ライブレポート♪

2018年05月21日(月)

植田真梨恵[Live of Lazward Piano "bilberry tour" Special Edition !] @ Motion Blue yokohama 2018.4.29 LIVE REPORT

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植田真梨恵(歌とアコギ)が、西村広文(ピアノ)と共に繰り広げるLazward Piano Tourが、約2年ぶりに2月3日の札幌KRAPS HALLから、3月24、25日の東京グローブ座まで全国12カ所で行われた。これまでの同ツアーの中で最長となった今回のツアータイトルについて本人は、「“Lazward Piano”は青い炎のように、静かだけど、とても強く燃え盛っているイメージで付けていますが、今回のツアータイトルにも付けたビルベリーは、(通常の)ブルーベリーよりも小さくて、見つけづらくて、栄養価がとても高くて、育てづらい。見つけたらとってもラッキーなブルーベリー(の1種)です。1つ1つのライブがそんなプレシャスなライブになればいいなと思って“bilberry tour”と付けました。」と、コメント。その言葉通り、各会場ごとに一夜限りの特別で濃密な時間が刻まれていった。
そして4月には愛知、大阪、神奈川で各会場2公演ずつのSpecial Edition!が開催された。今回は神奈川・Motion Blue yokohamaで行われた1st Stageの模様をレポートする。

GWに突入し、初夏を思わせるような快晴となったこの日、Motion Blue yokohamaに集ったオーディエンスはいつも通り植田と同世代と思しき男女に加え、40〜50代くらいのスタイリッシュな大人世代の姿も多く見られた。場所柄ということもあるだろうが、彼女のライブパフォーマンスが幅広い世代に高く評価されてという事実も否めないだろう。
ここMotion Blue yokohamaでは一昨年にもLazward Piano“Old-fashioned.” Special Edition!が開催され、その時はビートルズの「イエスタデー」や、ミュージカル「アニー」の曲「トゥモロー」の洋楽カヴァーもラインナップするなど、新作を冠したアルバムツアーとは一種異なるセットリストや、Lazward Pianoならではのスペシャルなアレンジにも毎回興味をそそられる。今回はいったいどんなステージが準備されているのか、ワクワクしながら開演の時を待った。
そしていよいよ16時を迎え、2人揃ってステージへ。柔らかな照明に包まれたステージ上、西村の静かなピアノと自身のアコギの音色に身を委ねるように、目を瞑りながら歌い出したのは未発表曲「bilberry song」だ。会場全体が一瞬にして2人が生み出す世界へと引き込まれていった。その後はセンシティブでありながら力強い歌声が感性に訴えかけた「夢のパレード」、アコースティックライブでお馴染みの「よるのさんぽ」では大きな手拍子を受けながら気持ち良さそうに伸びのある歌声を響かせた。そしてキュートで小洒落たナンバー「パエリア」へ。この曲は西村が植田の作品で初めてコーラスも担当した楽曲だが、ライブでもぴったり息の合ったユニゾンコーラスで魅了してくれた。
4曲が終わったところでMC。

「Motion Blue yokohamaへお越しの皆さま、ようこそ。ひとまず前半ではbilberry tourで印象的だった曲をお届けしていこうと思います。」

と告げて、地元・久留米の伝統的工芸品「久留米絣」の魅力を紹介するPR動画(ショートムービー)の主題歌に起用された新曲「勿忘にくちづけ」へ。一昨年くるめ大使に任命された植田が、念願の音楽で故郷に貢献することになった特別な一曲である。ふと懐かしい景色に思いを馳せてしまう、そんなノルタルジックでエモーショナルな音像が深く余韻を残すナンバーだ。(今作は、チョーヤ「夏梅」CMソングに抜擢され、7月25日に8thシングルとしてリリースされることが5月15日に発表された。)
しかしすぐさま、植田とファンとを繋ぐアンセム曲「サファイア!」で空気は一変。ダイナミックなピアノに情感豊かな力強いヴォーカルが絡み合い客席を飲み込んでいった。こうした絶妙な緩急に揺さぶられながら、オーディエンスは至福の時を堪能している様子だ。

「Lazward Pianoは“青”がテーマとお話しましたが、Special Edition!は1st、2ndと2回あるのでそれぞれにテーマを設けました。ピアノは黒と白の鍵盤で出来ていることにちなんで、「白」と「黒」です。まさに今窓の外は白く輝いていますが、1stステージは「白」がテーマです。とてもお天気の良い横浜でめちゃくちゃ気持ちいいGWの今日、こんな感じでSpecial Edition!をお送りするのは今回が初めてです。白いお昼間に、白い1stステージをお楽しみください。」

ここから休む間もなく5曲を続けて披露。ライブ後に気づいたのだが、
「S・O・S」……白い鳩、「ハイリゲンシュタットの遺書」……白い部屋、「白い月」……白い月、「くちびるの奥」……白状、「ダイニング」……ミルクの海、霧の中といったように、中盤はテーマに沿って「白」と連動した歌詞が登場する楽曲がセレクトされていた。こうした自由度の高い選曲もこのツアーならではである。
歌とギターとピアノというミニマムな構成を生かした大胆かつ独創性溢れるリアレンジと、それを可能にする演者2人の高い力量によって、どのような曲構成でも観客を飽きさせることなく心をがっしり捉えて離さない。このシリーズが2013年以降ほぼ毎年恒例となり、規模が拡大していっているのも頷ける。

