ライブレポート♪

2018年12月26日(水)

AKIHIDE “SOLO” LIVE 2018 NAKED MOON - X’mas Edition - 2018.12.23@日本橋三井ホール

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BREAKERZのギタリスト・AKIHIDEが11月からスタートした、全10都市16公演を廻るNAKED MOONツアー。今回のツアーはAKIHIDEのアコースティックギターと唄による独創をメインとしたライブとなっており、そのツアーファイナルにあたる12月23日の三井ホール公演はX’mas Editionとして、これまでのツアー内容とは一味違うスペシャルな一夜となった。

シルクハットを被ったAKIHIDEがステージに登場し席へ着く。まず1曲目『White Christmas』が演奏されるとAKIHIDEの後ろに映し出されたのはツリーの形をした電飾。まさにクリスマスエディションにぴったりな幕開けとなった。「メリークリスマス」と挨拶代わりに一言、そのまま『Ghost』へと続く。冒頭はこれまで廻ってきた今ツアー同様AKIHIDEのソロステージだ。

「NAKED MOON - X’mas Edition - へようこそ。NAKED MOONツアー廻ってまいりました。シンプルな編成で体温を感じていただけるようなライブをしてまいりました。今夜はそんなライブと、そしてクリスマスエディションとして、カラフルな音の景色もお届けしたいと思います。最後まで楽しんでいってください。」と挨拶をしたAKIHIDE。

続いてはAKIHIDEが敬愛してやまない久石譲氏の『風の通り道』をカバー。合奏と違い一人で演奏するというのは、その時心に浮かんだ情景を自由にその場のフィーリングで音に表すことができることだとAKIHIDEは言っていた。その時その瞬間にAKIHIDEが感じたものが音に乗りそれぞれに届けられていく。

アルバム「ふるさと」より、冬にぴったりなインスト楽曲『待雪草』を披露。雪の深い中最初に芽を出し希望の春を知らせる花、待雪草。移ろいゆく季節の情景をアコギ一本で描き、響かせる。

6月に6枚目のアルバム『機械仕掛けの遊園地 -Electric Wonderland-』をリリースしたAKIHIDE。ライブ冒頭に演奏した『Ghost』もその収録曲だが、今回のソロライブにあたりアレンジをし直し、練習を重ねたそう。しかしそれが楽しく、また新たな発見が生まれたと話していた。そんなアルバムの中から『ブリキの花』、そしてソロステージラストはアルバムでも最後を飾っている『夕凪のパレード』を披露した。AKIHIDEの作品のモチーフとしてよく使われるのが “月”や“雨”、そして“夕焼け”だ。地元八王子の夕焼けが綺麗で、そんな地元の景色は音楽を作る上での原風景となっていると、今回のNAKED MOONツアー初日の地元・八王子公演でも話していた。優しく温かいAKIHIDEのギターと唄に背中を押された気がした『夕凪のパレード』だった。

ここまではソロステージとし、1人で演奏をしてきたが、ここからは素敵なミュージシャンとのデュオタイムだ。今回参加したミュージシャンは砂山 淳一(Bass)、豊田 稔(Percussion)、小林 岳五郎(Keyboard)の3名。

まずは「On Keyboard 小林岳五郎! たけちゃん!」とAKIHIDEの呼び込みで登場したのはキーボーディストの小林岳五郎。AKIHIDEの音楽に深みと鮮やかさを添えてくれる、そんな小林と披露したのは『Namida』。「心に溜めている涙を、その涙をためないで泣いてもいいんだよ」そんな想いで作ったという。小林のピアノが加わり、優しくも鮮やかに、そして叙情的に。
続いて小林が『戦場のメリークリスマス』を曲繋ぎで演奏し観客を沸かせた後、そのまま次の楽曲『Lapis Lazuli』へと移る。AKIHIDEのギターカッティング、そして小林は曲後半にはピアノを弾きながらのボイスパーカッションパフォーマンスで魅了した。

続いてはNAKED MOONツアーを一緒に廻った今回の相棒とも言える、ベーシスト・砂山 淳一と共にセッション。AKIHIDEのソロプロジェクトには欠かせない存在で、またバンドマスターとしてAKIHIDEバンドを支えてきた。そんな砂山と一緒に演奏する曲は『影踏み』。ウッドベースの低音が加わり厚みを増すメロディー。そしてコーラスでもAKIHIDEのボーカルも支える。
2曲目は『月夜のララバイ』。昨年秋から今年の夏まで四季をコンセプトに開催されたシーズンライブで初お披露目された楽曲だが、2人バージョンにアレンジされまた一味違った楽曲に、そしてツアーを廻りさらに息の合った演奏を届けてくれた。

デュオコーナーの最後はパーカッショニスト・豊田 稔を迎え、届けられたのは、今までの雰囲気とはガラリと変えたナンバー。「聖なる夜にあってはならないような…。それは今日やめよう?っていうような曲を演奏したいと思います。『Battle』」とAKIHIDEから曲紹介された。アツく激しい演奏テクニックのぶつけ合いに目と耳が離せなかった。デュオコーナー最後の1曲は『LION』で、これまたかっこいいアレンジに豊田の唯一無二のパーカッションが光る。

デュオコーナーも終わり最後は全員集合!ここからはカラフルな音楽を届ける…と、その前に今回のツアーで各会場恒例となっていたAKIHIDEと砂山の紙粘土企画の話へ。突如始まったこの企画だが各地でテーマを募集し、そのリクエストに応えて製作をしてきた2人。今回はせっかくなので小林と豊田にも挑戦してもらい、いままで作ってきた作品たちと共にクリスマスツリーのオーナメントとして、特別に会場にて飾られて来場者にお披露目された。これもまたクリスマスエディションらしい、素敵な企画となった。

