2008年7月30日に『退屈なコッペリア』でインディーズデビューを果たした植田真梨恵が、10周年記念ツアーファイナルをデビュー日にあたる7月30日に新宿ReNYで開催した。
福岡県久留米市で生まれ育った彼女は幼い頃から歌手になることを夢見続け多くのオーディションに挑戦。中学3年生の時に現在所属するレコード会社主催のオーディションで優勝し、中学卒業と共に単身大阪へ移住して本格的に音楽活動を開始した。シンガーを夢見ていた少女は必要にかられるように自らソングライティングをするようになり、すぐにその才能を開花させる。また元々絵を描いたり、手芸をするなどのクリエイティブも好きだった彼女はジャケット写真やミュージックビデオを始めとしたアートワークもセルフプロデュースし、時には自らが制作するというマルチな才能を発揮して、オリジナリティ溢れるアーティストへと成長し続けてきた。
そんな多才な彼女がこの日のステージで見せたのは、MCは最小限、凝った演出やセットも特になく、ただただストレートに歌で思いを届けるという、圧倒的な歌力と情熱をぶつけた孤高の姿だった。
デビュー当時のテレビ番組でのインタビュー音源が場内に流れた後、バンドメンバー・いっせーのーで、北田慧(G. / magenta blue)、麻井寛史(B. / Sensation)、車谷啓介(Dr. / Sensation)、西村広文(Key. / アカシアオルケスタ)に続いて、肩口に大ぶりなフリルのついた白いチュニックに、ジーンズ、白いスニーカーという衣裳で登場すると、テレキャスターデラックスを抱え「未完成品」からエネルギッシュに幕を開けた。殺気立つほどの空気を纏って、湧き上がる感情を吐き出すかのようにエモーショナルな歌声を響かせて「きえるみたい」「ハルシネーション」と続けた後、この日初めてのMCへ。
「本日は平日の中、ようこそいらっしゃいました。7月30日の今日で、10年目の植田真梨恵です。どうぞよろしくお願いします。たっぷりやりますんで、最後まで楽しんでいってください。」
まるで決意表明のような毅然とした口調から今日が彼女にとって特別なライブであることを窺わせる。そしてここからMCを挟まず、インディーズ時代に産み落としてきたバラエティー豊かな楽曲たちを12曲続けてドロップ!! 激しいバンドサウンドで攻め立てた「センチメンタリズム」、北田とのユニゾンコーラスも聴き心地よかった「ミルキー」、久しぶりのライブ披露に沸いた「G」、植田ならではのソングライティングセンスが光る「中華街へ行きましょう」、アコギを弾きながら伸びやかな歌声を届けた「シンクロ」、手拍子とラララのシンガロングでクライマックスを思わせる盛り上がりを見せた「カーテンの刺繍」。そして、情感溢れる歌声で会場の空気を一掃したバラードナンバー「優しい悪魔」、アウトロでサウンドが急展開、車谷の激しくパワフルなドラムも圧巻の「愛と熱、溶解」と場内を掌握していった。さらに「壊して」「旋回呪文」「メリーゴーランド」「飛び込め」とインディーズ時代の植田を象徴する感情だだ漏れナンバーが怒濤のごとく叩き付けられていった。日頃落ち着いた印象の強いベースの麻井もこの日ばかりは荒々しくアクトしながら、しかし感情に流されずいつも通り安定したプレイでサウンドを支えていた。
「みなさん楽しんでいますか? インディーズ時代の曲を歌いながら、何回も“あ〜この時こんな気持ちだったな”と思いながら歌を届けています。今日のフラッシュバック率がすごい!!