「残すところ2曲となりました。今回のツアーは本当に沢山の所を廻って、今までで一番濃厚なLazward Piano Tourになりました。今日こんな良い日に皆さんと会えてとっても嬉しかったです。またこれからも私は、音楽に触れて新しく色んなものを作っていきたいなと思っています。たまにそれがどんなものか、自分で想像がつかなくなったり、"好き"ということに対してもなんだか謎めいてくる時がありますが、色々と距離を保ちながら自分の一番大切なものを大切にできるよう、一番美しいと思える道を行けるよう、そんな気持ちを抱えて始めたLazward Piano "bilberry tour"でした。
bilberry tourが始まる前にLINE LIVEで配信をして色んなカヴァー曲を珍しくお届けしたんですけど、その中でも演奏して、今回の「白」と「黒」というテーマにも合っていて、ピアノがとっても印象的な曲を特別にお届けしたいと思います。」

そう語り、矢野顕子の名曲「ひとつだけ」のカヴァーを披露した。このナンバーは忌野清志郎とのデュエットヴァージョンも非常に有名で、忌野とのヴァージョンでは一人称が「わたし」から「ぼく」に、また「してほしいの」が「しておくれ」に変わっている。さらにオリジナルの「白い扉」という歌詞部分を、忌野が「黒い扉」に歌詞を変更して歌っており、そんなところから今回の「白」と「黒」というテーマに沿った選曲になったのだろう。
そしてラストは、植田のピアノベースの作品を代表する1曲とも言える「朝焼けの番人」を渾身の歌声で届け、本編の幕を閉じた。

盛大なアンコールを受け、再び姿を見せた植田はステージに上がるなり、「いい日ですね!」と、満面の笑顔を咲かせた。そして、「あっという間でしたね。また皆さんとライブで会えることを楽しみにしています。私、植田真梨恵はこの夏でインディーズデビュー10周年になります。これからもますます頑張っていこうと思いますので、また皆さんも頑張って、お互いに頑張った交差点でお会いしましょう! どうもありがとうございました!!」

歓喜に湧く満場のフロアにこの日最後に送られたのは、1944年にドリス・デイが歌って大ヒットさせた洋楽「センチメンタル・ジャーニー」だ。途中オリジナルのメロディと日本語の歌詞を加えた植田オリジナルヴァージョンで披露してくれた。小粋でエレガントなピアノと、軽快なアコギに、カズー(口にくわえて声を発し共鳴、振動させて鳴らす楽器)も加わり雰囲気たっぷり。まさに港を行き交う人々の出会いや別れ、旅立ちを静かに見守り続けた横浜赤レンガ倉庫に佇むMotion Blue yokohamaにぴったりなセンス溢れる選曲と情緒溢れる歌声に酔いしれるオーディエンスたち。この上ない心地よさに包まれながら1stステージはエンディングを迎えた。

文中でも少し触れたが、新曲「勿忘にくちづけ」が、前作「REVOLVER」から約1年振り、8枚目のシングルとして7月25日にリリースされる。「人から人へと受け継がれていくものを思って作った」という今作は、2016年の絢香、2017年の平井堅に続き、この夏チョーヤ「夏梅」のCMソングに起用されることになり、楽曲と共にその存在にますます注目が集まる植田真梨恵。7月にはインディーズデビュー10周年のアニバーサリーライブも予定されている。
自らの足で踏み固めてきた盤石な地盤を支えに、もっともっと遠い先の未来へ前進し続ける彼女の夢、音楽をこれからもずっと見守り続けたい。

Text by music freak magazine編集部

[SET LIST]
1 bilberry song
2 夢のパレード
3 よるのさんぽ
4 パエリア
5 勿忘にくちづけ
6 サファイア!
7 S・O・S / 横浜用選曲
8 ハイリゲンシュタットの遺書
9 白い月
10 くちびるの奥
11 ダイニング
12 ひとつだけ / カバー
13 朝焼けの番人
(Encore)
14 センチメンタル・ジャーニー

【リリース情報】
8th Single『勿忘にくちづけ』(読み:わすれなにくちづけ)
2018年7月25日(水)発売
1.勿忘にくちづけ
2.雨にうたえば
3.distracted
4.勿忘にくちづけ -off vo.-
all songs written by 植田真梨恵

□初回限定盤 <CD+DVD>
¥1,852(Tax out) / GZCA-4152
初回限定盤 特典DVD
・まわりくるめロケ
・「勿忘にくちづけ」- Live of Lazward Piano ”bilberry tour” 2018.3.24 東京グローブ座 -

□通常盤 <CD ONLY>
¥1,200(Tax out) / GZCA-4153
通常盤封入特典
スペシャル映像が見られるパスワード封入

→ M1「勿忘にくちづけ」
チョーヤ「夏梅」CMソング
WEBムービー「Kurumekasuri Story お伝さん~久留米かすり物語」主題歌

【ツアー情報】
indies 10th ANNIVERSARY LIVE 「loadSTAR」
2018.7.21 (土) 大阪・Shangri-La
OPEN 18:00 / START 18:30
(問) Shangri-La 06-6343-8601

2018.7.30 (月) 東京・新宿ReNY
OPEN 18:15 / START 19:00
(問) 新宿ReNY 03-5990-5561

TICKET
¥4500 (税込 / オールスタンディング)
†入場時別途ドリンク代必要
†整理番号順の入場となります。
†未就学児入場不可

チケット一般発売日 2018年6月30日(土)

【イベント出演情報】
6月3日(日)SAKAE SP-RING 2018
8月13日(月)なんばHatch

【ラジオレギュラー情報】
番組名 「TOKAIRADIO × TSUTAYA LIFESTYLE MUSIC 929」
放送局 東海ラジオ (AM1332kHz、FM92.9MHz、radiko.jp)
植田真梨恵担当 毎週火曜26:30~27:00
メール marie@tokairadio.co.jp
http://www.tokairadio.co.jp/program/lifestylemusic929/