「オーナメントだけでなくやはり音楽でクリスマスをお届けしなくてはなりません!」と演奏されたのはジョン・レノン『Happy X’mas』をカバー。4人の演奏で届けられる色とりどりメロディー、そしてステージのバックに灯されたツリーも輝き、耳だけでなく目でもクリスマスを感じられる、そんな1曲となった。
続いてクラップを煽り、前向きな朝顔をテーマに込めた1曲『朝顔のマーチ』。各ソロパートではクリスマスらしい旋律を盛り込んだりと、今日ならではのアレンジで楽しませる。さらに恒例となっているクラップゾーンでは速いテンポに観客がついてこれるか心配していたが、その必要はなかったほど完璧で、クラップによりさらに一体感が生まれた。

「今日はNAKED MOON - X’mas Edition - にお越しいただき本当にありがとうございました。最後にお贈りするのは、随分昔に作って心の奥の引き出しにしまってあった大切な曲をお届けしたいと思います。皆さんが歩んでいる日々、その日々の中、大切な時間の中、今日こうして会場に足を運んでくださいました。皆さんが歩んできた日々、その道のりはいろんなことがあったと思います。素敵な景色の道もあれば、望まざるとも進まなくてはいかなかった道、時には大きな壁や崖や山など、そんな皆さんだけの道で皆さんだけの日々があって、そうして今日ここで繋がっていて、そのおかげでこうして今日同じ時間を過ごすことができました。何かを手にして、無くして、それの繰り返しかもしれませんが、無くすこともきっと意味のある今日につながる大切なカケラだったのだと僕は思います。今日からこの先たくさんの長い道を歩くと思います。その先に素敵な未来や夢が待っていると僕は願い信じ祈って、最後にこの曲をお贈りしたいと思います」とメッセージと共に最後の曲『ノスタルジア』を届け、多幸感に溢れたNAKED MOON- X’mas Edition -の本編を終えた。

アンコールで再び登場したAKIHIDE。「今回ツアーを廻ってきて、ギターと向き合う時間がすごく有意義だった。ギター1本と自分というのが原点的で、ある意味挑戦的だった」と告げ、「ギターと出会い、ギターがくれた夢や縁でこうして皆さんと出会えました。皆さん本当にありがとうございます」と改めてファンへの感謝の気持ちを述べた。
1人で、ギター1本で何かを奏でられるようになりたいと思ったのは、病院で寝たきりの生活を送っていた知人のためにと思ったのがきっかけで、その方がチャンスをくれ、それが種となり作品を作っていってできたのが『Lapis Lazuli』だったと言う。それと同じように誰かに曲を贈りたいと思った時に沖縄の祖母へ捧げた曲『Okinawa』を披露した。沖縄らしいメロディーの中に沖縄の様々な情景が浮かぶ1曲だ。
再びミュージシャンの皆さんがステージに登場。砂山がサンタ帽を被って登場し「あれ?そんな仕込み聞いてなかった!スナサンタがいる!」とびっくりなAKIHIDE。砂山の粋なサプライズだった。

今回のツアーでは新曲はやらず、これまで発表してきた楽曲のみであったが、音のプレゼントを皆さまにと、いままで披露したことがなかったという1曲を初披露した。新曲といっても作ったのは15年くらい前とのこと。タイトルは『青空』。ミディアムテンポでゆったりと進むメロディーに、AKIHIDEの裏声が溶けていく。ライティングも青く、ステージを染めていた。
最後はやはりこの曲。AKIHIDEのソロライブでは一番演奏されている曲である、定番曲の『黒猫のTango』もクリスマスアレンジで会場を大いに沸かせて、特別な一夜を締め括った。


AKIHIDE “SOLO” LIVE 2018 NAKED MOON - X’mas Edition -
2018.12.23 @日本橋三井ホール セットリスト


01.White Christmas(cover)
02.Ghost
03.風の通り道(cover)
04.待雪草
05.ブリキの花
06.夕凪のパレード
07.Namida
08.Lapis Lazuli
09.影踏み
10.月夜のララバイ
11.Battle
12.LION
13.Happy X'mas(cover)
14.朝顔のマーチ
15.ノスタルジア

-ENCORE-
01.Okinawa
02.青空
03.黒猫のTango

<LIVE EVENT>
増崎孝司(DIMENSION)presents
『the LOUNGE 2019』 feat. 柴崎 浩 & AKIHIDE(BREAKERZ)
2019年1月14日(月祝) 神奈川 Motion Blue yokohama

<RELEASE>
AKIHIDE 6th ALBUM
「機械仕掛けの遊園地 -Electric Wonderland-」
2018.6.20 Release!!

▼初回限定盤
<CD+絵本+DVD>
品番:ZACL-9104
価格:5,800円(税込)
<収録曲> ※初回限定盤・通常盤 共通
1.プラネタリウム
2.Ghost
3.My Little Clock
4.Wonderland
5.ブリキの花
6.タンポポ
7.月夜のララバイ
8.朝顔のマーチ
9.風の歌
10.瓦礫の王様
11.砂の海
12.夕凪のパレード
※特典DVD「Documentary Wonderland」

▼通常盤
<CD+絵本>
品番:ZACL-9105
価格:3,800円(税込)

■Total Information
AKIHIDE Official Site  http://akihide.com
AKIHIDE Official Twitter  https://twitter.com/AKIHIDE_RAINMAN

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2018年12月17日(月)