ずっと自分がかっこいいなと思う曲を作りたくて、私は自分の思いしか歌えないからステージの上に嘘ばっかりの歌を持っていきたくないなと思っていたら本当のことばかり歌うようになっていました。そのうちどんな歌がかっこいいのか、何を歌えばいいのか全然分からなくなって1年くらい曲が書けなくなってしまった時期がありました。そんな時、「植田さんが思ったもの、今の気持ちそのものを曲に書いたらいいですよ」と言われて作った曲を次にお届けします」。
そう紹介されたのはインディーズ時代唯一のシングル曲「心と体」だ。さらに「S・O・S」「100life」とつなげ、そして本編ラストは「コンセントカー」。アコギを奏でながら、心の中でこれまでの様々な光景を反芻するかのように大切に言葉を紡ぎ、最後はバンドと共にヘッドバンギングを伴うエキサイティングなアクトで締めくくった。
アンコールに応え、彼女特有の照れ隠しなのだろうか?何故かほふく前進でステージに戻ってきた植田は、まずアコギの弾き語りで「夜風」を届けた。その後は再びバンドも戻って隠れた名曲「光蜜」で会場全体を深い感動で包み込んだ。
ここでバンドメンバーの紹介。「もっと弾いて~」という植田のリクエストに応えてそれぞれが洒落たソロを披露。長年ライブや制作に携わってきたキーボードの西村は人気曲「愛おしい今日」を美しいピアノの旋律で奏で、客席を大いに喜ばせた。
そして、植田がMCを続けようと一言発したその時、突然西村がピアノで、この日のオープニングSEでも使用された「星に願いを」を弾き始めた。暗転したホール内にミラーボールから放たれた無数の光が星のように瞬きとても綺麗だ。植田は「何?何?」と驚きの様子。しばらくするとコッペリア(1stミニアルバムのタイトル由来となっているテディベア)が描かれたケーキが登場し、バンドメンバー、オーディエンスから「10周年おめでとう!」の大合唱が届けられた。感動を隠しきれない植田。サプライズの発案者であろう11年支え続けてくれているマネージャーに感謝の意を示し、「こう言う時どうしたらいいか分からない!」と歯がゆさを表しつつも、「おめでとうと言うよりも、ファンの皆さん、バンドメンバー、スタッフ、私を支えてくれている皆さんに対して、これまで本当にありがとうございますという気持ちでいます。これからも私は真っ直ぐに歌を届けていきたいと思っています。願いはまだ叶っていないので、子供の頃からの夢をこれからも一緒に見てください。本当にありがとうございます」。感極まる場面も見せながら、最後は晴れやかな笑顔を咲かせ素直な思いを語った。
そして、「ケーキの甘い匂いと共に最後の曲をお届けしたいと思います。今日は本当にありがとうございました」。そう言ってラストナンバー「変革の気、蜂蜜の夕陽」を力強く歌い上げ、およそ2時間15分に及ぶライブは盛大にクライマックスを迎えた。
アーティスティックでありながら庶民的な魅力も感じさせ、多才で器用になんでもこなすイメージも強い反面、生真面目で不器用な面も感じさせる。そんなヒューマンな彼女が生み出す作品や、ありのままをさらけ出すライブパフォーマンスには、リスナーの心を揺さぶる音楽本来が持つ見えない力が宿っている。
この10年、どんな時も出し惜しみしないし、手を抜かない、いつでも全力で音楽活動に向き合う彼女の姿を目にしてきた。きっと、迷い躓きながらも夢に向かって相当な努力を積んできたことだろう。そうして養ってきた実力を武器に、新しい未来を今後どう描いてゆくのか。引き続き彼女の夢への道を見守っていきたい。
(text by music freak magazine編集部)
[SET LIST]
01.未完成品
02.きえるみたい
03.ハルシネーション
04.センチメンタリズム
05.ミルキー
06. G
07.中華街へ行きましょう
08.シンクロ
09.カーテンの刺繍
10.優しい悪魔
11.愛と熱、溶解
12.壊して
13.旋回呪文
14.メリーゴーランド
15.飛び込め
16.心と体
17.S・O・S
18.100life
19.コンセントカー
(ENCORE)
20.夜風
21.光蜜
22.変革の気、蜂蜜の夕陽
【リリース情報】
8th Single『勿忘にくちづけ』(わすれなにくちづけ)
NOW ON SALE
□初回限定盤
1.勿忘にくちづけ
2.雨にうたえば
3.distracted(ボイスメモ)
4.勿忘にくちづけ -off vo.-
□通常盤
1.勿忘にくちづけ
2.雨にうたえば
3.distracted
4.勿忘にくちづけ -off vo.-
all songs written by 植田真梨恵
初回限定盤のM-3には、作曲時に植田がiPhoneで録音していたデモ音源をそのまま収録。
□初回限定盤 <CD+DVD>
¥1,852(Tax out) / GZCA-4152
初回限定盤 特典DVD
・「勿忘にくちづけ」
・まわりくるめロケ番外編「久留米絣体験」
□通常盤 <CD ONLY>
¥1,200(Tax out) / GZCA-4153
通常盤封入特典
スペシャル映像が見られるパスワード封入
・MV完成披露試写会 ゲスト:車谷啓介(Per)、西村広文(Pf)
→ M1「勿忘にくちづけ」
チョーヤ「夏梅」CMソング https://youtu.be/ozAeeg3C8K0
日本テレビ系「バズリズム02」POWER PLAY
WEBムービー「Kurumekasuri Story お伝さん~久留米かすり物語」主題歌
「勿忘にくちづけ」-蝶矢編-(監督 東市篤憲)
URL https://www.youtube.com/watch?v=Fr62j2BFFMY
植田真梨恵「勿忘にくちづけ」MV
URL https://youtu.be/gbYvL6yyhX0
チョーヤ「夏梅」WEBページ
