありながらソングライティングや楽器演奏、俳優もこなす、センスが光るKAITO。そして!この日キャラが炸裂したのは、リーダーなのに天然でメンバーから突っ込まれやすい愛されキャラのRYOMA。一番負けた人だけが「ムチャ振り罰ゲームを受ける」というルールだったのに、何故か一番負けたTAIHEIが罰ゲーム1つだったのに対し、二番目に負けたRYOMAが2つ罰ゲームを披露するという流れに。「尻文字でFirst placeを書く」、「バブタン語(赤ちゃん言葉)で自己紹介する」を披露し、会場を大いに沸かせた。

 9曲目の「僕と君の夢」では1曲のみ写真撮影解禁! しかもメンバーがステージから客席へ降りてウォーキングしながら歌唱。至近距離から写真を撮ったり、ハイタッチを交わす場面などもあり熱気を一気に高めていった。
 そしてライブもいよいよ後半戦へ! デビューシングルのカップリング曲「TREASURE TRAVEL」、「Play Music」、本編最後はグループ名と同じセルフタイトル「FIRST PLACE」を心を込めて歌い上げ、充実感が滲む中エンディングを迎えた。

 メンバーがステージを後にすると、どこからともなく「さだめ」を歌う声が。すると徐々に声が重なり見る見る間に合唱の和が広がっていく。こうした光景はリリース記念イベントでも見られたが、この日はより一層の一体感を増していた。
 すると「さだめ」のインストゥルメンタルが流れ出し、スクリーンに「これからもみんなと“ともに”」のメッセージと4人のサインが映し出され、そして再びステージに戻って来たメンバーは晴れ渡る青空をバックに「さだめ」を熱唱。煌めきを放つTAIHEIの歌い出しから静かに始まり、2番からは真骨頂とも言える美しいハーモニー、情感溢れるサビのメロディー、掛け合いに惹き込まれる大サビ……と聴き所満載のドラマティックな展開に、心温まる歌詞が胸に刺さるデビュー曲である。新人ながらいきなりTVアニメ「名探偵コナン」のエンディングテーマに起用され、オリコンチャートでは週間8位にランクイン。まさに輝かしい“最初の場所=FIRST PLACE”を築いた、彼らにとってもZERO placeにとってもかけがえのない1曲が胸に刻まれていった。
 その後は、5大ニュース「SPINNSとのコラボ企画決定」「FC限定イベント3カ月連続開催」「FCの1周年アニバーサリーライブ開催」「原宿から全国へ全10都市行脚」「2019年春新譜リリース予定」を発表。そしてメンバー1人ずつ現在の心境を真摯に語り、アンコール2曲目はKAITOのピアノ演奏に乗って、未発表のバラード曲「Anyday Anyway」を届けた。
 ラストは「First placeのこれからと、皆さんのこれからを思って、そして今日の感謝の想いを込めて歌います。ありがとうございました!」と言って、「FOUR YOU」を渾身の歌声で披露。およそ2時間に亘るワンマンライブは、ハッピーオーラに包まれながらクライマックスを迎えた。

 ストリートで養ってきた歌唱力と完成度の高い楽曲群、そこに4人の際立つ個性が絡み合い、First placeというグループの魅力を鮮明に浮かび上がらせた今回のステージ。支え続けてくれたファンの想いに応え、これからどのような成長を遂げていくのか、楽しみな逸材である。
(Text by 松原由香里/Photo by 小林弘輔)


2018年10月09日(火)

VALSHE 「和」を中心にしたまさに“絢爛”なVALSHEの世界を体現したライブツアー 多彩な楽曲織りなすその先の景色とは

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今年8月22日に「和」をコンセプトにした5th mini ALBUM「今生、絢爛につき。」をリリースしたVALSHEが、そのテイストを更に昇華させ、ひとつの物語として作り上げたLIVEツアー「YAKUMO」ファイナル公演を、10月6日マイナビBLITZ赤坂にて開催した。必ずしも和曲ばかりではないVALSHEの楽曲の数々たちは「YAKUMO」というまさに「和」を象徴したようなライブタイトルの中、どのような姿を見せ躍動していったのだろうか……。