「新山詩織 LIVE OF PAUSE 20181212 〜my place & your place〜」 @渋谷WWW LIVE REPORT

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 12月12日(火)、アーティストデビュー6周年となる記念日に、シンガーソングライター新山詩織が2月以来となるワンマンライブを開催した。場所は渋谷WWW。ここは彼女が高校2年生だった2012年6月にアーティストへの道を掴んだ「Treasure Hunt 〜ビーイングオーディション2012〜」で優勝した場所。特別な日に、特別な場所で、特別な存在であるファンに囲まれながら、活動休止前最後のライブが開かれた。

 新山と言えば、ちょうど彼女がデビューした頃から大きな盛り上がりを見せてきた「ギター女子」ブームを牽引する1人としても名を馳せてきた。デビュー時のサウンドプロデュースを務めた笹路正徳から、「音楽が天職の人」と評された“天性のリズム感と歌声、素直なギター演奏”を武器に、コンスタントな作品リリースに加え、ワンマンやフェスなどでのライブ活動を積極的に展開。ありのままの言葉でストレートな心情を伝える彼女の歌が、10代、20代を中心に多くの共感を生んできた。そんな彼女は、今年1月に初のベスト盤『しおりごと –BEST-』をリリースし、2月には東名阪でメジャーデビュー5周年を祝うバンド形態でのワンマンを開催。観客やバンドメンバーを激しくアジテーションするなど大きく成長した姿を見せ、今後の展開に更なる期待がもたれていた。しかし、10月20日に突如音楽活動の休止を宣言。未来について悩み抜いた結果、「アーティスト活動とは異なる新たな夢に向かってチャレンジしたい」という本人の揺るぎない想いによって下された決断ということだった。今回のライブはその活動休止宣言と同時に発表があり、当然のごとくチケットは即SOLD OUT。当日は寒空の下、居ても立っても居られないといった様子の多くのファンが随分早い時間から会場周辺に集っていた。会場内に入ると、ステージにはFenderとTaylorのアコギ、ギブソンのセミアコ335の3本のギターのみが並べられている。そう今日は新山のみによる弾き語りライブなのだ。

 定刻の19時をまわりBGMがゆっくりフェイドアウトすると、下手から真っ白なレースのロングワンピースを纏った新山が姿を現した。お馴染みのミディアムボブをバッサリとショートカットにして、パールのピアスを付けた彼女は息を呑むほど麗しく、ぐっと大人びて見えた。
 盛大な拍手の中、愛用のFenderを手に取り、客席に真っすぐ視線を移すと1曲目「Looking to the sky」を歌い出した。この曲は1stアルバム『しおり』のオープニングを飾り、FM NACK5でやっていたレギュラーラジオ番組のタイトルにもなっていた思い入れのある一曲だ。太く無骨なアコギの音色に乗せて、生々しい歌声がフロアに響いていく。続いては学生生活を終えた後、喪失感に苛まれる状況から抜け出すきっかけとなった「絶対」。これまでこの曲は自問自答しながら、まるで自分を鼓舞するかのように感情露わに歌う様子が印象的だったが、今日はまるで何かを悟ったかのようにとても穏やかに歌う姿に驚かされた。

 「皆さんこんばんは。とてもお久しぶりになってしまいましたが、今日は集まって頂きありがとうございます。10月に活動休止を発表させて頂きましたが、今日は私にとっても皆さんにとってもきっと特別な日になるかと思います。でも、とにかく今まで通り1曲1曲大切に皆さんに届けて、最後まで楽しい時間に出来たらと思っているのでよろしくお願いします。」(新山)

 そう語り、いつもと変わらない素朴な笑顔を見せた後、「良かったら手拍子しちゃってください!」と煽って、弾き語りでは久しぶりとなる「「大丈夫」だって」をTaylorの軽快なストロークに乗せてドロップ。客席との距離をより一層近づけた後は、「たんぽぽ」「シャボン玉みたいに」「分かってるよ」と3曲続けて披露した。

 「次の曲は、内にあるどうしようもない感情を誰かに伝えたい……そんな想いを初めて表に出せた曲でした。本当の気持ちを伝えたいと思っても難しくて、でも勇気を出した時に、それまで見たことのなかった世界が開けていき、そのおかげで今ここに立って歌えていると思うし、衝動的だったとしてもこの曲が私の中から生まれてきてくれて良かったと心から思っています。当時はリビングで一人ポツンと誰も居ない隙を狙って書いてたんですけど(笑)、今日は歌声だけで皆さんに届けます!じっくり耳を傾けて頂けたら嬉しいです!!」(新山)

 そうして6年前の今日、アーティストデビューを飾った曲「だからさ」をエモーショナルにアカペラで届けた。引き続きハイチェアに座ったまま、スローナンバー「きらきら」と「Hello」を、静かにエレキをつま弾きながら披露。ファルセットを織り交ぜた優しくノスタルジックな歌声に身を委ねていると、6年間の活動が走馬灯のように次から次へと思い浮かび上がってきた。また、「Hello」のエンディングでは会場一体となるシンガロングが巻き起こり、温かく濃密な時間が刻まれていった。
 中盤はカバーを2曲。まずはデビュー前路上で弾き語りをしたり、初ワンマンツアーでも歌ったキャロル・キングの「I Feel The Earth Move」。続いて6年前のオーディションの最終審査で「だからさ」と共に歌った椎名林檎の「丸の内サディスティック」と、自身のルーツミュージックを堂々と歌いきった。続いて客席のクラップに後押しされながら2ndシングル「Don’t Cry」をエネルギッシュに放ち、そしてドラマへの初出演、その劇中歌として主演の福山雅治がサウンドプロデュースを手掛けたバラードの名曲「恋の中」へ。さらにポエトリーなメロディーに淡い恋心を綴ったミディアムアップチューン「四丁目の交差点」と、全編アコースティックというライブ構成の中、サウンドに緩急をつけながら、自然と観客の心を躍動させていくパフォーマンスに大いなる成長が感じられた。
 さて、ライブはここまで緊張や気負いを感じさせない、ある種いつも通りの和やかな雰囲気の中進められてきたが、次の「名前のない手紙」では、胸の内に秘めた様々な感情が湧き上がってきたのか、途中で歌えなくなってしまう場面もみられた。この曲はファンに向け綴られた新山なりのラブレターのような一曲なだけに、さすがに込み上げるものを抑えきれなかったのだろう。それでもしばらく後ろを向いて涙を堪えた後、再び前を向き最後まで歌いきった新山に、客席からは惜しみない拍手と沢山の「ありがとう」の声が向けられた。