【植田真梨恵オフィシャルYouTube チャンネル】
https://www.youtube.com/user/uedamarie
【植田真梨恵オフィシャルサイト】
http://uedamarie.com/
【植田真梨恵オフィシャルブログ】
http://lineblog.me/uedamarie/
【植田真梨恵twitter】
@uedamarie


2018年05月08日(火)

15th Anniversary Year LIVE CAFE TOUR Grand Final「僕らの奇跡の合言葉は“ニャッピーo(≧∀≦)o”」~Hibiya On ★ザ★ 御New世界(完)~ @東京日比谷野外大音楽堂 2018.4.28 LIVE REPORT

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今年、結成15周年のアニバーサリーイヤーを迎えたアンティック-珈琲店-は、 2月10日 TSUTAYA O-WESTを皮切りに『15th Anniversary Year Special LIVE CAFE TOUR「僕らの奇跡の合言葉は“ニャッピーo(≧∀≦)o”」~カフェっ仔は全員集まれ~』を全国5カ所で開催。各地でカフェっ仔(ファン呼称)と共に15周年を祝い、互いの絆をより深め合ってきた彼らだが、その集大成とも言うべきGrand Final 『僕らの奇跡の合言葉は“ニャッピーo(≧∀≦)o”~Hibiya On ★ザ★ 御New世界(完)~』を、4月28日に思い入れの地である東京日比谷野外大音楽堂で開催した。
ここ日比谷野外大音楽堂は、2007年4月に前ギタリストの坊がラストステージを行った場所であり、2012年4月には活動再開を発表、そして2015年にはメジャーデビューを発表するなど、バンドにとって大きな節目にライブを行ってきた特別な場所だ。それを象徴するかのように、野音周辺は開場時間よりずっと前から多くのカフェっ仔が集い、この上ない祝祭感と笑顔に包まれていた。

開演17時半。真っ白なタキシードに身を包んだ、輝喜(Dr.)、ゆうき(Key.)、カノン(Ba.)、 takuya(Gt.)が順番にステージ・イン。最後にみく(Vo.)がツアーロゴをデザインしたピンク色のフラッグを風になびかせながら颯爽と登場し、「会いたかったぜ日比谷!今日は記念日、スーパー盛り上がろうぜ!」と雄叫びを上げ、いよいよ開幕だ! 冒頭はキャッチーなサビが極上の高揚感を煽る「LOCK ON ☆ザ☆御NEW世界」と「スノーシーン」を続けてドロップ。客席は折りたたみやハート飛ばしなど、バンギャル特有の振り付けで盛り上がり、野音は一気に熱狂の渦へと巻き込まれていった。

「ニャッピーo(≧∀≦)o 15年間色々あったんですけど、今日はたくさん伝えたいことがあります。15年間の感謝、そして15年間培ったものを全部出して帰ろうと思っています。今日は記念日なので盛大にお祝いしましょう!」(みく)

前半はインディーズ時代の楽曲を続けて披露。「メープルガンマン」では「跳べ、跳べ〜!もっと声出してけ〜!」と激しく煽り、さらにみくの華麗なラップで揺さぶりをかけていった。続く「一発逆転恋愛ゲーム」ではオーディエンス達がジャッフルビートに乗って踊り狂い、間奏では右へ左へクルクル回転しながら移動!その見事な一体感に演奏陣の迫力も増していった。
そして、「野外って最高だな〜。しかし、お前らの方が最高だ〜〜〜! だがしかし、俺たちの方が最高だ〜〜〜! お前らアンカフェが好きか? アンカフェの中で誰が一番好きだ〜?」というみくのフリに、カフェっ仔は躊躇なく思い思いのメンバーの名前を叫び出す。するとみくは「最愛の人を思い浮かべて聴いてください!」と言って「darling」へ。曲中では「アンカフェ大好き、愛してる♡」のコール&レスポンスで会場全体にハッピーバイブが広がっていった。
なお今回のセットリストは、【15周年記念ツアー“アンカフェ楽曲リツイート投票”】というカフェっ仔からのリクエストを元に組まれたものになっていた。様々な年代からシングルやアルバムの人気曲のみならず、懐かしのカップリング曲まで、バラエティー豊かなラインナップになっているのもアニバーサリーライブならではだ。

6曲目終わりで一旦 takuya、カノン、輝喜は退場。すると、ゆうきの静かなピアノ演奏に乗って、みくが語り出した。
「15周年ですし、新たな試みに挑戦しようということで、ゆうきと2人で歌を届けたいと思います。みんなと出会って人生が明るくなって、それまでどうしようもない人生だったんだけど、逃げ出さずにこうやっていられるのはみんなと色々見たい景色があるからで……、こんな風に思えたのはみんなのおかげです。巡り会ってくれて本当に嬉しいです。そんな感謝の気持ちを届けたいと思います。」
そして、これまでもアンカファとカフェっ仔の心を繋いできた大切なバラード「巡り逢えた奇跡」が披露された。優しく温かなゆうきのピアノの音色、一語一語丁寧に語りかけるように歌うみくのヴォーカル。途中、会場一体に響き渡るシンガロングも起こり、かけがえのない時間が刻まれていった。

ここでしばしのBREAK TIME!! みくとゆうきに替わって登場したのはバンドキャラクターのNYAPPYくんだ。輝喜、カノン、takuya、さらにしばらくしてゆうき扮する DJも加わり、コール合戦でひとしきり“ニャッピータイム”を盛り上げ、後半戦へと繋いでいった。