LIVEは初めから予想を裏切る展開から始まった。
和太鼓と三味線の小気味良い調べが聞こえてくる。さながら寄席の出囃子を思わせるその雰囲気をそのままに、スクリーンに和服の男性が映し出され、「珀芝亭 八雲」と名乗る。突如現れた八雲の、楽しげで少し怪しい噺が始まった。八雲は「私の遠い遠い知り合いの知り合いに、「太郎」という男がおりましてね。」と、今回のVALSHEが扮する「太郎」という男について話し始める。どうしようもない遊び人だった「太郎」がたどった数奇な運命を辿る物語が動き出してゆく。

八雲の噺とクロスして、アルバムの序曲「出雲」として1曲目に収録されている「まそカがミ照るべき月ヲ白タえの誰か隠せる天ツ君かも」が流れ始め、今回のライブに登場するダンサーが曲に合わせて次々に登場してゆく。ここで早速のサプライズ。地方公演には出演していなかった、「今生、絢爛につき。」のMusicVideoに登場する女性“椿(大野愛)”と“牡丹(村井芽依)”が登場。観客はVALSHEの登場を待たず、大きな声援を送っていた。満を持してVALSHE扮する「太郎」が登場すると、BLITZのステージは一気に華やぎ、一層大きな・黄色い声に包まれた。
始まったのはもちろん今回のコンセプトの中核となる楽曲「今生、絢爛につき。」キレの良いダンスが終始入っている「和」ダンスチューンは、椿・牡丹に加え、今回のライブツアーを共に回ったダンサーNAOKI、Kyo-heyが加わったことで、さらなる絢爛さを帯びていた。
今回の衣装は和装が強く意識された、振袖のある赤と黄色と黒のコントラストが眩しいアルバムでも使用されたもの。動きの大きい振り付けに呼応して棚引くVALSHEの両袖はまさに絢爛そのものだった。
「今生、絢爛につき。」が終わるとそこはもはや別世界。ステージは「太郎」が過ごした街並みへと変貌を遂げていた。しかし、そこは過去とも未来ともわからず、様々な声が行き交っている。不思議な雑踏の中、流れ始めたのは「インスタント・セレブリティ」。今回のアルバムの中でも独特の雰囲気を放つ、淡々としたダンスチューンに合わせ、少しダーティな雰囲気の照明に合わせ、スタイリッシュなダンスが披露される。続いたのは「EVALUATION」と「vluger gem」のメドレー。東京公演で追加されたダンサーTAKAMASAとYU-TAを加えた久々の披露となる2曲に観客は大興奮。「EVALUATION」では煙管・扇子を小道具に加えたダンスにマイナーチェンジされており、今回のライブとの親和性が高められていた。
一度ステージを後にするVALSHE。始まったのは不思議な小噺だった。狐面をかぶったダンサー4人がその噺に合わせアクティングをする。「覆水盆に返らず。」という諺をオチに据えた「太郎」のとあるエピソードが披露された。次に始まる「激情型カフネ」への伏線となる形だ。「今生、絢爛につき。」の一つ前に発売された11th Singleの表題となっているこの曲は、「今生、絢爛につき。」の1000年後の話を描いたもの。男女の愛情・情念を失意と織り交ぜた激しい曲調のこの楽曲はやはり漆黒の衣装が似合うということだろう。「激情型カフネ」で使用された衣装に姿を変えた失意の「太郎」がそれまでの3曲とは違った憂いを含んだ表情で熱く歌い上げる。アウトロ部分で八雲の語りが挿入され、彼の失望が語られる。「世にも、無情だなあ…。」とVALSHEがポツリ呟くと、舞台は真っ暗闇に包まれた。
闇と調和するような静寂の中始まったのは「君がため」。VALSHEのアカペラから始まったこの楽曲はまさに失意の人間を象徴したような楽曲。続けられた「暗い夜の行き路」と共に、悲しみの感情が一気に押し寄せてくる。物語の一展開としてだけでなく、それぞれ独立したテーマ性を強く帯びているのがVALSHEの楽曲の強みだ。それまでの煌びやかな展開との落差で、それぞれの感情を強く揺さぶられた観客は、目や口をライブタオルで覆い、涙ぐむ人も多かった。「暗い夜の行き路」の最後で雨音が聞こえ始める。VALSHEの表情や歌声と相まって、冷たさすら感じるほどだった。