 「急に寒くなりだして、みんな風邪ひいてないかなって心配だったんですけど、今日無事に会えて本当に良かったです。がむしゃらに6年間やってきつつも、みんなの支えがなければ今こうしてステージに立って歌えていなかったと思うので、本当に感謝しかなくて……。来年から新しい景色、色んな挑戦をしたいと前向きに思うようになったのもみんなのおかげです。デビューした頃は下ばかり向いていて、MCだってこんなに喋っていなかったかもしれない(笑)。歳を重ねて成長してこれたのも、みんなの温かさと笑顔があったからだと改めて強く感じています。何より、皆さんも明日から苦難もあれば喜びもあり色んな日々が巡っていくと思うのですが、悔いのないように過ごしていって欲しいなと思います。」(新山)

 そして届けられた本編最後の曲は、約2年前の誕生日にリリースした7枚目のシングルより、「もう、行かなくちゃ。」。この曲は20歳になる直前、映画の主題歌用に書き下ろした作品。「様々な葛藤がある中、殻を破って新たに進んでいきたい」という自分自身の思いも投影させながら作った曲だ。ひと回りもふた回りも大人になった22歳の彼女の歌声や表情からは、自分自身が選んだ未来に対して、一切の迷いのない固い決意が感じられた。


 今この瞬間の充実感と、ライブ後の喪失感への不安が入り交じる独特の高揚の中、自然と湧き上がったアンコールの波。しばらくしてステージに戻ってきた新山は、冒頭アカペラで歌い出す「ありがとう」を、どこか憂いを帯びながらも真っすぐ芯の強さを宿した歌声で届け、改めて感謝の想いを表した。

 「今日は真っさらな気持ちでみんなの前で歌えて、本当に良かったです。最後は勿論もう分かってると思いますが、この曲で締めたいと思います。みんな大合唱しちゃっていいので、一緒に歌ってください!」(新山)

 晴れやかにそう告げると、メジャーデビュー曲「ゆれるユレル」を笑顔で歌い、およそ2時間にわたるライブは感動に包まれながら幕を閉じた。
 そして演奏後はアーティスト然とした佇まいで颯爽とステージを後にした新山だったが、鳴り止まない拍手に応え再び登壇。達成感に満ちた、そんな清々しさを漂わせていたが、「ずっと応援しているよ」などの声援が飛んだり、終始泣き顔だったファンが必死に顔を上げ拍手を贈る姿を目にしていると、とうとう耐えきれず背中を向け涙を拭った。

 「絶対泣かない予定だったのに、すみません(笑)。どんな形であれ、これからも大好きな音楽は私の中でずっと鳴り続けていきます。みんなもそれぞれ自分の道を悔いのないよう歩んでいってください。“一緒に、がんばろう!!”」(新山)

 最後は彼女らしい飾らないMCで締めくくり、ハートウォームなエンディングを迎えた。
 自分の居るべき場所を探し続け、もがき続けてきた新山詩織。そんな彼女の音楽や存在が、今では多くのファンの心の中に住み着いていることを、改めて確信出来たかけがえのないステージになったのではないだろうか。そしてこれからも彼女の音楽への情熱は何ら変わらず続いていくことを指し示す素晴らしいライブだった。


2018年12月14日(金)

マーティ・フリードマン×dps アメリカの若き超絶技巧バンド=Polyphia(ポリフィア)の アジアツアー帯同ライブレポート!

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先月デビューシングル「タイムライン」でメジャーデビューした敏腕イケメン“真”ロックバンド “dps”。
デビューしてすぐにマーティ・フリードマンとのコラボから、アメリカのインスト超絶技巧バンド“Polyphia”のアジアツアーに11月24日~30日までアジア4カ国4都市(香港、バンコク、シンガポール、マニラ)4公演をマーティ・フリードマン×dpsの混合バンドでの出演し、熱いパフォーマンスを敢行!
その模様をレポートする。