タキシード姿からそれぞれの個性が表れたカジュアルな衣装に着替えたメンバー達。まだステージに戻らないみくはいったいどんなスタイルで登場するんだろう!と、ワクワクを募らせるカフェっ仔たちの背後から、「ゴホッゴホッゴホ!」と、何やら咳払いが! 一斉に振り返ると、なんと会場後方にみくの姿が! いたずらな笑顔を咲かせながら「景色が綺麗だな〜!でも〜みんなの方が……、後半戦も盛り上がっていこうぜぃ!」と絶叫し、「逃避回路」へ。続く「青春TRAIN」では4つ打ちサウンドと連動してオーディエンスたちが肩を組みながら左右へ移動。時折吹く涼風を一瞬にして熱風に変えてしまう程の白熱ぶりだ。そして次の「流星ロケット」では星形をしたサイリウムが灯り、客席一面がピンクと水色の光に包まれた。演奏している間、まるで魔法をかけたかのように、空は次第に薄暮から夕闇へと。とても美しい光景だった。

「すっかり暗くなって、なんかロマンティックだね。「流星ロケット」からちょうど暗くなって、みんながその時ライトを照らしてくれてメッチャ感動したよ。ありがとう。次の曲は新曲なんですけど、ファン投票に入ってくれて、今のアンカフェが認められている気がしてメッチャ嬉しかったです。15年間やってきた中でできた曲だと思うので、自信を持つことができました。聴いてください。」(みく)

そう言って届けられたのは3月にリリースした最新シングル「願い事は1つさ」。表題曲ではポジティブな歌詞を書くことが多いみくだが、この曲は切ない失恋ソングになっている。以前インタビューでみくは、
「失ってから自分の愚さに気づいた男の歌になっているんですけど、一度失ったものって大きいんだなっていう……。15年のバンド活動の中で、一度アンティック-珈琲店-は活動休止していて、その時失ったものって大きかったっていうか、自分にとってアンカフェ自体がとても大きなものだったという事に気づかされたんです。今回は失恋の歌にはなっていますけど、そういう自分が経験してきた心象風景も出てるんじゃないかなと思います。」と語っていた。
そんな思いを巡らせながらの歌唱だったのか、この日一番とも言える情感溢れる歌声がとても印象的だった。

その後は、「ここからアゲアゲな曲が続いていくけど、暴れる準備はできてるか〜!」の煽りにさらに狂騒感を高め、疾走感溢れる「モウソウモモウソロソロ」、メジャーデビューシングル「千年DIVE!!!!!」、サイケ調のリフが癖になる「テケスタ光線」、そして本編ラストはアンセム曲「スマイル一番イイ♀〜 2005ver.〜」で、歓喜の中クライマックスを迎えた。

「もう一杯!!」の盛大なアンコールに応え、再びステージに戻った5人。晴れやかな表情を浮かべ、会場の四方八方に視線を送った後、静かにみくが語り出した。
「坊くんが脱退、takuyaとゆうきが加入してくれた時に、“アンカフェをこのまま終わらせちゃいいけない!”と、スタッフがアニメのタイアップを穫ってきてくれて、その曲で僕達の命は繋がったのかなって思っています。今回のランキングには入らなかったんですけど、僕達にとってすごく大事な曲なので歌わせてください。」そう告げて、「覚醒ヒロイズム」を渾身のアクトで届けた。
続いて鳴り止まぬ拍手に包まれたメンバーは、それぞれ持ち場を離れマイクを手にして花道へ。「キミノマチ〜五人合唱ver.〜」をABメロは順番にソロを取り、サビはユニゾンで、5人の思いを重ね熱唱した。
「会社帰りで外を歩いてる人、今日なんて奴がライブやってるんだ。歌ひどいなって思ってるよね」と、自虐トークで笑いを取る輝喜。
「暗がりの中ライトを浴びて、みんなで歌って、ロマンチックだね」と満足げなゆうきに、みくは、
「それ歌が上手い場合はロマンチックだけど、半分以上の人が笑ってたからね!」と、ツッコミを入れる。カノンは、
「某アイドルグループみたいだなって。」と、照れ笑い。
いつもの彼ららしいアットホームな時間が流れていった。
そしてアンコールラストは、15周年記念ライブに欠かせない2曲「BondS〜絆〜 2016ver.」と、投票ランキング1位に輝いた「ラフ・ソング」。開放感溢れる野音のステージに、ありったけの感謝と10年以上にわたり培ってきたスキルを遺憾なく発揮したバンドサウンドを放ち、最高のエンディングを迎えた。
演奏後はメンバー1人1人、応援し、支えてくれるカフェッ仔に、心からのメッセージが贈られた。みくは、
「みんなと出逢って、みんなと一緒に見る景色がすごく素敵だったり、みんなと1つになれることを知りました。本当に感謝しています。自分に歌うという選択肢をくれたのも、みんなだと思っています。だから、僕達は勝手にアンカフェを辞めることはできないと思っています。アンカフェはみんなのものだから。自分はもう死ぬまでアンカフェをやることを約束します。本当に今日はありがとうございました!」と力強く宣言し、カフェッ仔を喜ばせた。

7月からは、これまでよりも規模の大きいツアーが決定しているアンティック –珈琲店-。お祝いムードだけじゃない、しっかりと成長と深化を見せつけた今宵のライブを経て、これからどんな未来を描いていくのか。まだまだ彼らの挑戦は終わらない。

Text by music freak magazine編集部
Photo by 折田琢矢

【セットリスト】
LOCK ON ☆ザ☆御NEW世界
スノーシーン
メープルガンマン
一発逆転恋愛ゲーム
darling
似非占い
巡り逢えた奇跡~みく&ゆうきver.~
ニャッピータイム    
逃避回路
青春TRAIN
流星ロケット
ダックのマジカルアドベンチャー
願い事は1つさ
モウソウモモウソロソロ
千年DIVE!!!!!
テケスタ光線
スマイル一番イイ♀ ~2015ver.~
 
(ENCORE)
覚醒ヒロイズム
キミノマチ~五人合唱ver.~
BondS~絆~2016ver.
ラフ・ソング

■15th Anniversary Year Special LIVE CAFE TOUR 2018 「ラグニャロク」開催決定!!!!!