雷鳴が鳴り響き始まったのは「EXECUTOR」。曲調はロックテイストながら、黒のよく似合う、ダークな楽曲だ。徐々に激しさを取り戻してゆく展開に息を飲まれる。続けて最新のアルバム楽曲「PERSONA」へと繋がってゆく。装いを和装からスーツにジャケットという洋装に姿に変えたダンサーが登場し、アコースティックギターとドラムの絶妙なグルーヴ感の中、統率のとれたダンスがVALSHEの歌声をますます引き立てた。アウトロで再びVALSHEがステージを後にし、ダンサーのソロ・ダンスが披露される。4人各々ここぞとばかりに個性豊かなダンスを見せ、観客のテンションも見事なダンスに感化され、曲が終わる頃には失意の雰囲気からたち戻り、熱さを完全に取り戻していた。
「是は是、非は非として(感情を)吐き出した方が、実際スッキリするのかもしれない。」と八雲のナレーションを皮切りに始まったのは、失意の呪縛から解放された「太郎」の感情が爆発したような楽曲の数々だった。口火を切ったのは「羽取物語」。今回の「和」コンセプトに絶妙にマッチした和ロックだ。黒の下地に銀のスパンコールが全体にあしらわれたキラキラとしたライブ用の新衣装は、和のコンセプトを踏襲した陣羽織風の様相ながら、流行のファッションテープをふんだんに使用した新しさも感じさせる新旧一体のもの。手を振りあげるたびに棚引き光る衣装はステージに燦然と光輝いていた。続けて始まったのは「DOPE」。本来は重厚なシンセサウンドが印象的なゴリゴリのクラブサウンドの楽曲だが、今回のライブではアレンジが加わっていた。三味線と笛の音が追加され、男性の掛け声がはいった新たな一面を見せたクラブサウンドに一同大興奮。さらにその掛け声に合わせ、空手の型を思わせる力強い振り付けのダンスが加わり、会場の雰囲気は一気に縦ノリに。まくし立てるように続いたのはファン待望のコール&レスポンスが入るロック曲「microSOLDIER」。続いた「RADICAL COASTEЯ」では定番のタオルを振り回し、会場とVALSHEが一体となって熱い雰囲気を作り上げていた。衣装の羽織はVALSHEがステージで躍動するたびに、まるで鳥の翼のように裾を広げ、テープが羽のように美しく舞う。駄目押しの次曲はVALSHE楽曲屈指の激しいサウンド感を持つ「ジツロク・クモノイト」激しく明滅するストロボの演出が、1秒たりとも同じ表情を見せることのないVALSHEの様子を鋭利に切り取り、楽曲の激しさを更に強調していた。
怒涛のように通り過ぎた激しい楽曲にあてられた観客たちをなだめるかのようにヒグラシと爽やかな水音が聞こえてくる。「太郎」の数奇な物語もいよいよ終盤だ。「夕暮花火」は熱い夏が通り過ぎていくなんとも言えない哀愁と共に沸き起こる、純粋な気持ちを切り取ったストレートなバラード。直前までの激しい展開で汗だくになった観客は、過ぎ行く夏とこのライブを重ね合わせ、それを惜しむかのようにじっくりと聴き入っていた。
「ラストー!!!」。勢いよく叫んだVALSHEの声に呼応し始まったのは本編最後の楽曲「追想の理」。「ただ生きるそれは誰かの明日になる」と明日へ・未来への希望を込めたこの一曲はまさにこのライブを締めくくるにふさわしい一曲だ。拳を振り上げるように煽るVALSHEに全力で応え、大きな声を張り上げる会場は大きなうねりと共にステージ全体を一つにしていた。
冒頭と同じ囃子が流れ、小さく一礼をしてステージを後にするVALSHE。八雲の最後の語りが入る。「今生ってのは世知辛いねえ。なあ太郎さんよ、あの世ってもんはどれだけか美しいんだろうなあ?」と尋ねられた「太郎」の答えは、このライブを見終えた我々の気持ちを代弁するような、シンプルで、簡潔で、明快な一言だった。