dpsのメンバー全員が海外でのLIVEは初体験。心地よい緊張感の中、香港公演からスタート。超満員の会場は、彼らが登場する前から興奮状態。オープニングSEに乗って、まずはdpsの森丘、川村、安井、そしてサポートメンバーであるJessyが登場! 割れんばかりの大歓声の中、続いてマーティ・フリードマンが登場するやいなや一気にヒートアップ!
1曲目はなんと「天城越え」のインストメタルアレンジ! 川村と安井の重厚感のあるリズム隊にマーティ・フリードマンと森丘の超絶ギターが絡み合い、オーディエンスを圧倒! 間髪入れずに壮大な楽曲「WHITE WORM」へと突入し、会場の温度はグングン上昇していく。
3曲目に入る前にマーティ・フリードマンが第一声「香港!」とオーディエンスとコールアンドレスポンス! 興奮冷めやらぬまま、dpsのメンバーを紹介し、ボーカルの木村を呼び込む。ステージ下手から登場した木村は「Hello!香港!」と叫び、日本から来たバンドであり、香港でも有名な“名探偵コナン”のオープニングテーマタイアップで11月にデビュー-したことを流暢な英語でオーディエンスを煽っていく。最後は日本語で「それでは、聴いてください!「タイムライン」!」とデビューシングル「タイムライン」を披露! 激しいギターリフから始まるこの楽曲は香港でも“名探偵コナン”が観られていることもあり、一緒に歌うオーディエンスもちらほら見受けられる。マーティ・フリードマンとdpsの息もピッタリ合い、初めてのコラボバンドとは思えないパフォーマンスを見せつける。ギターソロでの森丘の超絶速弾きには会場全体に悲鳴が起きるほど! 立て続けに「タイムライン」のカップリングに収録されている「さよなら愛しい日々よ」に突入! dpsが得意とする疾走感のある秀作である。後半にはマーティ・フリードマンと森丘のギターバトルが炸裂!曲間も「香港!」煽り続ける木村。所狭しとステージ上で暴れまくるベースの安井、重厚感のあるリズムを繰り出しながら、テクニカルなドラミングを魅せるドラムの川村、重厚なメタルサウンドをメロディアスに奏でるサポートキーボーディストのJessy。この短時間の間に一体感が増していき会場を包み込む。5曲目は木村のアカペラから始まるインディーズEP作品「オレンジみたいな昼下がり」に収録されていた「君を待つ景色」。ミディアムテンポのメタルナンバーでありながらサビのキャッチ-なメロディ-ラインが印象的な楽曲だ。後半にはそれぞれのソロパートも披露し、超絶テクニックぶりを魅せつける。dpsのオリジナル楽曲を3曲披露した後は、こちらもNetflixで配信されていた大人気アニメ「B: The Beginning」の主題歌であり、マーティ・フリードマン feat. Jean-Ken Johnny, KenKenで発表された「The Perfect World」を木村のボーカルで披露。マーティ・フリードマンのソロパートでは美しいギターソロに会場が静寂に包みこまれるシーンが印象的だ。そして、ラストは「ありがとう!香港!」でステージを立ち去る木村以外のメンバーでマーティ・フリードマンの2014年発表のアルバム「Inferno」の中から「Undertow」を披露。壮大でメロディアスなインストバラードに泣き出すオーディエンスも。ステージを去った後もアンコールは鳴りやまずの圧巻のステージだった。
その後、バンコク・シンガポール・マニラと3公演を行った彼ら。後半の2か国では尾崎豊の名曲「 I LOVE YOU」も披露したり、日本語の「マジパネー!」に代わる現地の言葉でコールアンドレスポンスをしたりと回を増すごとに盛り上がりを見せ、各地のオーディエンスからは「サイコー!」「スバラシイ!」といった日本語での声援も聞こえていた。最終公演であり最大キャパのマニラ公演を終えたメンバーは感慨深い想いに駆られステージ上で泣き出すメンバーも。
今回のツアーdpsメンバーにとってかけがえのない経験であり、今後の活動に大きく影響を及ぼすツアーとなった。

【Polyphia×マーティ・フリードマン×dpsアジアツアー日程】
11月24日(土) 香港 TTN
11月25日(日) バンコク RCA live House
11月28日(水) シンガポール EBX Live Space
11月30日(金) マニラ Studio 72

【森丘直樹×マーティ・フリードマン - “名探偵コナン メイン・テーマ” ギターバトル映像】
https://www.youtube.com/watch?v=WV6UPAQixTY

【dps オフィシャルTwitter 森丘直樹 名探偵コナン 試奏映像】
https://twitter.com/d_p_special/status/1040889363238813696

【デビューシングル「タイムライン」フルMV】
https://www.youtube.com/watch?v=-YsoMJYznKk

[dps Official website]
http://d-p-s.jp


2018年12月06日(木)

Beingブーム再来!?? DAIGOによって蘇る神曲達!!! DAIGO Beingカバーアルバム「Deing」リリースイベントで 森友嵐士(T-BOLAN),池森秀一(DEEN)と奇跡のトリプル共演!!

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2003年、『DAIGO☆STARDUST』としてのメジャーデビューから15年。
今年、ソロデビュー15周年を迎えたBREAKERZのボーカリストDAIGOが12/5(水)にBeingカバーアルバム「Deing」(※読み:ディーイング)をリリースした。
DAIGOが所属するレコード会社「Being」の創立40年と、DAIGOが40歳を迎えた今年、2018年。運命的な巡り合わせとなった“究極アニバーサリーイヤー”にDAIGOが届けるのは、「Being」を代表する数々の大ヒット曲のカバーアルバムになっている。

リリース日当日にはお台場 ヴィーナスフォート2F教会広場にて発売を記念したミニライブを開催。この日は、ゲストとして今回のアルバムでコラボをした、森友嵐士(T-BOLAN)、池森秀一(DEEN)といった、収録楽曲のオリジナルアーティストと共に、ステージの上でも究極のコラボが実現した。奇跡のトリプル共演を楽しみに今か今かと、約800人ものファンが集まり、イベント開始前から場内は賑わいを見せていた。