15th Anniversary Year Special LIVE CAFE TOUR 2018 「ラグニャロク」

7/05(木)[東京]Mt.RAINIER HALL SHIBUYA PLEASURE PLEASURE
OPEN 18:30/START19:00

7/07(土)[群馬]高崎 club FLEEZ
OPEN 16:30/START17:00

7/15(日)[埼玉]西川口LIVE HOUSE Hearts
OPEN 16:30/START17:00

7/21(土)[兵庫]神戸VARIT.
OPEN 17:30/START18:00

7/22(日)[大阪]大阪MUSE
OPEN 16:30/START17:00

7/28(土)[福島]郡山#9
OPEN 17:30/START18:00

7/29(日)[宮城]仙台MACANA
OPEN 16:30/START17:00

8/04(土)[愛知]名古屋ell.FITS ALL
OPEN 17:30/START18:00

8/05(日)[石川]金沢AZ
OPEN 16:30/START17:00

8/11(土)[神奈川]横浜BAYSIS
OPEN 16:30/START17:00

8/18(土)[福岡]福岡DRUM SON
OPEN 17:30/START18:00

8/19(日)[岡山]岡山IMAGE
OPEN 16:30/START17:00

7/5のみ指定席 5,000(税込)後方立見 ¥4,800(税込) 
※ドリンク代別
※3歳以上チケット必要
スタンディング ¥4,800(税込) 
※ドリンク代別 
※未就学児入場不可

「FC BoundS」先行抽選受付決定! 7/5~8/19公演の受付となります。
抽選受付期間 5/10(木)12:00~5/28(月)23:59まで
詳細はこちら!http://ac.fcbonds.jp/ ※要会員登録(有料)※スマートフォンのみの対応

■LIVE CAFE 15th Anniversary Year Grand Finale
2019年1/5(土)EX THEATER ROPPONGI
2019年1/6(日) EX THEATER ROPPONGI

●モバイルファンクラブ「FC BondS」
https://ac.fcbonds.jp/
●オフィシャルHP
http://www.ancafe-web.com


2018年04月09日(月)

BREAKERZ DAIGO 40歳のバースデースペシャルライブ! YSJ(=四十路【よそじ】)をファンと祝う!!

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2018年4月8日。EX THEATER ROPPONGIにて、BREAKERZが今年初となるライブを行った。
このライブは、『BREAKERZ LIVE 2018 ~DAIGO's 40th BIRTHDAY~』と題された、ヴォーカルのDAIGOの40回目のバースデーを祝うために企画された特別なライブであったこともあり、通常とは異なるライブになるであろうことは予測していたのだが、ナント、その予測は、想像を遥かに上回るスペシャルなオープニングから幕を開けたのだった。
フロアの照明が落とされ、ステージ上も暗転し、インダストリアルなSEでメンバーが登場すると、彼らの登場を待ち焦がれたオーディエンスは大きな歓声をステージへと投げかけた。
と、そこまではいつも通りの流れだったのだが、SEの音が止むと同時に、AKIHIDEのギターが「Happy Birthday to You」のフレーズを奏で始めたのである。
早いな(笑)!  ド頭からいきなりバースデーモード全開の展開に、思わずその場に居た全員がツッコミを入れたであろうフロアのざわめきは、確実に見る者の心を掴んだ証拠であった。さらに。次の瞬間、DAIGOがそのギターフレーズに、“Happy Birthday to me~♪”と、自らの誕生日を祝う歌詞を乗せ、ステージ中央から登場したのである。なんとも大胆な幕開けだ。