URL http://www.choya.co.jp/products/natsuume_special/
【ツアー情報】
植田真梨恵 たったひとりのワンマンライブ vol.3 “good-bye stereotype”
2018.9.22(土) 京都・紫明会館
OPEN 16:30 / START 17:00
(問) サウンドクリエーター 06-6357-4400
2018.9.24(月・祝) 滋賀・豊郷小学校 旧校舎群
OPEN 16:30 / START 17:00
(問) サウンドクリエーター 06-6357-4400
2018.10.6(土) 愛知・クラブクアトロ
OPEN 17:30 / START 18:00
(問) サンデーフォークプロモーション 052-320-9100
2018.10.13(土) 徳島・脇町劇場オデオン座
OPEN 17:30 / START 18:00
(問) デューク高松 087-822-2520
2018.10.19(金) 福岡・久留米シティプラザ 久留米座
OPEN 18:30 / START 19:00
(問) キョードー西日本 0570-09-2424
2018.10.30(火) 北海道・札幌Fiesta
OPEN 18:30 / START 19:00
(問) マウントアライブ 011-623-5555
2018.10.31(水) 宮城・日立システムズホール仙台 交流ホール
OPEN 18:30 / START 19:00
(問) キョードー東北 022-217-7788
2018.11.2(金) 静岡・Live House 浜松 窓枠
OPEN 18:30 / START 19:00
(問) サンデーフォークプロモーション静岡 054-284-9999
2018.11.4(日) 東京・クラブeX
OPEN 16:45 / START 17:30
(問) H.I.P. 03-3475-9999
【イベント出演情報】
8月8日(水)なんばHatch
8月13日(月)なんばHatch
8月25日(土)アリオ倉敷
8月31日(金)新木場STUDIO COAST
【植田真梨恵オフィシャルYouTube チャンネル】
https://www.youtube.com/user/uedamarie
【植田真梨恵オフィシャルサイト】
http://uedamarie.com/
【植田真梨恵オフィシャルブログ】
http://lineblog.me/uedamarie/
【植田真梨恵twitter】
@uedamarie
「リアルライブ・カプセル Vol.3 〜解放運動〜」
2018.7.31 @渋谷WWW ライブレポート速報!
現役大学生シンガーソングライター焚吐が、「リアルライブ・カプセル Vol.3 〜解放運動〜」と題して行った東名阪ワンマン・ツアーの最終日を7月31日、東京・SHIBUYA WWWで迎えた。アンコールで「今までと違う焚吐を見せようと思った」と言ったが、その言葉通りアップデートした焚吐を見せた2時間になった。
白いチュニック姿で登場した焚吐は、5月にリリースしたミニ・アルバム『呪いが解けた日』でも幕開けを飾る「コントロール・ミー」からスタート。「焚吐です! リアルライブ・カプセル Vol.3 〜解放運動〜へようこそ!」と大きな声で挨拶し、4人のバンドメンバーと共に次々とノリのいい曲を繰り出しキレのいい身のこなしでステージ狭しと動きながら歌う姿は、以前と打って変わってアクティブで、促されるまでもなく手拍子をして盛り上がる満杯のファンを驚かせ喜ばせた。
デビュー曲「オールカテゴライズ」やTVアニメ「名探偵コナン」エンディングテーマ曲「ふたりの秒針」、また歌を作る原点となった辛い学生時代を題材にした「ティティループ」など、一段と表情豊かになった歌が彼の半生を垣間見せる歌詞をリアルに伝え、シンガーとしての存在感を強く感じさせる。それをさらに感じさせたのは、このツアーのために書き下ろした、17歳の時に他界した母親への思いを歌った「魔法使い」。この曲を弾き語りで歌うと、客席のあちこちから啜り泣きが漏れた。
その空気を一転させて後半は早口の朗読に挑戦した「ポエトリー」や、観客とともにタオルを振り回した「青い疾走」、みやかわくんとのコラボ曲「神風エクスプレス」などで最高潮を迎えた。
アンコールに応えて再登壇した焚吐は、14歳の頃と同じように今も孤独を抱えて生きているけれど「みなさんの前で歌ったり話している時は孤独を忘れることができる。みなさんもこのライヴの一瞬だけでも孤独や不安を忘れてくれたら、こんなに嬉しいことはないと思っています」と話し、「時速40000kmの孤独」を熱唱。それを最後の曲と告げたにもかかわらず、「物足りないのでもう1曲やっていいですか?」と「泣き虫レイニー」を披露。歌い終えた後もオフマイクで何度も「ありがとうございました!」と両手を上げて挨拶し、最後に「重大発表があります!11月26日、3周年記念ライヴが決定しました!」と告げてステージを降りた。
(文:今井智子 写真:達川範一)
焚吐 リアルライブ・カプセルVol.3 ~解放運動~
7月31日(火)東京 SHIBUYA WWW セットリスト
1.コントロール・ミー
2.クライマックス
3.子捨て山
4.グリンプス・グランパ
5.オールカテゴライズ
6.ふたりの秒針
7.黒いキャンバス
8.ティティループ
9.アイロニ
10.魔法使い(新曲)
11.返してよ
12.ポエトリー
13.呪いが解けた日
14.青い疾走
15.君がいいんです
16.神風エクスプレス
‐‐‐‐‐‐‐‐Encore‐‐‐‐‐‐‐‐
17.僕は君のアジテーターじゃない
18.モラトリアム
19.夢負い人
20.時速40000㎞の孤独
21.泣き虫レイニー
焚吐 3周年記念ライブ 〜リ・リ・リボーン〜開催決定!!