開演18:00を迎えると、DAIGOがステージの正面扉より登場!大きな歓声に包まれる中、1人目のゲスト、DEENの池森秀一を迎え「このまま君だけを奪い去りたい」をデュエットで熱唱。DAIGOは、今回デュエットできたことに対して、正直な話、「DGDKF」(=DAIGO大興奮)と素直に感想を述べるとDEENの池森は「NPV」(=Nice Passion Vocal)とDAIGOのボーカルを称賛した。
そして、2人目のゲスト T-BOLAN 森友嵐士を迎え、TVでもデュエットしたことのある「離したくはない」を生演奏で熱唱。DAIGOは、「TBSK」(=T-BOLAN最高!)と興奮をあらわに今回の再会を喜んだ。
そして、ラストではアルバムでも参加したギターの森丘直樹(dps)とコーラスの図画泉美をステージに呼び、全員で「果てしない夢を」を一夜限りで初披露!
DAIGOは、「TDD」とDAI語を言うや否やDEENの池森が「T-BOLAN、DEEN・・・」と途中まで答えるとDAIGOは「当てるなら最後まで当ててください」とツッコミを入れると、会場中笑いの渦に包まれた。
「T-BOLAN、DEEN、DAIGO、最高!!」と叫ぶと会場から大きな拍手が沸き起こった。
90年代に席巻した数々の名曲は今日ここで新たに生まれ変わり次の世代へと歌い継がれて行く...
まさしく新しい歴史の1ページが生まれた瞬間だった。

<RELEASE>
DAIGO
Beingカバーアルバム「Deing」 (※読み:ディーイング)
2018年12月5日(水)Release!!


<収録曲>(※全形態共通)
1.世界中の誰よりきっと
2.もっと強く抱きしめたなら
3.突然
4.永遠
5.離したくはない Guest Vocal 森友嵐士(T-BOLAN)
6.君が欲しくてたまらない
7.あなただけ見つめてる Guest Vocal 大黒摩季
8.甘い Kiss Kiss
9.このまま君だけを奪い去りたい Guest Vocal池森秀一(DEEN)
10.Secret of my heart
11.果てしない夢を 森友嵐士(T-BOLAN),大黒摩季,池森秀一(DEEN)&DAIGO

◇初回限定盤A(CD+DVD)
品番:ZACL-9107
価格:3500円(税込) 3241円(税抜)
【特典DVD】
「もっと強く抱きしめたなら」Music Clip+Music Clip Off Shot

◇初回限定盤B(CD+DVD)
CD 共通楽曲
品番:ZACL-9108
価格:4300円(税込)3981円(税抜)

【特典DVD】
DAIGOソロデビュー15周年記念ライブ
【DAIGO VS DAIGO☆STARDUST】LIVE SELECT
「ら・ら・ら」 Being Special Guest大黒摩季
「Secret of my heart」Being Special Guest 倉木麻衣
「離したくはない」Being Special Guest 森友嵐士 (T-BOLAN)
 
◇通常盤(CD ONLY)
品番:ZACL-9109
価格:2700円(税込) 2500円(税抜)

<封入特典>※通常盤のみ
※初回生産分のみ「DAIGOカード(全4種の内ランダムで1枚封入)」

[EVENT]
DAIGO カバーアルバム「Deing」リリース記念イベント 開催決定!
イベント内容:ミニライブ&特典会

□2018年12月6日(木)大阪・アリオ八尾 1F レッドコート 18:00 START
□2018年12月8日(土)神奈川・テラスモール湘南 1F そらかぜステージ 12:00 START
□2018年12月8日(土)東京・ダイバーシティ東京プラザ 2F フェスティバル広場 17:00 START
□2018年12月9日(日)愛知・プライムツリー赤池 1F プライムホール 12:00 START

[LIVE]
DAIGO ソロデビュー15周年記念ライブツアー“Deing”
□2018年12月15日(土)大阪・バナナホール
□2018年12月16日(日)愛知・名古屋ReNY limited
□2018年12月24日(月・祝)東京・神田明神ホール
※チケット一般発売中!

■Total Information
DAIGO Official Site http://daigo-official.net
BREAKERZ Official Site http://breakerz-web.net/
BREAKERZ Official Twitter:@BRZofficial0725 http://twitter.com/BRZofficial0725
BREAKERZ Official Facebook:http://www.facebook.com/breakerz.official


2018年11月16日(金)

「たったひとりのワンマンライブ vol.3“good-bye stereotype”」 2018.11.4 @東京Club eX LIVE REPORT

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 植田真梨恵が2015年以来、自身3度目となる「たったひとりのワンマンライブ」を開催した。前回は東京、大阪の2公演だったが、今回は全国9カ所9公演、地元福岡県久留米市でも初のワンマン開催という彼女自身にとっても特別なツアーとなった。
 東京で迎えた千秋楽に選ばれたのは、前回の東京公演同様、品川にある「東京Club eX」。重厚感に溢れ趣きたっぷりのここ「東京Club eX」は、円形ホールの中央にステージが設けられていて、バックステージに続く花道を避けたほぼ360度ステージを囲むように客席が並べられている。2階にはバルコニー席。四方八方からの視線を受けながらパフォーマンスをするという個性的な形状になっており、演者の実力が必要とされる会場といえるだろう。
 今回のツアーは自身のバースデーとなる9月22日からスタート。「新しい年齢になってアップデイトした植田真梨恵がお届けするライブ」とMCで自らも語っていた通り、7月に行われたインディーズデビュー10周年記念ライブの成功を経て、またひとつ成長した彼女が歌とアコギのみで挑むワンマンショーである。