「この世こそ、美しい。」

本編終了の余韻に浸るかのように穏やかで大きな拍手に包まれた会場は、徐々にアンコールの期待へと色を変えてゆく。
「アンコール!」の声をかき消すように突如サイレンが鳴り響くと同時に観客は大喝采。昨年のライブツアーを経て、すでに定番となりつつある通称「コドモ団」のコール&レスポンスからの「ドミノエフェクト」だ。コール&レスポンスも2018年仕様へと変更され、更にパワーアップした一曲がアンコール最初の楽曲ということで、会場は大いに盛り上がっていた。
「改めましてVALSHE LIVE TOUR 2018「YAKUMO」ファイナル公演へようこそ!VALSHEです!」と話し始めたVALSHE。「この日を待ち望んでいました。でも、始まってしまえば本当にあっという間に、駆け抜けるように本編が終わってしまいました。まだまだ楽しんでいきたいと思います!」と話すその顔は、本編の「太郎」とは違うVALSHEそのままの笑顔に包まれていた。今回は演出上、VALSHEとしてのMCは本編中にほぼ入らなかったこともあり、“演じきった”後の充足感を噛みしめているように感じられた。
「この(マイナビBLITZ赤坂の)広さ・空間だからこそ伝えられることがあるんじゃないかと思います。」と話して始まったのは「ラピスラズリ」。PCゲームのエンディングとして採用された爽やかなストリングス主体のバラードは、ライブ本編後の清涼感を体現するようだった。会場は楽曲イメージの青一色にペンライトの色が変わる。「青一色の景色はとても美しいです。今日もどんな風に見えるのかなと想像していましたが、想像以上に綺麗な景色を見ることができました。ありがとう。」と曲後にVALSHEはしみじみ語っていた。
トークの展開はライブツアー開始直前に発表され、会場で初めて販売されたCD「Are you Ready?」の話へ。「YAKUMOを作るにあたって、折り重なった景色の、その先を見たいと思ってこのツアーを企画しました。過去の経験からだけでなく、未知の世界・景色、見たことがないこと聞いたことがないことを見てみたいとそう思っていました。この楽曲も、予想がつかない景色を見てみたいと思って作りました。このツアーは「Are you Ready?」をやって初めてYAKUMOとして完成します。」
次の楽曲はもちろんその「Are you Ready?」。ノリの良い爽やかなロックソングは会場一体となって楽しめるコール&レスポンス付き。ダンサーも再登場し、思い思いに体を動かし、会場の雰囲気を思い切り楽しんでいるようだった。そのまま「Prize of Color」へと曲が映り会場は更にHAPPYな雰囲気に。地方公演はここでセットリストが全て終了となっていたのだが、ここでファイナル公演らしい展開に。
「みんなまだ終わりたくないんでしょ?おかわりほしいか!?」と観客を煽り始まったのはなんと、「今生、絢爛につき。」。冒頭の雰囲気とは少し違った、ダンサー・VALSHE・観客がそれぞれその場その時に感じたままに体を揺らし、このライブを楽しんでいる様子が、強く印象に残った。「また、楽しいこと・面白いこと・知らないこと・見たことないことを怖がらず一緒に未来へ、明日に向かって恐れずに進んでいきましょう!」と会場へ呼びかけ、大声援の中、「YAKUMO」ツアーは幕を閉じた。

単なるライブという一枠では語れない、まるで一つの演劇を見たような充実感に包まれたこの「YAKUMO」ツアーはその名の通り、VALSHEが作り上げてきたこれまでの楽曲たちが幾重にも折り重なり、その度にそれを見続け、応援してきたファンとの間で生まれた景色があってこその「八雲」の景色だった。これからVALSHEが織りなしてゆくであろう世界もまた、これまでとは違った新しい世界を見せてくれるに違いない。

この世というものは無情なものばかりで世知辛いものだと、確かにそう言い放ってしまうのは簡単で、実際のところ多くの人がそう感じているのかもしれない。しかし、少なくとも、VALSHEの世界を知っている我々にとってはやはりこの言葉がふさわしいのだろう。

「この世こそ、美しい。」

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<VALSHE LIVE TOUR 2018 「YAKUMO」ファイナル公演>
日程:2018年10月6日(土)  
会場:マイナビBLITZ赤坂
OPEN 17:00 START 17:30

〜出囃子〜
Op SE
まそカがミ照るべき月ヲ白タえの誰か隠せる天ツ君かも
M1 今生、絢爛につき。
M2 インスタントセレブリティ
M3 ■メドレー
EVALUATION/vulgar gem
M4 激情型カフネ
M5 君がため
M6 暗い夜の行き路
M7 EXECUTOR
M8 PERSONA
〜Dance solo〜
M9 羽取物語
M10 DOPE <和アレンジ ver.>
M11 microSOLDIER
M12 RADICAL COASTEЯ
M13 ジツロク・クモノイト
M14 夕暮花火
M15 追想の理
END SE

<Encore>
Ec1 ドミノエフェクト
Ec2 ラピスラズリ
Ec3 Are you Ready?
Ec4 Prize of Color
Ec5 今生、絢爛につき。

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