日時:2018年11月26日(月)
OPEN:18:30/START:19:00
会場:東京・TSUTAYA O-WEST
お問い合わせ:HOT STUFF PROMOTION 03-5720-9999
【チケット】
オールスタンディング 4,000 円(税込)
※ドリンク代別途必要
※未就学児のご入場はお断りいたします
一般発売日:2018年11月3日(土)
無料ファンクラブ『リアルタイム・カプセル』会員先行受付決定!
受付期間:2018年8月1日(水)18:00〜8月8日(水)23:59
お申し込みは、こちらから
https://takuto-official.com/member/auth/login
■焚吐 HP http://takuto-official.com
BREAKERZのDAIGOがソロデビュー15周年記念ライブ「DAIGO VS DAIGO☆STARDUST」を、デビュー日にあたる7月21日に中野サンプラザで開催した。
DAIGO☆STARDUSTとは、BREAKERZ結成前の2003年〜2007年にDAIGOが行なっていたソロ・ユニット。“星から舞い降りてきたロック王子”というコンセプトの下、活動していたDAIGO☆STARDUSTは、ソロデビュー10周年の時に2夜限定で復活したが、その後再び活動を封印。以降、ソロ活動はDAIGO名義で行ってきた。しかし、今夜5年ぶりに突如甦ったDAIGO☆STARDUSTは、音楽以外の俳優業やタレント業などマルチに活躍するDAIGOに向け、“どちらが歌を真剣に思っているか戦わない?”と宣戦布告。“DAIGO☆STARDUST”と“DAIGO”によるライブバトルが勃発した。1人2役!?とも言えるエンタメ感満載のステージに多くのファンが熱狂した。
まず先手はDAIGO☆STARDUSTだ。シンボルの巨大な羽を付け、氷室京介に提供してもらった記念すべきデビュー曲「MARIA」から戦いの火蓋が切られた。
T・レックス特有の古典的ポップ・ロックや、デヴィッド・ボウイに代表される艶かしい中性的な衣装を纏い、退廃的な世界観を放つグラム・ロックを基調としたDAIGO☆STARDUSTの楽曲は、センス溢れるサウンドと、DAIGO特有のハイトーンヴォイスがマッチした秀作揃いだ。今回のステージでも、耽美な世界観を放ちながらも耳触りの良いキャッチーな楽曲を次々と披露していった。
全身ミラーボールのようなシルバーが輝く電光衣装に着替えて披露した「The space toy」の後はゲストコーナー。今回のライブでは同じレコード会社の先輩にあたる3人のBeing Legend応援ゲストが、DAIGOの15周年を祝い駆けつけてくれたのだ。まず一人目に登場したのは大黒摩季。ドンペリを片手に「15周年おめでとう!」とロックに、かっこ良く登場した大黒は、「Beingも私が離れてる間にDAIGO君が入って華やかになったね。長くやってると色々な帰路があるけど、“MMSNSG”=“まだ まだ 先は 長い。しぶとく 頑張れ!”」 と温かなメッセージを送った。そして、DAIGOからリクエストしたという国民的人気ソング「ら・ら・ら」をコラボレーション。サビでは大黒のイニシアチブにより大合唱が沸き起こり、ホール全体にハッピーバイブが広がった。
大黒退場後は、ライブに欠かせないアンセム曲「SUMMER ROSE」「I wanna be your star」を歌い上げ、観る者を魅了して止まないスペイシーなDAIGO☆STARDUSTのステージはエンディングを迎えた。
後手はいよいよDAIGOのステージだ。1曲目の「無限∞REBIRTH」からパワー全開!続いてハードなデジタル・ロック「REVOLUTION EVOLUTION」などロックスピリット溢れる曲で攻めたかと思えば、MCでは自身が出演するCM「太田胃散」「セイバン」で歌唱しているCMソングで笑いを取ったり、はたまたレギュラー出演するTV番組の企画で生まれたバラード曲「I Wish」では聴く者の心を揺さぶり、客席と共に振り付けを重ねる「ジェラルミン」「POP☆CORN」ではコミカル&ポップな魅力を全開。実にバラエティー豊かなセットリストで常に高揚感を与え続けてくれた。