 開場と共にみるみる埋め尽くされていく客席。中央ではMartinとGibsonの2本のアコースティックギター、マイクスタンドと椅子、ツアーロゴを乗せたステージがゆっくりと旋回している。
 開演時間17時半を迎えるとゆっくり場内の照明が落ちていき、ミュージカル映画「雨に唄えば」の主題歌のBGMに乗って、軽いステップを踏みながら花道を進む植田。ふんわりとした赤のロングワンピースに白いスニーカー、最新の宣材写真よりも伸びたミディアムヘア、フェミニン&ガーリーな装いはこの会場によく似合っている。
 椅子に腰掛けると、手に取ったGibsonの弦を静かにつま弾き、そして「はっ」と大きくひと息を吸い込んで1曲目「アリス」へ。ピタリと時が止まったかのように彼女を注視するオーディエンス達。静寂の中、懐の深い歌声がじんわりと場内を満たしていく。そして早くも2曲目に「夢のパレード」をドロップ。心を突き動かし感動を与えてくれるパワーソングだ。旋回するステージ上で3曲目「a girl」まで歌ったところでこの日初めてのMCへ。
 「お越し頂いた皆さん、どうもこんばんは植田真梨恵です。この会場は360度囲まれた形でお楽しみ頂く会場です。私が背を向けている時間もあるかもしれませんが。」と言って、椅子に座ったまま仰け反って背後を逆さまに覗き見るチャーミングな仕草を見せると、場内から思わず笑いが起こった。そして、「皆さん平等に楽しんで頂ければと思います。今日は来てくれてありがとう!」と雄叫びを発して、ロックフィーリング溢れるエネルギッシュな歌声で「砂漠の果てに咲く花」を披露。続いては意表を突いた「kitsch」。インディーズ時代の2ndアルバム『U.M.E.』に収録された懐かしのナンバーでライブではレアな選曲だが、味わい深い良曲なので知らないという方には是非オリジナルもチェックしてもらいたい。続いて圧倒的な訴求力で魅了した2ndメジャーシングル「ザクロの実」。ライブ鉄板曲「よるのさんぽ」ではそれまでの深遠な空気を一掃。再びステージが廻り、観客の手拍子も伴奏に加わって、最後のサビでは「今日はなんかちょっと雨降ったよ」「今日はなんと千秋楽よ」「今日はちょっと目が回りそう」などのアドリブを交えながら客席と賑やかにシンガロング。HAPPYな時間を刻んでいった。
 「今回のツアーは毎週、土日になったら色んな所に出掛けてますって感じでしたけど、後半はわりと畳み掛けで色んな所に行きつつ、歌いまくりつつです。私の地元福岡県久留米市での初ワンマンもあったりしながら、インディーズ10周年の「loadSTAR」をお祝いして頂いてから後の植田真梨恵もこの通り元気にやっております! 」
 いつも通りのフレンドリーなトークを挟みつつ、念入りなチューニング後、どっしりと存在感ある「支配者」を太く芯のある歌声で披露。洒脱なミディアムチューン「雨にうたえば」はちょっぴりアンニュイ雰囲気をプラスしてオリジナルよりもしっとりと。そしてCHOYA「夏梅」のCMソングとしてこの夏を彩った「勿忘にくちづけ」を伸びやかに歌い上げた。さらに「勿忘にくちづけ」の世界観にも通ずる和テイストな新曲「花鬘(はなかずら)」から始まり、「このツアーは弾き語りなので、よりシンプルに皆さんに楽曲をお届けしています。私のテンポだし、その時のキーだし、そこにしかないものでお届けしているライブなんですけど、その中で新曲を他にも持ってきました」と言って、「エニウェアエニタイム」「BABY BABY BABY」を惜しげもなく披露。今後作品化されていくのかなどは不明だが、新境地も垣間みられる非常にクオリティーの高い3曲だっただけに期待が高まった。
 「最近の私は曲を沢山作っています。大人になるほど、まだ成長せねばと思う今日この頃です。若い頃に作った歌を歌います。」そうして届けられたのは5年前に発表された「おおかみ少年」だ。これまでバンド編成、Lazward Pianoバージョンなど色々なアレンジで聴いてきた名曲だが、弾き語り特有の生々しさも格別である。
 さあ、気づけばライブも後半戦。さらに客席を煽るかのように、激しいアコギのストロークと共に熱を増していった「ペースト」、アーティキレーションを自由自在に操り表情豊かに疾走した「RRRRR」、満場の手拍子に後押しされながらアドリヴも交えつつコミカルに盛り上げた「WHO R U ?」、先鋭的ロックナンバー「センチメンタリズム」では照明が点滅する中高揚を爆発させるかのように激しくアクト。会場が一体となって共鳴しているのが伝わってきた。そして本編ラストは感情を強く揺さぶられるバラード曲「さよならのかわりに記憶を消した」でたっぷり余韻を残し、幕を閉じた。

 アンコールに応え、再び登場するなり手に持ったメモを読み上げる植田。そこに書かれていたのは、2019年にLazward Piano Tourが開催決定のニュースと、2018年初めに開催した「Live of Lazward Piano“bilberry tour”」ツアーファイナル東京グローブ座公演が初めてのBlu-rayとしてリリースされるというニュースだ。客席からは歓声が上がり、植田自身も笑顔をほころばせていた。
 「弾き語りツアー勉強になった〜! 私、福岡から大阪に出てきてすぐ16歳の頃、最初は弾き語りやりたくなかったんですよ。でもマネージャーから活動の幅が広がるからアコギ弾きませんかって言われて。そういうイメージの歌手になる予定じゃなかったんですけど、弾けないのは悔しいから練習しようと思って弾き語りを始めました。でも思いのほか楽しいですね。なんでも出来るでしょ。急に小話したりも出来るし、最高だなと思っています。あの頃はまさかこうしてアコギ弾き語りでワンマンをすることになるとは思わなかったんですけど、なんとかかんとかやっています。皆さんのおかげです。ありがとう。」
 と、正直な想いを吐露してアンコール1曲目は「I was Dreamin’ C U Darlin’」をメロウに。歌い終わると再びMCへ。
「皆さんのおかげで今年の秋をしっかり堪能することが出来ました。これからもいいライブをしていくことで皆さんへのありがとうの気持ちを届けていきたいと思っています。それから“たったひとりのワンマンライブツアー”と言っていますが、一緒に作戦練ってくれたり、グッズ作ってくれたり、荷物を運んでくれたり、音や照明の担当の人だったり、スケジュール決めてくれたり、思いの他沢山のスタッフがいます。いつも支えてくれて本当にありがとうございます。またライブで絶対お会いしましょう!」
 最後は全公演のラストを担ってきた再会を願う曲「サイハロー」で、およそ2時間半のステージはエンディングを迎えた。