「40歳になりました~っ! 盛り上がっていこうぜ~!」

DAIGOの叫びを合図に、オープニングナンバー「NEXT LEVEL」のイントロは始まった。さすがというべきエンタテインメントを感じた斬新なオープニングは、BREAKERZというバンドが放つ個性を感じた瞬間でもあった。
程よい闇と光が同居する「NEXT LEVEL」は、心地良くメロディアスなサビが広がる展開が個性的であり、SHINPEIの歪みのあるギターフレーズから、アラビア音階的なAKIHIDEのギターフレーズへ繋がれるギターソロも実に印象的なナンバーだ。“キャッチーさを含むヘヴィなロック感”という、程よいポップ感と程よいロック感の融合こそ、間違いなく聴き手が求めるBREAKERZらしさと言えるだろう。
「NEXT LEVEL」「激情」を間髪入れずに届けた後、【YSJ】=【よそじ】を改めて宣言し、ライブへの意気込みを語ったMCを挟み、「SUMMER PARTY」で少し早い夏をフロアへ運んだ。突き抜けるポップなサウンドと前向きなDAIGOの歌詞に、オーディエンスは両手を高く掲げて応え盛り上がった。
「SUMMER PARTY」から始まったブロックでは、ダークなギターフレーズのループが特徴的な「GUILTY」が挟み込まれていたものの、跳ね感のあるノリがフロアの温度を上げた「FAKE LOVE」や、久しぶりに届けられた4つ打ちのダンスナンバー「LOVE FIGHTER~恋のバトル~」を中心にノリやすい楽曲達が並べられていたと感じたのだが、これもまさしく、オーディエンスを一人残らずしっかりとライブの流れに誘っていくための計らいであったに違いない。
女性ダンサーのボクササイズ的ダンスを演出に加えた、「LOVE FIGHTER~恋のバトル~」の魅せ方も、BREAKERZというロックバンドならではの成せる技である。
“生まれる前の気持ちを歌った曲”だというDAIGOの言葉で紹介されて始まった透明感のある少しルーズなロックナンバー「ここから出して」では、フロアは静まり返り、逆光に照らされながら音と歌を届ける彼らの姿に吸い込まれるかのように、その曲を真っすぐに受け取っていたのがとても印象的だった。オーディエンスの背中をそっと押したに違いない「ここから出して」「アオノミライ」「CLIMBER×CLIMBER」という流れは、彼らが歌う意味を改めて感じ取ることができた時間だった。
中盤のMCでサポートも含めるメンバー紹介を挟み、AKIHIDEとSHINPEIからDAIGOへのお祝いメッセージが届けられたのだが、マッスルがトレードマークとなっているSHINPEIから贈られた気合いの入りまくった“おめでとう”コールにおもわず固まっていたDAIGOの姿や、DAI語であるイニシャルトークを拝借し、この日の気持ちを【MU】=【めっちゃ嬉しい】と表現しながらも、初めてあげた誕生日プレゼントが卑猥な本であったことを語ったAKIHIDEの話しの中から浮かび上がる自然体なDAIGOの姿に、オーディエンスは改めて心からの拍手と“おめでとう”の言葉を贈ったのだった。

「人は誰しも歳を重ねるものです。なので、その時々で全力を尽くして歳相応の魅力を出せるように頑張っていきたいと思っていますので、みんな応援よろしくお願いします!」(DAIGO)

多くの“おめでとう”の言葉に、しっかりと向き合って今後の豊富を述べたDAIGOは、BREAKERZの曲の中で特別に好きな曲なのだという、強い意思が描かれたドラマティックな「RUSTY HEARTS」を、今の自分からみんなへのメッセージに置き換えて届けたのだった。
曲中にオーディエンスがメンバーの名前を呼ぶ掛け合いが人気の「スマイル100%」は、チアリーダースタイルの女性ダンサーと共にゴールドのボンボンを持って躍りながら歌われるのが定番になっているのだが、この日、女性ダンサーからボンボンを渡されたDAIGOは、“え、もう40だし……40だし……もうこういうのはやらなくていいんじゃないかと……”と躊躇を言葉にし、完全に逃げ腰だったのだが、イントロから本格的に楽曲がスタートすると、瞬間的に“スマイル100%”に変化し、完璧なダンスと歌でオーディエンスを楽しませ、“やっぱりもうちょっとボンボン持ってたいなって思います!”と宣言したのだった。
クールな魅せ方もキャッチーな魅せ方も、振り幅に制限をかけることなく自らのスタイルを貫いてきたBREAKERZ。それぞれのキャリアとスキルのすべてを余すところなく注ぎ込み、昨年デビュー10周年を迎えたことで、ますます振り切った表現力を身に付けたように思う。さらに、バンドのセンターであるDAIGOが40歳という節目を迎えたことで、彼らはまた1つ大きな武器を手にしたと感じた。BREAKERZが届けるメッセージの多くは前向きな生き方である。歌詞を担い、それを歌うDAIGOの人間的な成長はこの先、ますますBREAKERZというバンドに奥行きと深みを与えていくことになるに違いない。
アンコールで届けられた、自らがバンドに憧れて音楽を始めたきっかけを歌った最新シングル曲「GREAT AMBITIOUS」は、この日、特別な想いを持って届けられていたように思った。
アンコールの中でそれぞれの口から、この先、5月12日13日にはSHINPEI率いるMUSCLE ATTACKが、結成5周年記念ライブ『MUSCLE ATTACK 5th Anniversary LIVE』を渋谷club asiaで行うことと、6月20日に6枚目のソロアルバム『機械仕掛けの遊園地 -Electric Wonderland-』をリリースするAKIHIDEが、自身の誕生日である7月5日に『AKIHIDE MUSIC THEATER Electric Wonderland』をマイナビBLITZ赤坂で行うことと、ソロ活動15周年を迎えるDAIGOが7月21日に中野サンプラザにて『ソロデビュー15周年記念ライブ 【DAIGO VS DAIGO☆STARDUST】』を行うことに改めて触れ、加速していくそれぞれのソロプロジェクトの活動にも注目を集めた。そして、ライブ終了後、BREAKERZとして、5月23日にデビュー10周年記念ライブを収めたDVDボックスを発売することを発表したのだった。

BREAKERZを本拠地としながらも、それぞれのソロプロジェクトの成長を持ち帰る場所として用いているこの独自なスタイルは、BREAKERZというバンドに深みと奥行きを与える結果に繋がっているのだ。視野を広く持ちながらも、それぞれの音楽性を追求する彼らが生み出すサウンドとライブはとても貴重なのである。
まさしく、この日の彼らのライブは、細分化された昨今の音楽シーンにおいて、万人がロックをエンタテインメントとして楽しめていた時代を蘇らせることのできる特別な存在であることを証明していたように思う。
この先、BREAKERZという存在が、ロックとエンタテインメントの融合の道を切り開いていってくれることを切に願う。

Writer 武市尚子
Photographer:達川範一(Being)