さあここで2人目の応援ゲスト、倉木麻衣の登場だ。昨年BREAKERZの企画イベントライブ「10番勝負」で対バンを果たし、その時DAIGOが倉木をフィーチャーして制作した「ひらり舞い散る花のように」のレコーディング(※BREAKERZ10周年スペシャルアルバム『X(クロス)』収録)にも倉木が参加。親交を深めてきた2人がこの日コラボしたのは、倉木のヒットナンバー「Secret of my heart」だ。美しく澄んだ倉木のヴォーカルに、DAIGOが絶妙なコーラスでハモり、客席を釘付けにした。MCでは、「“CKM”=“超かっこいい MUSICを 発信し続けてください。”」とエールを送り、その他にも倉木自ら、“ドキドキする”=“DKDK”とDAI語で表現するなど終始アットホームなステージとなった。
倉木がステージを去るも興奮さめやらぬ中、次に届けられたのはリリースされたばかりの新曲「今夜、ノスタルジアで」。GLAYのTAKUROがDAIGOのために書き下ろしたミディアムチューンで、これまでとはひと味違う男の哀愁が感じられるブルージーなナンバーだ。「生きていると辛いことや、自分に限界を感じることもあります。そういう時TAKUROさんに頂いたこの曲で元気をもらいます。そんな大切な曲を皆さんに届けたいと思います。」そう語り、ミュージックビデオ同様、アコギを弾きながら伸びやかに歌い上げた。
そしてラストは、亡き恩人への感謝の思いを込めたDAIGOにとって特別な一曲「YELL」で、渾身の歌声を響かせ、壮大に本編を締め括った。
盛大な声援に迎えられたアンコールでは3人目の応援ゲスト、T-BOLANの森友嵐士が呼び込まれた。ステージに姿を現しただけで圧倒的な存在感を放つ森友を尊敬する先輩と紹介したDAIGO。そしてT-BOLANの名バラード「離したくはない」をセッションした。唯一無二の森友のヴォーカル、時を超えても色褪せることのない名曲にリスペクトを捧げ、一語一語に思いを込めたDAIGOのヴォーカルがエモーショナルに響き渡り、客席からは「最高〜!」の歓喜の雄叫びが上がった。そして、「“OOH”=“オンリー ワンの 星になれ!”」という激励のメッセージを残し、ステージを去る森友に惜しみない拍手が送られた。
森友を送り出した後は、ファッションショーのごとく衣裳を早替えしながらのスペイシーショー! カウボーイハットにブルーのキラキラ衣裳が人気の「永遠のスペースカウボーイ」、巨大な蝶の羽を纏った「BUTTERFLY」、内側にカラフルな星が沢山描かれた全幅4メートルにもおよぶマントを翻しながら歌った「ROCK THE PLANET」と、オーディエンスを大いに喜ばせた。
充足感に満たされる中、戦いを終えた両者が再びスクリーンに登場。DAIGO☆STARDUSTは敗北を認め、「僕は修行の旅に、色々な星を回ってくる」と告げて宇宙へと旅立ち、バトルは結末を迎えた。
そして、衣裳を着替えステージに戻ったDAIGOは、改めて15周年の感謝の思いを真摯に語り、この日のラストナンバー、TAKUROが書き下ろした両A面のもう1曲のシングル「真夏の残響」を披露。大人のほろ苦いセンチメンタリズムを漂わせたメロディアスなナンバーを情感たっぷりに歌い上げ、終了後には、ソロデビュー15周年を記念したツアーの開催も発表されるなど、およそ4時間にわたるスペシャルなライブはフィナーレを迎えた。
この15年、ミュージシャン以外でも活動の場も広げ、今では誰もが知るお茶の間の顔となったDAIGO。その多彩な経験と愛されるべきキャラクターを生かしたステージは、彼にしか生み出せない極上のエンターティナーショーだった。しかし、どんな衣裳を着ようとも、どんな芸能的手法を用いようとも、その根底にはティーンエイジャーから憧れ、築き上げてきたロックスピリットが宿っていることを感じさせるものでもあった。40代となった彼がこれまで培ってきた人間力を発揮し、今後ミュージシャンとしてどんな新しい世界を描いていくのか。その進化に期待したい。
(text:music freak magazine編集部)
<LIVE>
DAIGO ソロデビュー15周年記念ライブツアー
■2018年12月15日(土)大阪・バナナホール
■2018年12月16日(日)愛知・名古屋ReNY limited