 2008年のインディーズデビューから今年で10年。あっという間に過ぎ去っていく月日の中で、着実に実力を積み重ね、オリジナリティーを作り上げてきた植田真梨恵。そんな彼女の楽曲や歌声は、いつしか多くの人の日々や人生を彩る大切な存在になっていった。そしてなにより、彼女のライブ(パフォーマンス)には、「一瞬一瞬を、かけがえのない永遠に変える力」が宿っていることを、今日のライブで改めて感じることができた。それは彼女自身の日々のたゆまぬ努力や、音楽に対して真摯に向き合う偽りのない姿勢によって備わっていったものなのだろう。
 3月にはピアニストの西村広文との2人編成で届けられる「Live of Lazward Piano –凍てついた星座-」の開催、そしてMCで「最近沢山の楽曲を作っている」と公言していた所を見ると、来年以降の活動にも期待がもてそうだ。引き続き注目していきたい。

「たったひとりのワンマンライブ vol.3 “good-bye stereotype”」
2018.11.4 東京 Club eX
【Set list】

01.アリス
02.夢のパレード
03.a girl
04.砂漠の果てに咲く花
05.kitsch
06.ザクロの実
07.よるのさんぽ
08.支配者
09.雨にうたえば
10.勿忘(わすれな)にくちづけ
11.花鬘(はなかずら)
12.エニウェアエニタイム
13.BABY BABY BABY
14.おおかみ少年
15.ペースト
16.RRRRR
17.WHO R U ?
18.センチメンタリズム
19.さよならのかわりに記憶を消した
EN-1 I was Dreamin’ C U Darlin’
EN-2 サイハロー

■Live of Lazward Piano –凍てついた星座-について
ピアニストの西村広文との二人編成で2013年よりほぼ毎冬開催されてきた「Lazward Piano」。京都文化博物館など特別な場所で開催されることも多く、今回も長崎市内最大級の洋館で、国指定重要文化財でもある旧香港上海銀行長崎支店記念館や、ステージの背面上部にガラス窓が広がり、文字通り「凍てついた星座」を臨む札幌バプテスト教会の他、ツアーファイナルは植田の活動拠点大阪の歴史的建造物であり、国指定重要文化財でもある大阪市中央公会堂大ホールで行われる。
長い歴史を重ねてきた厳かな建築物の中で、グランドピアノとアコースティックギターと歌声だけで紡ぐ美しい夜になること間違いなしだ。
また、今年年明けに開催された「Live of Lazward Piano “bilberry tour”」のツアーファイナル(東京グローブ座)が、自身はじめてのBlu-rayとして年明けに発売されることも同時に発表された。
こちらについても詳細の発表を待ちたい。

【ライブ情報】
★「Live of Lazward Piano -凍てついた星座-」
◇2019.3.10(日) 長崎・旧香港上海銀行長崎支店記念館

OPEN 18:00 / START 18:30
(問) キョードー西日本 0570-09-2424
◇2019.3.17(日) 東京・日本橋三井ホール
OPEN 16:45 / START 17:30
(問) H.I.P. 03-3475-9999
◇2019.3.21(木・祝) 北海道・札幌バプテスト教会
OPEN 17:00 / START 17:30
(問) マウントアライブ 011-623-5555
◇2019.3.23(土) 大阪・大阪市中央公会堂 大集会室
OPEN 17:15 / START 18:00
(問) サウンドクリエーター 06-6357-4400
※チケット一般発売日 2019年2月9日(土)

★DFT presents 音都 〜NEO ROCK from KANSAI〜
〜出演バンド追加・全10組の出演決定! !〜
日時:2018.11.17(土)
会場:堂島リバーフォーラム
出演:植田真梨恵 / Qyoto / dps / -真天地開闢集団-ジグザグ / 甘い暴力 / RICO KUSUDA with Sensation / CROSS LORD / 砂糖ココアとHinawa銃 / magenta blue / 図画アニソンメタルバンド
ロビー開場 13:30 / 開演 15:30(アーティストブース出店あり!)
※入場無料 (整理券配布予定)

【植田真梨恵プロフィール】
「わたし、つくるし、それ歌う」
福岡県久留米市出身。心をまるごと掴んで差し出す言葉とあふれる感情ごと全身で歌う感情型シンガーソングライター。
15歳で家族の元を離れ、単身、大阪で音楽活動を始める。その怖いもの知らずのライブパフォーマンスがレコード会社スタッフの目に留まり、17歳でインディーズデビュー。アコギ一本を抱え、年間50本を超えるライブを重ね、2013年にはワンマンライブ全公演完売を記録し、2014年、「彼に守ってほしい10のこと」で念願のメジャーデビューを果たした。初期から一貫して作品全般のアートワーク、衣装のスタイリング、メイクアップ、ライブの舞台演出まで自らこなし、二年連続でミュージックジャケット大賞にノミネートされるなど、その作り出す世界観のファンも多い。

【植田真梨恵オフィシャルYouTube チャンネル】
https://www.youtube.com/user/uedamarie
【植田真梨恵オフィシャルサイト】
http://uedamarie.com/
【植田真梨恵オフィシャルブログ】
http://lineblog.me/uedamarie/
【植田真梨恵twitter】
@uedamarie