※オフィシャル配信レポート♪


BREAKERZ LIVE 2018 ~DAIGO 40th BIRTHDAY~ 
2018年4月8日(日):EX THEATER ROPPONGI セットリスト

01.NEXT LEVEL
02.激情
03.SUMMER PARTY
04.GUILTY
05.FAKE LOVE
06.LOVE FIGHTER~恋のバトル~
07.ここから出して
08.アオノミライ
09.CLIMBER×CLIMBER
10.RUSTY HEARTS
11.SECRET GIRL
12.スマイル100%
13.D×D×D
14.絶対! I LOVE YOU
15.灼熱
16.Destruction

-Encore-
17.ありがとう ~Beautiful Day~
18.WE GO
19.GREAT AMBITIOUS
20.DESTROY CRASHER

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<RELEASE>

BREAKERZ デビュー10周年記念ライブ【BREAKERZ X】COMPLETE BOX
【DVD4枚組+スペシャルライブフォトブック(40P)】

2017年7月15,16日の2days、東京豊洲PITで行われた10周年を記念して開催されたライブをDVD4枚に収録した完全コンプリート映像!

発売日:2018年 5月23日(水)
ZABL-5033~5036
¥8,800(税込¥9,504)

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<LIVE>
DAIGOソロデビュー15周年記念ライブ 【DAIGO VS DAIGO☆STARDUST】
2018年7月21日(土):中野サンプラザホール

「AKIHIDE SEASON LIVE 2017-2018 -Spring- 綿毛のゴンドラ」
2018年4月21日(土):Motion Blue yokohama
2018年4月22日(日):Motion Blue yokohama

「AKIHIDE SEASON LIVE 2017-2018 -Summer- 夕凪のパレード」
2018年6月23日(土):Billboard Live OSAKA
2018年6月24日(日) :名古屋ブルーノート
2018年6月30日(土):Motion Blue yokohama
2018年7月1日(日):Motion Blue yokohama

「AKIHIDE MUSIC THEATER Electric Wonderland」
2018年7月5日(木):マイナビBLITZ赤坂

MUSCLE ATTACK 5th Anniversary LIVE
2018年5月12日(土):渋谷・clubasia
2018年5月13日(日):渋谷・clubasia

■Total Information
BREAKERZ Official Site 
http://breakerz-web.net/

BREAKERZ Official Twitter:@BRZofficial0725 
http://twitter.com/BRZofficial0725

BREAKERZ Official Facebook:
http://www.facebook.com/breakerz.official


2018年04月03日(火)

「La PomPoライブ “The FINAL” 」2018.3.24 @六本木morph-tokyo LIVE REPORT

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3月24日(土)、YUKINO、 KIRI、 RIMA、 KAREN、 MISAKI、 HINAで構成された6人組ダンス&ボーカルユニット・La PomPonの解散ライブが六本木morph-tokyoで開催された。この日都心では桜の満開が発表され、ライヴが開催される六本木付近でも淡いピンクの花びらを春風が揺らし、別れと出会いが交差する季節の訪れを告げていた。

それは突然の発表だった。1月28日に満3周年を迎えた彼女たちは、大きく成長したその姿をduo MUSIC EXCHANGEで開催した2ndワンマンライブで見せていた。それからおよそ1カ月後の2月24日、「3周年以降の今後の可能性・将来性など総合的に鑑みた結果、グループとしての活動を終了とし解散をすることが決定致しました。」という公式発表があり、“もう、あの元気な6人の姿を見ることはできないのか!”と落胆していたラポンター(ファンの呼称)にとって、今回の解散ライブは悲しみが癒えない中でも嬉しい知らせだったに違いない。それを物語るかのように、当初予定していた18時からの夜公演のチケットは予約受付開始後に即完。多くの問い合わせが殺到し、急遽14時からの昼公演の開催が決定したという経緯だ。

様々な思いを巡らせながら開演の時を待っていると、数人のラポンターが先導役となり、張り裂けんばかりのLPPコールが湧き上がった。場内は開演前から独特の高揚感が漲り、オーディエンス達の間に堅い団結力が結ばれていくのを感じた。

18時。いよいよ開演の時が訪れ、ゆっくりと幕が上がった。ラポンター達の思いを受け取ってか、いつもと変わらないキラキラと輝く笑顔を咲かせたメンバー6人。お馴染みの幕開けを飾る「LPP DANCE ANTHEM」で1人ずつ名前がコールされると、キレ味鋭いダンスを披露した。そして、彼女達にとってかけがえのないデビュー曲「BUMP!!」へ。印象的な冒頭の円陣を組む姿もこれが最後だ。そんな感傷を打ち消すかのように、HINAが「La PomPonのラストライブにようこそ!みんな最高のBUMP!!しよう!」と大声であおり力強く加速させていく。メインヴォーカルを務めるYUKINOとKIRIの歌声は、これまでにも増してパワフルで伸びがあり、実に爽快だ。
曲が終わり、一瞬のドリンクタイムもラポンターは声を途切れさすことなくメンバーの名前を叫び続けた。そして、ZARDのカヴァー曲でありアニメ「名探偵コナン」のエンディングとなった「運命のルーレット廻して」では、渾身の歌声とクオリティの高いダンスで魅了。研修生からの5年間に磨き上げてきたスキルを遺憾なく発揮するパフォーマンスだった。

別れの時を暗示するかのようなピアノが流れ、客席からは再びむせび泣く声が響いた。ステージに目をやると、6人が横一列に並んで前を見据えたシルエットが浮かび上がっている。そして、「最後にこの曲を聴いてください」と、YUKINOが告げ、ラストの「サヨナラは始まりの言葉」へ。まさに新しい門出にぴったりな歌詞で、La PomPonにとっては「ここぞ」という大切な時に披露してきた特別な1曲で、本編を晴れやかに締め括った。