■2018年12月24日(月・祝)東京・神田明神ホール
※詳細は後日発表。
<RELEASE>
DAIGO 5th Single「真夏の残響 / 今夜、ノスタルジアで」
NOW ON SALE
◇初回限定盤A
価格:¥1,800(税込)
【収録曲】
M1. 真夏の残響
M2. 今夜、ノスタルジアで
M3. 真夏の残響 ~Karaoke~
【特典DVD】
「真夏の残響」Music Clip+Music Clip Off Shot
◇初回限定盤B
価格:¥1,800(税込)
【収録曲】
M1. 今夜、ノスタルジアで
M2. 真夏の残響
M3. 今夜、ノスタルジアで ~Karaoke~
【特典DVD】
「今夜、ノスタルジアで」Music Clip+Music Clip Off Shot
◇通常盤
価格:¥1,000(税込)
【収録曲】
M1. 真夏の残響
M2. 今夜、ノスタルジアで
【封入特典】
※初回生産分のみ「DAIGOカード(全4種の内ランダムで1枚封入)」
<全形態共通特典>※連動特典応募用ID封入
■Total Information
DAIGO Official Site http://daigo-official.net
BREAKERZ Official Site http://breakerz-web.net/
BREAKERZ Official Twitter:@BRZofficial0725 http://twitter.com/BRZofficial0725
BREAKERZ Official Facebook:http://www.facebook.com/breakerz.official
DAIGO☆STARDUSTとしてメジャーデビューを果たしてから、今年で15年を迎えるDAIGO。15周年を記念してGLAYのTAKUROによって書き下ろされた2曲が収録された、5thシングル「真夏の残響 / 今夜、ノスタルジアで」を本日7月11日にリリースした。
今までのDAIGOのイメージを良い意味で裏切るような歌を歌って欲しいというTAKUROの想いも詰まった斬新な仕上がりになっており、さらに、TAKUROと共にHISASHIもギターとして参加し、アニバーサリーに相応しい15周年シングルとなっている。
そして、リリース日当日にはお台場 ヴィーナスフォート2F教会広場にて発売を記念したミニライブを開催。平日にも関わらず、会場には約800人ものファンやDAIGOを一目見ようと集まった人であふれ、イベント開始前から場内は賑わいを見せていた。
17:30、DAIGOが、ステージの正面扉より登場!
大きな歓声に包まれる中、今回のシングルから「真夏の残響」「今夜、ノスタルジアで」の2曲を熱唱した。
そしてトークでは、25歳でデビューして40歳になりました。皆さんに伝えておきたい言葉がありますと、DAI語で「JHA」、「15周年 本当に ありがとう!」そして、自分にも言いたい気持ちがあります「JHO」、「15周年 本当に おめでとう!」と感謝の気持ちを伝えた。
今回、「今夜、ノスタルジアで」のMVでは、DAIGOの育った街〝下北沢〟を舞台にDAIGO自身が、チラシを配っても受け取ってもらえない、演奏しても立ち止まってくれない、しがない40歳のストリートミュージシャンを演じ、TAKUROも、さすらいのギタリストとして共演。このMVにちなんで、イベント前にはサプライズでDAIGOの育った街〝下北沢〟にて、原点回帰のCK(=チラシ配り)を行い、街行く老若男女に1枚ずつ丁寧にチラシを配り歩いた。
チラシを受け取った街行く人たちは、いきなりのDAIGOの出現に戸惑いながらも興奮した様子でチラシを受け取っていた。
そして、来週7月21日(土)には、中野サンプラザホールで行われる、ソロデビュー15周年ライブ【DAIGO VS DAIGO☆STARDUST】を控えているDAIGO。
このライブに“Being Legend応援 Guestとして、森友嵐士(T-BOLAN)、大黒摩季、倉木麻衣の出演が発表された。
40代になった今だからこそ表現できる歌を、ソロの時はソロでしかできないことをテーマに、これからも色々なことにチャレンジし、歌い続けていくDAIGOから今後も目が離せない!