KARENの「以上、私たちは、My Girl×舞 Girl、La PomPonでした」のきっかけから、「ありがとうございました!」と言って一斉に深々と頭を下げ、ステージを後にした6人。そのステージングからは、平均年齢15歳でデビューしたあの頃からは想像もつかない、パフォーマーとしての自覚や在り方を最後まで貫き通そうとする、アイドル然とした立派な姿がうかがえた。

会場の外にまで聞こえる程の大きなアンコールが鳴り響く中、しばらくしてメンバーがそれぞれの思いをしたためた手紙を手にステージに戻ってきた。
この手紙の内容は、決して形式ばったものではなく、メンバー1人1人が自分の言葉で綴ったもの。ここまで赤裸々に思いを語るものかと驚くほど正直な内容だったが、やはり最後までラポンターに対して真摯に向き合いたかったのだろう。手紙の朗読は6人で20分以上もの長い時間を掛けて大切に行われた。

手紙の朗読が終わり、四方八方からすすり泣く声が聞こえ、しんみりとする中、KARENが意を決したように気持ちを切り替え、「改めまして皆さん、アンコールありがとうございます!寂しいままでは終われません。最後に私たちの大切なこの曲を歌って“The FINAL”を終わりにしたいと思います。それでは最後の曲聞いてください!「ろっぽんぎのうた♪」。」とコール。
軽快なイントロが流れ出すと、他のメンバーも涙を拭い、笑顔に。それに応えようと客席では、一部のファンが自主的に用意し、配られたラポンターカラーのオレンジのライトが無数に灯り始めた。
メンバーは肩を抱き寄せ合いながら歌い、YUKINOが「もっともっと大きな声を聞かせてください!」とあおって、会場全体でシンガロング。ラポンターとメンバーとの信頼と絆によって作り上げられてきたおよそ1時間半の解散ライブは、感動の中グランドフィナーレを迎えた。

曲が終わり、KARENがマイクなしの地声で、「ラポンターのみんなに愛されてLa PomPonは幸せでした! 今まで本当にありがとうございました!」と絶叫。他のメンバーも「ありがとうございました!」と声を張り上げ、深々と、長い時間をかけて、感謝の礼を捧げた。

涙と笑顔が入り交じる中、メンバーとラポンターはしばらくの間「ありがとう」と、言葉と心を交わし合っていた。するとRIMAが、「みんなの顔がよく見える照明にしてもらえますか?」と、リクエスト。客席側に照明があてられ、メンバーは改めて1人1人の顔を確認するように丁寧に見渡しながら感謝の言葉をかけていた。
「まだ帰りたくない」「終わりたくない」そんな言葉を口にするメンバー達だったが、「でも一生会えないわけじゃないからね。縁ってものがあればいつかまた会えますから。」とKAREN。グループいち元気印のHINAも「バイバイじゃなく。また会おうねで!みんな笑顔で帰ってね!」と明るく言い放ち、そして最後はリーダーのYUKINOによって、「ありがとうございました!!」と締め括られて、ついにLa PomPonの5年間の活動に終止符が打たれた。

その後終演のアナウンスが何度も流れる中、帰る気配を全く見せず、しばらくWアンコールを続けていたラポンター達。それは勿論、もう一度、いや何度でもまた、La PomPonと楽しい時間を過ごしたい!という願望であることは間違いないが、その傍らで、メンバー達の未来に向けたエールにも聞こえた。この解散はあくまでメンバーそれぞれの今後の可能性や将来性を鑑みた結果なのだ。「次なるステージで、さらにステップアップした6人をいつまでも待っている。それまでずっとアンコールをし続け、待っているよ」と。
彼女達ならきっとまた、今日のこのライブでの感動や、La PomPonの活動を通して得た経験を糧に、それぞれの場所で挑戦し続けるはずだ。その活躍に期待を寄せつつ、今はLa PomPonとして全力で5年間を駆け抜けてきた6人に、「おつかれさま! 本当によく頑張ったね! 楽しい時間をありがとう!」と、エールを贈りたい。

text by music freak magazine編集部

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■1st ALBUM『BEST OF La PomPon』
NOW ON SALE
<全形態共通楽曲>
[DISC 01]
01.BUMP!!
02.HOT GIRLS
03.謎
04.ヤダ!嫌だ!ヤダ! ~Sweet Teens ver.~
05.運命のルーレット廻して
06.サヨナラは始まりの言葉
07.想い出の九十九里浜
08.恋のB・G・M ~イマハ、カタオモイ~
09.Feel fine!
10.Mr.Lonely Boy

[DISC 02]
01.Give Me
02.恋はずーく☆ダンス
03.恋のABC
04.come on NOW
05.ふれんず
06.ろっぽんぎのうた ♪
07.Sunset Dream
08.Step by Step ~ろっぽんぎで頑張るワタシタチ~
09.Winter Magic

■初回限定盤A(2CD+DVD)
品番:JBCZ-9069〜-9070
価格:5,000円(税込)
<特典DVD>
「La PomPon 1stワンマンライブ 〜Power of LPP〜」2017.7.2 at TSUTAYA O-WEST
 
■初回限定盤B(2CD+A4サイズ写真集)
品番:JBCZ-9071〜-9072
価格:5,000円(税込)

■通常盤(2CD)
品番:JBCZ-9073〜-9074
価格:3,000円(税込)

<全形態共通封入特典>
直筆メッセージ[プリント]入り各メンバートレカ
全7種類のうち1枚をランダム封入