●INFORMATION●
<RELEASE>
DAIGO 5th Single「真夏の残響 / 今夜、ノスタルジアで」
2018年7月11日Release!!
◇初回限定盤A
価格:¥1,800(税込)
【収録曲】
M1. 真夏の残響
M2. 今夜、ノスタルジアで
M3. 真夏の残響 ~Karaoke~
【特典DVD】
「真夏の残響」Music Clip+Music Clip Off Shot
◇初回限定盤B
価格:¥1,800(税込)
【収録曲】
M1. 今夜、ノスタルジアで
M2. 真夏の残響
M3. 今夜、ノスタルジアで ~Karaoke~
【特典DVD】
「今夜、ノスタルジアで」Music Clip+Music Clip Off Shot
◇通常盤
価格:¥1,000(税込)
【収録曲】
M1. 真夏の残響
M2. 今夜、ノスタルジアで
【封入特典】
※初回生産分のみ「DAIGOカード(全4種の内ランダムで1枚封入)」
<全形態共通特典>※連動特典応募用ID封入
<LIVE>
ソロデビュー15周年記念ライブ【DAIGO VS DAIGO☆STARDUST】開催決定!!
さらに“Being Legend 応援 Guest”の出演も決定!
日程:2018年7月21日(土)
開場16:30/開演17:30
会場:中野サンプラザホール
Being Legend 応援 Guest:森友嵐士(T-BOLAN)、大黒摩季、倉木麻衣(順不同)
■Total Information
DAIGO Official Site http://daigo-official.net
BREAKERZ Official Site http://breakerz-web.net/
BREAKERZ Official Twitter:@BRZofficial0725 http://twitter.com/BRZofficial0725
BREAKERZ Official Facebook:http://www.facebook.com/breakerz.official
4人組ロックバンドのT-BOLANが7月10日(火)、東京・中野サンプラザで「30th Anniversary LIVE『the Best』~励~」を行った。
1988年7月22日、前身の「BOLAN」としてインディーズレーベル「YEAH」からEP「I WAITED FOR A TIME」をリリースし、インディーズデビューして今年で30周年。さらに7月10日は、1991年に「悲しみが痛いよ」でメジャーデビューした記念日だ。1994年3月19日の「LOOZ」ツアー以来の公演にもなった中野サンプラザは、開演前から約2000人の期待にあふれていた。
純白の紗幕に覆い隠されたステージ。場内が暗転すると、ノイジーなスチール音が鳴り響くと同時に、ステージを覆い隠した純白の紗幕にグリーン、オレンジ、マゼンタ、そしてターコイズブルーのカラフルな彩りが加わる。
「励(レイ)」
コンサートタイトルにもなった一文字が映し出され、ボーカル森友嵐士の「いくぜー!」の声とともに、会場のボルテージも一気に上がった。青木和義の印象的なドラムで始まる「Only Lonely Crazy Heart」でスタート。ステージデザインは普段は「黒」が基調ののイメージが強いが、この日は「白」に統一されていた。森友は「今夜が、俺たちとみんなとの第二章の始まりの日。またみんなと始まりを共できることが何より嬉しい」と話し、新たな幕開けを予感させた。
大ヒット曲「マリア」を歌い終えると、9曲目は「あこがれていた大人になりたくて」。ブルースロックを感じさせるこの曲のイントロは、ギターの五味孝氏とサポートベースの人時だけのセッションだ。すると、1階席の後方ドアが突然開き、森友と青木が登場。サプライズ演出に目を奪われる中、パフォーマンスを終えると、森友が呼びかけた。「皆さんおまちかね。奇跡の男、上野博文!」。大歓声の中、上野が手を振りながら登場し「ヒロフミー!」コールに「ありがとう!」と応えた。「Happiness」「刹那さを消せやしない」「Lovin’ you」「遠い恋のリフレイン」、そして「悲しみが痛いよ」「離したくはない」を上野もともに演奏。2015年にくも膜下出血で倒れた上野だが、リハビリの甲斐もあって、6曲に参加できるまでになった。
上野はアンコールの2曲にも参加。この日、会場限定で販売された最新曲「Re:I」を初披露した。コラボレーションが決まった、生誕80周年の漫画家・石ノ森章太郎の「サイボーグ009」のキャラクターも登場するミュージックビデオが流れる中、パワフルなサウンドを響かせた。
森友は今回のタイトル「励」について「励ますって、一方通行ではないなって。上野を励ますつもりで、僕らが逆に力をもらったり。それをまた周りで見てる人たちも勇気をもらったり。励ますっていう力はすごいエネルギーがあって、すばらしいと上野の生還を通じて改めて感じた。バンドって家族みたいなもの。励まし合う力、そこから復活が導き出された気がして、このタイトルになった。俺たちだけじゃなくて、みんなとのエネルギーの交換でもある。今夜、その始まりの日だと、そんな風に思ってます」。
さらに新曲については「この『Re:I』って曲は、お前(上野)のための曲なんだよ。いろいろ曲作りする中で、その中心には上野への思いがあった。俺たちだけじゃなくて、ここにいる全員がロックンロールスターという思いで、そこに行こうぜ!という曲。またここから愛し合っていこうぜ!」と意図を明かした。
この日の森友は上野だけではなく、MCでメンバーへの熱い思いや感謝を次々と語るシーンも象徴的だった。
青木に対しては「太陽みたいなヤツ。最初に会ったのは藤沢の駅のホーム。若い頃は対バンライブをやったりして、凹むときもあった。正面向いて歌うのがつらいときもあったんだけど、振り返って青木を見ると、パワーが充電できる。音だけじゃないんだな、俺たちの関係って」
五味に対しては「94年くらいかな? 同じ曲をずっと1年間スタジオで歌い続けたことがあった。来る日も来る日も、思うよう歌えなくて納得がいかなくて…。そんなとき、何も言わずにずっと横にいてくれたのはこいつ(五味)で。こんなこと言ったことないけど…。五味、ありがとな」。
30年の思いが詰まっていた。
再び動きだし、新たな魅力も見いだしたT-BOLAN。それを全国に伝えにいく旅路も決まった。9月19日(土)の埼玉・東松山市民文化センターを皮切りに、全国23都市でライブを行うことが決まった。全国ツアーは実に23年ぶり。森友は「これからどんどん動いていく。ついてこいよ! みんなの街で待ってて。よろしく!」。五味は熱さたっぷりに「(森友)嵐士が(のどの)不調で歌えなくなったところから、また歌える奇跡が起きた。上野が倒れて、またそこから奇跡が起きた。あとはバンドとして奇跡を起こすのみ。ツアーもあるけれど、アリーナでやるまで辞めないからな。よろしく!」。
また、T-BOLANから目を離せなくなる日常が、始まりそうだ。
[SET LIST]
1.Only Lonely Crazy Heart
2.悪魔の魅力
3.Bye For Now
4.おさえきれないこの気持ち
5.LOVE
6.じれったい愛
7.わがままに抱き合えたなら
8.マリア
9.あこがれていた大人になりたくて
10.Happiness
11.刹那さを消せしない
12.Lovin' you
13.遠い恋のリフレイン
14.悲しみが痛いよ
15.離したくはない
16.愛のために 愛の中で
17.SHAKE IT
18.傷だらけを抱きしめて
19.My life is My way
(ENCORE)
1.Re:I(新曲)
2.Heart of Gold
■T-BOLAN 30th Anniversary LIVE Tour 「the Best」~励~
約23年ぶりとなる本格的な全国ツアーが決定。
9月19日(土)、埼玉・東松山市民文化センターを皮切りに、全23公演。これまでに訪れたことのない地域も含まれており、初めてT-BOLANのライブを体感するファンも多くいることだろう。
90年代に成しえなかった日本全国、全県でのライブ開催という目標に向け、秋以降、T-BOLANはギアを上げて加速する。
http://www.beinggiza.com/zain/t-bolan/#the_best_rei
■T-BOLAN×サイボーグ009
2018年、インディーズデビューから30周年を迎えたT-BOLAN。同じ年、生誕80周年を迎える日本を代表する漫画家・石ノ森章太郎。
T-BOLANのメンバーも、多感な時期に様々な石ノ森作品に触れた世代。
今年初め、たまたま知り合った両社のスタッフ間で、共に周年というタイミング「何かご一緒出来ないか?」という話し合いの場が幾度となく重ねられる中、森友は『サイボーグ009』の原作本を読みかえしてみると、俺たちと共通する点が多い・・・。「009の仲間・チームで助け、励まし合う姿が、T-BOLANとリンクする。自分が歌えなくなった時、上野が倒れた時・・・、互いに励まし合ってきたじゃないか? T-BOLANとサイボーグ009。新曲のテーマに通ずる点もある。ここから何かを創りあげていきたい。」
そんな想いから、本日初公開された、新曲「励」のミュージックビデオにも、サイボーグ009とコラボレーションする瞬間が入っているなど、今後、両者の間で様々なコラボレーションを予定している。
T-BOLAN オフィシャルホームページ
http://www.beinggiza.com/zain/t-bolan